1991年、トレバー・ラビンが在籍していた90125イエスとジョン・アンダーソンら旧イエス・メンバーが結成したABWHが合体し、総勢8名による拡大版イエスが誕生し1991年にはアルバム、Unionを出す。
ツアー終了後、スティーブ・ハウ、リック・ウェイクマンとビル・ブルーフォードが抜け、90125のメンバーが残った形で1994年にニュー・アルバム、Talkを出すも、アンダーソンとラビンのなかが良くなくラビンが脱退後トニー・ケイも脱退し90125バンドは解体。
そこにウェイクマンとハウが再加入し、Keys To Ascesionなるイエス全盛期のメンバーによる当時の曲を収録したライブとスタジオでの新曲の録音をスタートさせライブと新曲が合わさったアルバムを1996年に出す。その勢いでツアーを計画するもウェイクマンのソロ・プロジェクトが重なり結局ウェイクマンはバンドから脱退しバンドは活動停止に追い込まれる。
その頃、イエスの裏方としてバンド活動に貢献していたビリー・シャーウッドがクリス・スクワイヤのソロ・アルバム制作に準備していたクリスとの共作による新曲のデモをバンドのメンバー達に聴かせたところ、全員が気に入りリックの代わりにビリー・シャーウッドが正式メンバーとしてバンドに加入し、曲を全員で再構築しニュー・アルバムの制作に取り掛かる事に。
そして1997年の17枚目のオリジナル・スタジオ・アルバム、Open Your Eyesがついに完成。

このアルバム発売当時評論家にかなり叩かれ、不人気なアルバムとなった。オイラも買った当初聴いているうちに不覚にも眠りに落ちる退屈感があった。
リックが参加していなかったからなのかKeys To Ascesionと比較してキーボードの使われ方がかなり変わって、何故かラビン在籍時代のポップな90125イエスに逆戻りした感があったね。
個人的には曲数を減らしまた曲の長さも短縮しアルバム自体をもうコンパクトにし、更にもう少し刺さるより印象的なメロディーを所々に配置すればアルバムの印象はかなり良くなったかなと思う。特に12曲めのThe Solutionなんて実際5分程度の曲であるが、この曲の後に隠しトラック、約2分間の無音の後なんとナチュラル・サウンドに時折コーラスが被さるサウンドコラージュが16分程度続く続く展開となる。トータルすると23分の長尺曲。音の無駄な垂れ流しとしか思えない。
メンバーの出入りが激しすぎた故、バンドの音楽志向がいまいち定まらずリスナーの嗜好など現状を上手く捉えきれなかったのが原因ですかね?
その当時、Open Your Eyesといってあげればよかった。
まあ何度も繰り返し聴いていると、それほど悪いアルバムいう感じでもなくこれはこれでイエスの歴史の一部だと捉えている。