CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

ツイン・スライドのハーモニーが魅力的

2021年06月29日 | BEATLES-BADFINGER関連

オイラにスライドのパート弾かせてくれないかね?

とジョージ・ハリソンからの申し出が。

天下のビートルズからの申し出断れるわけないと、ダチョウ倶楽部の如く、どうぞ、どうぞって一発で受け入れたらしい。

知らんけど。

てな事で、ピート・ハムとジョージのツイン・スライドが実現、さらにはピアノにはジョージのコネでレオン・ラッセルも参加し、格別の仕上がりに。

1971年のアルバム、Straight Upからシングル・カットされたDay After DayAメロだけのシンプルな構造であるが、間奏でのスライド・ギターが曲に深みと華やかさを持たらし聴く者をうっとりさせ世界で大ヒット。

博士:オイラにもスライドのパート任せてくれない?

ピート:チョット臭気こもってるから、スタジオのトイレの小窓のスライドお願いしま〜す。

博士:よっ、よっ、喜んで!




フィドルとバイオリン

2021年06月27日 | PROG ROCK

フィドルとバイオリンって聞けば異なる楽器ってイメージが...

カントリーとか民族音楽に使用される場合はフィドル、クラッシック関係ならバイオリンって感じですかね...

またロック・バンドにそれらしき楽器が登場する場合は、プログレ系ではバイオリンでカントリーとなればフィドルって表記になってる。

カーブド・エヤーのダリル・ウェイ、クリムゾンのデヴィッド・クロス、ロキシーのエディー・ジョブソン、ELOのミック・カミンスキーにイタリアはPFMのマウロ・パガーニらの皆様が使う楽器はバイオリン。

そしてポコやロギンス&メッシーナで活躍したアル・ガース、ジャクソン・ブラウン・バンドのデヴィッド・リンドレーそして大御所チャーリー・ダニエルズらならばフィドルってか。

何となく欧州とアメリカで線引きされているようにも。

しかし者の本によると、フィドルは英語、バイオリンの語源はイタリア語(Violino)とかでどちらも同じ楽器を指すとのことらしい。知らんけど...

てな事を考えていると、アメリカにバイオリン使っているバンドありました!

1974年アルバム・デビューのKansas

発音的にはカンザスって呼ぶべきだが、なぜか日本ではカンサスと濁点が消えた発音?

それはともかく、デビュー・アルバムという事でまだ全体的に荒削りなところはあるが、のちの大ヒット・アルバム、LeftoverturePoint Of No Returnに繋がる片鱗は既に見せている。

英プログレ・ロックに触発されたのか、アメリカでは珍しいプログレ系ロック・バンド。それ故、使用楽器がフィドルではなくバイオリンと記したのだろうか…

まあどっちでもいいような瑣末な話ですがね... でも気になって寝られない。

チャーリー・ダニエルズ:俺としてはやっぱりカーボーイ・ハットにはフィドルって言葉がしっくりくるね。キリッ!

って言ったかどうか...

チャーリー・ダニエルズ・バンド。その実体はカントリー・フレーバーをふりかけたパワー溢れるサザーン・ロック・バンド。


CMソング その2

2021年06月26日 | JAPANESE

1985年のハウンド・ドッグのアルバム、Spirits!

メンバー2名の入れ替えがあって、この辺りからバンドの人気も全国的に。

その牽引力となったのが確かカップ・ヌードルのコマーシャルでお茶の間に登場した10枚目のシングル、ff(Fortissimo)

(1995年の再発CD盤)

この曲ジョッギングの際よく使わせてもらっている。

ヘばりかけた時、大友康平の力強い歌唱が残り少ないエネルギーを絞り出してくれるのだ。

但し、ヘビロテすると絞り出されたエネルギーを一気に消費してしまう取り扱い注意に該当する曲なのでので、そのブリッジにザードの穏やかな“負けないで”なんかを組み入れる事でエネルギー消費を絞ることができるのでお薦めである。

かってロマンチック・ウォリヤーズと呼ばれた大友康平氏、最近は作業着を羽織って変身しトラックのCMでご活躍。

中々よろし〜

ちなみに、個人的にはハウンド・ドッグの最後のシングル、アカペラが一押し。


聴けば分かるって、CMソングの事?

2021年06月25日 | JAPANESE

ピアノ売ってちょ〜だい! 電話してちょ〜だい!♪

お馴染みのCMソング。

初めてテレビでオン・エヤーされてからもう何年になるのだろうか? 

財津一郎さん、いつまでたってもお若いお姿。

このCMソングのように、30秒のCMに登場するような曲はかなりインパクトがないと記憶に視聴者の記憶に残らない。

本日は全編英語の歌詞によるCMソングを集めたGoDieGoのアルバムでも。

70年代はテレビをよく見ていたこともあって、ミラージュ、サラダ・ガールとかカローラ・スプリンターなどなど、ヒット・チャートには載らなかったけど結構覚えている。

今やテレビもオワコンの時代になってきたのか、どのテレビ局も似たり寄ったりの出し物ばっかりで飽き飽きする。

ビデオを見て台本通りにリアクションする芸能人なんて本当シラケるね。

コマーシャルも同様で、特にわざとらしい展開の通販のコマーシャルなんかは、もしテレビのリモコンにビデオ・レコーダーのキュー機能が付いていればどれだけ幸せな事だろうか? なん〜て思う今日この頃。

それはともかく、CM用に作成されたこれらの曲、よく練られていてCMの映像なしでも十分オーケー。

最後のRed Chapeauを聴いていて一体何のコマーシャルかと思いきや、曲の最後の最後に味の素〜♪って出てきます。


聴けば分かる

2021年06月24日 | BEATLES-BADFINGER関連

ビートルズ・ファンなら、みん〜な大好きBadfinger

ビートルズの私的アシスタントだったマル・エヴァンスに見出され、その後ポールやジョージに可愛がられ、当時ビートルズの弟分的な存在と称されていたが、いやいや侮る事なかれ、彼らの才能は弟分以上のものだったと個人的に思う。

特に彼らの紡ぎ出す哀愁を帯びたメロディーはビートルズにないものだった。例えば、Maybe Tomorrow、Carry On Till Tomorrow、Midnight Caller、Without You、Name Of GameにDay After Tomorrowなどなど。

バンド担当のマーケティングやマネジメントの手法があまりに稚拙だったためせっかくの才能も押し潰し、そしてバンドに最悪の結末をもたらした。

バンド名をBadfingerと改名し、彼らにとって1970年の2枚目のアルバム、No Diceからシングル・カットされたNo Matter What(邦題、嵐の恋)全米8位/全英5位のスマッシュ・ヒットを聴けばその実力がよくわかる。

(No Matter Whatに対する邦題が何で嵐の恋なのか? イマイチ理解に苦しむ)

通行人A:少々ヘビーな短いギター・リフの後、ド〜ンとNo Matter What You Are!とくるパンチの効いた歌い出し。このワン・フレーズでもうやられちゃいますね。いや〜、その衝撃ってまるで通販の健康黒酢ナンチャラ飲んだときのようですかね?

乙女心なんてとうの昔に失せてしまった商店街のおばちゃんB:そりゃね〜 君がどうであろうと、一緒にいるぜなんて言われりゃさ〜、あんた!一発で胸キュ〜ンだってば。ゲゲゲ〜

パチンコ帰りのおと〜さんC:あっしは洋楽苦手で、普段ホールで流れている演歌しか聴かねえんでだけど、Badfingerってバンドあるのね? 連戦連敗のあっしの指さばきの事言われているみたいで、これには参ったね〜 

買い物帰りの主婦D:さっきね、Badfingerと間違えてLadyfingerいっぱい買っちゃった! 今日の夕食、もうオクラのネバネバ祭りね。

などなど次々と嵐の恋に賞賛の嵐が〜

あなたも聴けばわかる!


ジンジャー伝説

2021年06月23日 | BRITISH ROCK

1972年アルバム、Seventh Sojournを出してムーディー・ブルースの約6年にも渡る音楽の新世界を目指した旅もここで幕を降ろす事になる。

ムーディー・ブルースと言えば結成時はウィングスに加入するデニー・レインらが在籍したビート・バンドであり、そのデニーとベースのクリント・ワーウイックがバンドを離れ、ジャスティン・ヘイワードとジョン・ロッジが新たに加入、曲の提供やアルバム制作において彼らがイニシアチブとった事によりバンドは全く別物に変わってしまった。

Seventh Sojourn発売に続くワールド・ツアーも1974年に終了すると各メンバーもバンドの活動にとらわれない安息の日々に突入し、それぞれが自由に活動を始める事に。

ドラムスのグレアム・エッジも他のメンバー同様ソロ活動へと舵を切る。

バンドの中心メンバーだったジャスティンとジョンがバンドに提供する曲の中にはアップ・テンポなものもあるが、相対的にメロディアスなスロー・バラードが多く、ドラムス担当としてはかってビート・バンドだった頃の様にもっと派手めのドラミングを披露したかったと思っていたのでは?

ちょうどその頃ベイカー・ガービッツ・アーミーのアルバムが制作され、グレアムさんなんらかのインスピレーションが浮かんだのか、ガービッツ兄弟しばし拝借してソロ・アルバムを制作する事に。

それが1975年に出たグレアム・エッジ・バンド・フューチャリング・エイドリアン・ガービッツのKick Off Your Muddy Boots

ムーディー・ブルースとは全く違った印象のアルバムで、どちらかと言えば様ベイカー・ガービッツ・アーミーの姉妹版って感じに仕上がった。

そのうちの一曲になんとジンジャー・ベーカー様もドラムを叩くというおまけ付き。

(スペーシーなジャケの作画はベイカー・ガービッツ・アーミーのアルバムと同じ人が担当したと思われる。)

とは言え、このバンド2枚のスタジオ・アルバムを残して2年程で解散。

やっぱりジンジャーさんが少しでも絡めば、自分のバンドでなくてもは短命に終わるのかな?

むむ〜、これが巷でひっそりと語られるジンジャー伝説なのか?

通りすがりの人:んな訳ない! いい加減な事言っちゃダメ!

どうもすいません。


短命バンドを渡り歩くお方とは?

2021年06月22日 | BRITISH ROCK

約2年の活動後1969年クリームが解散。

その後、クラプトンやトラフィックのスティービー・ウィンウッドらと結成したブラインド・フェイスや自身のグループ、ジンジャー・ベイカーズ・エヤー・フォースはいずれも短命に終わる。

手数の多いハードなドラミングをアルバム全面に鳴り響かせてきた様な個性溢れるジンジャーさんと共存するには、それに対抗できるソコソコの演奏技術が他のメンバーに求められる。

今回、ハードロック・バンド、ガンやバディー・マイルスと組んだスリーメン・アーミー出身の実力派ガービッツ兄弟と組む事に。

1974年に出た彼らのファースト・アルバムはセルフ・タイトルのベイカー・ガービッツ・アーミー。

ジンジャーさんのドラム演奏に引けを取ないエイドリアン・ガービッツの力強いギター・ワークや高い作曲能力もあって3人組のシンプルな編成ながら聴かせどころが多くなかなかよろし〜

とは言え、計3枚のスタジオ・アルバムを残してこのバンドも2年程で解散。

個性と個性のぶつかり合いって聞こえはいいけど、それぞれのエゴが出て来てバンドを短命に終わらせる運命なのかな?


覆面バンド?

2021年06月21日 | BEATLES-BADFINGER関連

その昔ビートルズの覆面バンドかも?って評された、カナダ出身のバンド、Klaatu(SF映画に登場した宇宙からの訪問者の名前だそうだ)

曲の構成、メロディー・ラインや効果音にビートルズを感じさせカナダのマイナー・レーベルから出した1976年のファースト・アルバムが3:47EST(多分東部時間3時47分を意味していると思えるが...)これがアメリカのキャピトル・レーベルに目が止まり、セルフ・タイトルのKlaatuでメジャー・デビュー。

アルバムは32位、その数年後カーペンターズがカバーしたコーリング・オキュパンツはシングル・カットされると62位の中ヒット。

てな事で、当時はこれを聴いてビートルズを懐かしんだ方々も多くいたのでは?

1970年喧嘩別れのような印象でビートルズは解散。

映画Let It Beはルーフ・トップでの熱演を除けばファンとしてはなんとも言えないその悲しき幕切れを見せつけた。

ただファンとしてはいつか再結成の目も有るかもとわずかな希望を持ちひたすら待ち続けるもその進展なし。

あれから50年、もう再結成なんて天地が裂けても不可能。

クソォ〜

そんなフラストレーションが溜まったオジン達のミュージック・ライフのコンパニオンに今更ながらKlaatuはいかが?

覆面バンドじゃなかったけど、心を癒すいい味出してます。


何か一味違う(Something Else)オールディーズ

2021年06月20日 | BRITISH ROCK

1964年、当時としては強烈な印象を残したギターリフで始まるYou Really Got Meで大ヒットをもたらしたThe Kinks

サイケデリックの時代に突入すると共に彼らの芸風も変遷。

1966年の3枚目のアルバム、Face To Faceあたりから当時流行りのアルバム制作にコンセプトなる物を導入し、またレコーディングにおいてもキーボード奏者、ニッキー・ホプキンスを起用しギター中心のビート・バンドからの脱却を図る。

そして翌年のアルバム、Something Elseではアルバムに一貫したコンセプトらしき物は見当たらずも、デビュー当時の荒々しさは影を潜め工夫し洗練されたサウンド構成となった。

特にビートルズのIn My Lifeを思い起こさせるノスタルジックで味わいのある力作、Waterloo Sunsetからはかってのキンクスの面影は見あたらない。

残念なのは、進化したサウンドや構成にも関わらずチャート的にはビート・バンド時代から比べると下降する一方。

あれから55年、確かに古めかしさは感じるものの現在においても個人的に十分鑑賞に耐えられるこのアルバム、やっぱり当時レイ・ディビスの才能が一周ばかり時代の先を行っていたと言う事ですかね。


ちょっと不思議な感覚

2021年06月19日 | AMERICAN ROCK/POPS

1Deep Purpleのボーカルを務めたロッド・エバンスに、米サイケデリック・バンド、Iron Butterflyからギタリストとベーシスト、そして後に日本でAOR系シンガー・ソング・ライターでちょこっと人気があったボビー・コールドウェルとは同名別人のお方がドラムスとし参加した4人組スーパー・バンド。(スーパーと称するには、少々躊躇しないわけでもないが...)

知る人ぞ知る、知らない人は全く知らないロック・バンド、Captain Beyond

その彼らの1972年デビューのアルバムがこれ! セルフ・タイトルのCaptain Beyond

芸風はハード・ロックにスペーシーで少々プログレのふりかけを塗した感じですかね?

(インター・ステラーを思い起こすような氷に閉ざされた山岳地帯を歩く、メンバー達。むむ〜、これがスペーシーなる所以か?)

タイトなサウンドとしっかりしたボーカルは安定感があり、割と良く出来たアルバムである。

バンド活動はその後も続いていくが、残念な事にセカンド・アルバム制作後ロッド・エバンスが脱退し、新メンバーを加えて制作したサード・アルバムはその4年後とかなり間の空いたことから忘れられた存在になってしまった感がある。

このバンドに関して一番不思議に思ったのは、彼らのデビューがオールマン・ブラザーズらサザンー・ロック・バンドらが所属していたキャプリコーン・レーベル。

このアルバムのミキシングは、若きオールマン兄弟が結成したバンド、Hour Glassのメンバーであり、その後オールマン・ブラザーズのアルバムの制作に関わったアラバマ出身バリバリのサザーン・マン、ジョニー・サンドリン。

その彼が関わった事で、敬意を表したのかどうか? ロッド・エバンスのボーカルも若干サザーン・バンドのそれに聴こえないこともないがそれにしても不思議な取り合わせ。

実物を見たことはないが、当時の米盤のレコード・ジャケには、ストーンズのサタニック・マジェスティーズ・リクエストのジャケで有名な3Dのレンチキュラーが貼り付けられた豪華仕様。

(レンチキュラーが貼り付けられたオリジナルLPのジャケデザインらしい... 知らんけど)

キャプリコーンとしてはレーベルの将来を見据えて、新人バンドのプロモにお金をかけサザーンバンド以外のアーティストにも力を入れて間口を広げようとしていたのかもしれない。

しかし残念ながらそれまで活況を見せていたサザーン・ロックも70年代中頃から様々な理由でかっての勢いをなくしキャプリコーン・レーベルは1980年その幕を閉じる事に… ()




ピンクのやつね。

2021年06月16日 | Queen

やっぱりこれですね! 紫じゃなくてピンクのやつ。

当時日本のマーケットは北米のレコード会社が握っていて、レーベルはアゲハ蝶でおなじみのエレクトラ・レーベル。

そうクイーンの1973年の本邦デビュー・アルバムのジャケは、フレディーが暖色系ピンクの照明の下例のボトムレス・マイク・スタンドを頭上に掲げ決めポーズを取っている。

レコードがCDに変わり始めた80年代半ばぐらいから、日本でもヨーロッパで販売された紫色のデザイン採用をしているようだ。

しかしデビュー当時にクイーンを知り、今でも彼らのベスト・アルバムとしてハード・ロック色の強いファーストとセカンド・アルバムを支持するようなオジンとしては、紫の冷たい印象を与える英盤のデザインがイマイチしっくりこない。

てな事で、2009年にアメリカで出たこだわりのピンクのジャケをデザインを採用した復刻版を入手。

(限定版という触れ込みで、表のQueenと裏のQueenのロゴが金色となっている。有り難い事で...)

(レーベルはエレクトラからハリウッドに変わってしまった。)

まあ音源は一緒だからそんなに入れ込むような話でもないんだけどね。

それでは懐かしの炎のロックン・ロール、熱〜くいってみよう〜!

ちょっと待って!

彼らの初期のハード・ロックを爆音で楽しみたいのは山々だけど、あいにく上下左右赤の他人に囲まれたショボイ集合住宅の住民故、そうも行かぬ。

クレームがあちこちから来てこちらが炎に包まれ焼かれてしまう。

アンプのボリューム設定は9時前に絞るって事で妥協。

チャッカマンの炎のロックン・ロールですかね?

チート残念。


デビュー・アルバムが印象的

2021年06月15日 | AMERICAN ROCK/POPS

印象的なブルーに染まったジャケ・シリーズ、その第4弾はこれ!

パワー・ポップの元祖と言われるアメリカン・バンド、Raspberries

ビートルズ、ビーチ・ボーイズ、ザ・フーなど、60年代のヒット・バンドを一つにまとめましたって印象。

1970年にバンド結成、2年後の1972年キャピトル・レーベルからデビューした彼らのファースト・アルバムがこれ!

パワー・ポップとは何ぞやと問われると、多分メロディックな曲にワイルドな演奏を添えたとでも定義されるだろうか? 60年代のポップ・サイケ時代のザ・フーの様とも形容されるかも…

ただ彼らはそれだけでなく、ストリングスを起用した美しいクラシカルなバラードも魅力の一つ。

ところでファースト・アルバムで興味深いのはバンドの中心メンバーであるエリック・カルメンとウォーリー・ブライソンが共作している事。

大ヒット曲となったGo All The Way のように、それぞれの個性が混じり合い新感覚の曲が生まれた。

その後アルバム制作を重ねるごとに何故かメンバーそれぞれが単独で曲を作るようになったのは少々残念ですかね。


博士、地味〜な一枚に持論を語る

2021年06月14日 | BEATLES-BADFINGER関連

親にステレオ買ってもらって洋楽のLPを買い集め出したのが1970年代の初め頃。

あの時はLP一枚がレーベルによって違っていたけど、だいたい1800円から2000円だった。

それらを消費者物価指数を参考に今の価値に換算すると約4−5倍となり一般的な家庭の子供にとっては結構なお値段で、当時自分の小遣いで買えたのは大体月一枚、正月のお年玉で一気の数枚ってレベルだった。

月一回行われた個人的LP購入選考会では、新譜の情報が掲載されている専門誌の立ち読み、ラジオでオン・エヤされている収録曲の印象と個人的な6感を基に今月の一枚が決定された。

ここで注意しなければならなかったのが、専門誌による提灯記事の大げさな宣伝文句とラジオでの先行シングルの印象だけでアルバムを評価出来るかの判断だった。

ネットのストリーミングで簡単に全曲試し聴き出来るなんて本当に良い時代になったものだと感慨深い。

結果予想通りに個人的に捨て曲なしのアルバムもあったが、シングルだけであとの曲がいまいちなLPアルバムもあったが、せっかく時間をかけて検討し大枚を叩いて購入した訳だから少しでも気に入ったところを探そうとなんどもかけまくった記憶が。

それが功をそうしたのか回数を重ねると結構馴染んできて悪くない評価のアルバムとなった例もあった。

ただ歳を重ねる自身の収入も増え大人買いが出来るとなると、レコードに対する扱いが雑になる。数回聴いてそれほどのインパクトをもたらすことができなければ、レコード棚に放逐され長い眠りにつく事になる。

CD時代になると扱いは更に雑に...

レコードの場合は片面20数分で終了し、裏面に展開する間に気持ちのリセットが出来、そこで集中力も回復。

ところがCDの収録時間は約70分強あり、その容量を全て使わずとも通常50ー60分程度の音源を収録したアルバムが巷に。

よほど変化に富むアルバム構成でないと連続して聴くと単調な印象にもなるし、アーティストも収録時間に余裕が出来たことから良かれと思ったかどうかは定かではないが、蛇足と思えるパートが増えて曲が結構冗長な展開となって退屈を覚える事も多々ある。

曲によってはサビのパートをこれでもかと無闇に繰り返すのではなく、本当に心地良く聴こえるサビを一発にすれば物足りなく感じもう一度聴いてみようってかって感じる場合もある。

ポール・マッカートニーが1993年のアルバム、Off The Groundは1989年のFlower In The Dartと1997年のFlaming Pieの間に出たらしい。

車のラジオで時折かかっていた軽快なHope Of Deliveranceに惹かれたものの、オン・タイムでは何故か購入しなかった。

このCDが2014年に再発されようやく購入。

一聴し、演奏はライブ・バンドのメンバーで固めてしっかりまとまっていて悪くはないけど、ポールにしては少々地味って印象だったかな? 

その後はCDのトレイに乗る事もなく忘れられた存在に、そして本日それ以来の登場。

改めて思うことは、曲数を減らしさらに長尺な曲は思い切って短縮しもっとアルバムの展開にもっとメリハリつければ集中力の劣化した私のようなオジンに優しいアルバムになるのではないかと思う今日この頃…




ピー・カブ、中々やるやん!

2021年06月13日 | BRITISH ROCK

ホンダのカブではない、大根のカブでもない。

ピー・カブです。

1974年2枚組コンセプト・アルバム“眩惑のブロードウェイ”制作後、個人的な理由によりジェネシスを脱退。

数年のブランクの後、1977年ようやくソロ・アルバムを出す事に。

それがPeter Gabriel IともCarアルバムとも呼ばれるファースト・ソロ・アルバム。

ジェネシスのアルバムに収録されてもおかしくない曲や、オーケストラとのコラボ曲、ノスタルジックな雰囲気のExcuse Meとかジャズ・ブルース調のWaiting For The Big Oneなど目先の変わった曲も収録されいかにも“やりたいことをやりました、その1”って感じのソロ・デビュー。

ジェネシス・ファンの人たちにとっては待ちに待った待望のソロ・アルバムだったかもしれないが、私としては正直なところジェネシスにそこまでの思入れはなく、ヒプノシス・デザインのジャケに惹かれて買ったアルバムだった。

白黒の写真に、車のボディのみに暗く沈んだ色彩のブルーがペイントされ、車内で虚ろな表情を浮かべた白黒のピーターとの対比が面白く感じた。

ただこのアルバムなんども繰り返し聴いていると、これ結構馴染みます。

今更ながらピー・カブ、スゲエ〜

ピーター・ガブリエル:あのねぇ〜 カブじゃなねぇ〜ってば!

ピー・ガブだよ!


ライ・クーダーの1970年のファースト

2021年06月12日 | AMERICAN ROCK/POPS

夕闇迫る大地にキャンピン・トレーラー、エヤー・ストリームにもたれてポーズを決めるさすらいのギタリスト兼シンガーのライ・クーダー。

ネオンも点りいよいよ店開き!

渋いボーカルにスライドも決まる。

僅か22−3歳で醸し出すこの老練な雰囲気。

アメリカン・ルーツ・ミュージックが好きな人にはたまらん。

ストレートのバーボンでもひっかけたい気分だけれど、今時刻は土曜の昼下がり、PCの前でこの原稿をシコシコ執筆中。

ちょっと早いかな?

その昔土曜日は半ドン、仕事帰りに立ち飲み屋でちょっと一杯。

ほろ酔い気分で昼の3時ごろ空いた電車に乗って帰宅するのも開放感あって楽しかった思い出が…

一杯だけなら、まぁ、いいっか。

それじゃ! One Meat Ball!