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CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

ストローブスとリック

2025年05月23日 | PROG ROCK

60年代ストロベリー・ヒルズ・ボーイズなるフォーク・バンドを結成し活動していたデイブ・カズンズとトニー・フーパーがベーシストのロン・チェスタートンを加えトリオ編成でストローブスを結成。トラッド系アコースチックなサウンドが売りで、後にフェアポート・コンベンションに加入するサンディー・デニーとレコーディング・セッションを行うも当時は商品化されなかった。

そしてトリオとして1969年にファースト・アルバム、Strawbs、翌年にセカンド・アルバム、Dragonflyを出すもいずれも不発。ベーシストが脱退し、新しいベーシストとキーボードにはリック・ウェイクマンが加入しツアーを行ったが反応がイマイチだった事から、新たにエレキ・ベーシストとドラマーを加入させリズム・セクションを一新。

1970年ロイ・ハーパーのコンサートの前座で以前の作品をエレクトリック化したライブ公演を行い、続いて7月11日にはQueen Elizabeth Hallでの公演をレコード化したアルバム、Just A Collection Of Antiques And Curiosが出た。

リズム・セクションを強化したことによって曲にメリハリがつき、さらにリックの華麗なるキーボードの演奏が話題を呼んでUKチャート27位と大躍進。

この時のリックの演奏だけでなく初期のデビッド・ボウイのアルバムやキャット・スティーブンスのMorning Has Brokenでの演奏が評判となりイエスはストローブスからリックの引き抜くことに。当時シンフォニックなプログレ・サウンドに歩みを進め始めたイエスとしてはストローブスのこれらの音源を聴けばリックが打ってつけの人材だったのは間違いない。

ストローブスもイエスの後を追うかのごとくさらにエレクトリック化を推し進めフォーク・ロックからプログレ・ロックへと変遷を遂げていく。

リックのファンならストローブスの初期のアルバム聴けばきっとニンマリすること間違いない。

(ロイ・ハーパーの前座でのライブ音源が2006年にRecollectionとして発売された。)

(何だかStrawbsって言うよりはRick Wakeman with Strawbsって感じがしないでもない。)


絶滅危惧種、プログレ

2025年05月22日 | PROG ROCK

2001年イエスはリック・ウェイクマン抜きで制作したアルバム、Magnificientを出した。

その後リックも再加入しライブ・ツアーを続けることに。そして35周年記念のライブ終了後はリックは体調不良でバンドから離脱。更にジョンも病気となりバンド活動が停滞するも、リックの代わりに息子のオリーバーと新しいボーカリスト、ベノワ・デビッドをリクルートし活動を再開。

そこでニュー・アルバムの制作が浮上し、1980年のアルバム、Dramaに参加したバグルス(プロデューサーにトレバー・ホーン、キーボードにジェフ・ダウンズ)のメンバーを加えてレコーディングを開始することに。

10年ぶりに出来上がったアルバムがFly From Here。アルバム・タイトル曲はDrama制作時代にバグルス組が書いた曲を再構築し組曲化したもの。

時折クリスの太いベース音やスティーブのらしいギター・フレーズが聴く事ができるが、やっぱりジョンの特徴あるあのハイトーン・ボーカルがないとなると70年代からイエスをフォローしてきたオイラとしては物足りない。とは言え、ポップ調のプログレで前作と比べるとかなり聴きやすくなっているし久々の彼らのスタジオ・アルバムだった事もあって全米チャート36位とそこそこヒットした。

でもこれって多分往年のファンの購入によるご祝儀相場じゃなかったかと思う。

それからさらに時は流れ15年経った現在、さっきMusic Award Japan 2025なる番組をNHKでチラ見したけれど、若い人に支持されている人気のアーティストの名前だけはかろうじて何処かで聞いた事があるけれど曲に関してはほぼ知らない曲ばっかり。

最近のトレンドがこれだとすると、若い人はもうプログレなんて見向きもしないだろうね。


まだまだ試行錯誤中

2025年04月26日 | PROG ROCK

ロイ・ウッドとジェフ・リンがタッグを組み弦楽器を全面に押したしたELOのデビュー・アルバムにポップな味付けを施した作品が1973年のサード・アルバム、On The Third Day。

(UK盤に採用されたジャケ)

(US盤のジャケは海賊野郎どもだった。GEのロゴを真似ているELOのロゴ)

まだまだプログレ色が濃く、またポップ度も控えめで少々地味目な仕上がり。

ただ、彼らの後にやって来る大ブレイクを知る者にとってはELOの成長過程が分かってニンマリ。


なんだか臭う

2025年04月20日 | PROG ROCK

本日は1984年のアラン・パーソンズ・プロジェクトの7枚目のアルバム、Ammonia Avenueでも。

(ヒプノシスのアート・デザインも相変わらず奇抜)

(2008年のボートラ付き再発リマスターCD。ボートラ別に要らないね。)

ライト・ポップなプログレ系サウンドは気を張らずにリラックスして味わえる作品。前作、Eye In The Skyと比べると売り上げは落としたものの、ヒット・チャート全米15位にランク・インしそれまでと変わらず好アルバムに仕上がっている。

フィル・スペクターのウォール・サウンド調のDon’t Answer Meだとか、インスト曲のPipelineに哀愁を帯びたサウンドのSince The Last GoodbyeやAmmonia Avenueなど聴きどころ満載。

ただぁ〜、一言言えわせて貰えばアルバム・タイトルなんとかならなかったのかな?

 


ロックに育てられ

2025年04月16日 | PROG ROCK

気を取り直してブログ再開。

ここまで来れば最後までお付き合い。Rock On!

本日はムーディー・ブルースのベーシスト、ジョン・ロッジの作品でも。

1972年のムーディー・ブルースのアルバム、Seventh Sojournの発売後、一旦バンドとしての創作活動を休止し、バンド・メンバーそれぞれがソロ・アルバムを制作していく事になる。

その第一弾は、ジャスティン・ヘイワードとマイク・ピンダーのコラボ・アルバムだったが、マイクが参加を取りやめジョンが代わりを務める事になり1975年にアルバム、Blue Jaysが出た。

後にジョン曰く、余りにムーディー・ブルース寄りの作風だったことから次作は自身の個性をより出した作品を制作することに。完成したのが1977年のソロ・アルバム、Natural Avenue。

人生は自身で判断したそれぞれの道を歩んでいるって思われているが、案外それぞれの道は既に定められていて、その自然の道、Natural Avenueに沿ってそれぞれが人生を歩んで行くって考えから命名されたアルバム・タイトルだそうだ。

そしてこのアルバムを締める曲が、ロックンロール讃歌とも言えるChildren Of Rock ’N’ Roll。

ロックンロールで育てられた子供たち。

Eight Miles Highまで駆け上がってもまだまだ先は見えない、Beautiful Dayを過ごせばGarden Of Dreamsへ到達。

得られた答えはやっぱりロックンロールの子供たち。

オイラもロックンロールに育てられ、オジンになった今でも聴いているしこのブログも懲りずにシコシコ書き続けている。


売れ過ぎるのも困りもの

2025年04月12日 | PROG ROCK

ジェネシスのアルバムの中では一番売れたのが1986年の通算13枚目のスタジオ・アルバム、Invisible Touch。

前年に出たフィル・コリンズのソロ・アルバム、No Jacket Requiredが大ヒットした事によりそれに後押しされた形でこのアルバムも全英・全米それぞれ1位と3位と大ヒット。さらにアルバムからカットされた5枚のシングルもそれぞれヒット。

あまりのポップ路線に、ピーター・ガブリエル時代のファンからしたら賛否両論。しかしながら時は80年代半ばを過ぎ、いつまでも70年代のプログレでござい~って訳にも…

ただ一気に頂点に達してしまうと、次作の制作において目に見えないプレッシャーがかかってきて精神衛生上宜しくないってな事に。

そのためなのか、次作のWe Can’t Danceは5年のインターバルの後1991年にようやくリリースされた。

持続力を保ち続けるには、やっぱり腹8分目がいいってことね。


星空のドライブ

2025年04月06日 | PROG ROCK

1967年、ロック界にもサイケデリック・ムーブメントが到来。それまでにはなかった発想で曲作りに挑む。

ビートルズならペパー軍曹、ストーンズなら例の不人気だったサタニック・マジェスティーズ・リクエスト。それ以外にも新人グループ、ドアーズ、ジミヘン、トラフィックやバニラ・ファッジら数多く登場した。

この頃のこの手のサウンド制作にはドラッグの影響を受けている場合が多く一般のR&Bを基調としたビート・グループ達とはそのサウンドの展開や歌詞の内容がかなり異質なものだった。

我らがピンク・フロイドも1967年のアルバム、The Piper At The Gates Of Dawnでアルバム・デビュー。

(2011年に出たリマスター盤)

そのサイケデリックなサウンドは今聴けば時代が時代ゆえ聴き手によっては古めかしく感じるかも… ただ当時としてはエポック・メイキングなアルバムだったと思う。

このアルバムのハイライトとでも言えるAstronomy DomineやIntersteller Overdriveなんかは特にドラックの影響下によるトリップが単なる幻想世界の枠を飛び出し宇宙にも通じ先進性を感じさせた。(ピンク・フロイドの存在を知ったのは70年代を過ぎてからの後追いのオイラなので、あまり偉そうなことも言えないのではあるが....)

因みに星空のドライブってオイラには満天に光り輝く星の下でのドライブなる何だかロマンチックなイメージが浮かぶが、Interstellar Overdriveとなるとトップ・ギアを入れての恒星間航行ってもうSFの世界。

その後テレビ・シリーズ、宇宙大作戦(Star Trek)を見て遅まきながら恒星間航行でのワープ航法を知ることに。(これまた多分70年代の再放送版だったと思う。)


Open Your Eyes!

2025年03月28日 | PROG ROCK

1991年、トレバー・ラビンが在籍していた90125イエスとジョン・アンダーソンら旧イエス・メンバーが結成したABWHが合体し、総勢8名による拡大版イエスが誕生し1991年にはアルバム、Unionを出す。

ツアー終了後、スティーブ・ハウ、リック・ウェイクマンとビル・ブルーフォードが抜け、90125のメンバーが残った形で1994年にニュー・アルバム、Talkを出すも、アンダーソンとラビンのなかが良くなくラビンが脱退後トニー・ケイも脱退し90125バンドは解体。

そこにウェイクマンとハウが再加入し、Keys To Ascesionなるイエス全盛期のメンバーによる当時の曲を収録したライブとスタジオでの新曲の録音をスタートさせライブと新曲が合わさったアルバムを1996年に出す。その勢いでツアーを計画するもウェイクマンのソロ・プロジェクトが重なり結局ウェイクマンはバンドから脱退しバンドは活動停止に追い込まれる。

その頃、イエスの裏方としてバンド活動に貢献していたビリー・シャーウッドがクリス・スクワイヤのソロ・アルバム制作に準備していたクリスとの共作による新曲のデモをバンドのメンバー達に聴かせたところ、全員が気に入りリックの代わりにビリー・シャーウッドが正式メンバーとしてバンドに加入し、曲を全員で再構築しニュー・アルバムの制作に取り掛かる事に。

そして1997年の17枚目のオリジナル・スタジオ・アルバム、Open Your Eyesがついに完成。

このアルバム発売当時評論家にかなり叩かれ、不人気なアルバムとなった。オイラも買った当初聴いているうちに不覚にも眠りに落ちる退屈感があった。

リックが参加していなかったからなのかKeys To Ascesionと比較してキーボードの使われ方がかなり変わって、何故かラビン在籍時代のポップな90125イエスに逆戻りした感があったね。

個人的には曲数を減らしまた曲の長さも短縮しアルバム自体をもうコンパクトにし、更にもう少し刺さるより印象的なメロディーを所々に配置すればアルバムの印象はかなり良くなったかなと思う。特に12曲めのThe Solutionなんて実際5分程度の曲であるが、この曲の後に隠しトラック、約2分間の無音の後なんとナチュラル・サウンドに時折コーラスが被さるサウンドコラージュが16分程度続く続く展開となる。トータルすると23分の長尺曲。音の無駄な垂れ流しとしか思えない。

メンバーの出入りが激しすぎた故、バンドの音楽志向がいまいち定まらずリスナーの嗜好など現状を上手く捉えきれなかったのが原因ですかね?

その当時、Open Your Eyesといってあげればよかった。

まあ何度も繰り返し聴いていると、それほど悪いアルバムいう感じでもなくこれはこれでイエスの歴史の一部だと捉えている。

 


ニュー・ロックの夜明け

2025年03月23日 | PROG ROCK

1969年と言えば、ビートルズがアビー・ロード、ストーンズがレット・イット・ブリード、ジミ・ヘンのエレクトリック・レディ・ランド(1968年の10月)更にフーはトミーと既存のバンドは時代を先取りする意欲的な新作を出し気を吐いた。更に新種のバンド、キング・クリムゾンが宮殿やレッド・ツェッペリンがIとIIらが登場そヒット作を連発。

おっと、忘れてはいけない! イエスも1969年にレコード・デビュー。高い演奏力をバックにそれまでのシンプルなロック・サウンドとは一味違う複雑な展開の曲を披露する。

デビュー作でクリムゾンやツェッペリンの様にチャートを賑わすことはなかったものの、彼らの新しいミュージックがイエスと肯定的に認められるにはそれほど時間は掛からなかった。


そして3人が残った

2025年03月12日 | PROG ROCK

ピーター・ガブリエルが抜け4人編成で活動を続けたジェネシスだったが、バンドの方向性が異なると感じたギタリストのスティーブ・ハケットがバンドから脱退。

新たなギタリストを補充せず、3人でバンド活動を継続する事に決定した彼らが1978年に9枚目のオリジナル・アルバム、… And Then There Were Three…を出した。

そのためマイク・ラザフォードがベースとギターの両方の担当で対応するも、今回専任のギタリストがいた頃と同様にギターのパートを演奏することもなく必要最低限の演奏に留め、どちらかと言えば、トニー・バンクスが演奏するキーボードが少々前に出た形。

またプログレ路線は継続するも、曲のコンパクト化を図りさらによりポップさも増した事から、割と耳に馴染みやすいアルバムとなった。そのためUKとUSAでのチャート・アクションはそれぞれ3位と14位とアップし、更にシングル・カットされたFollow You Follow Meもヒットしたことから、アメリカでより認知されるようになった。

ただ、それまでのジェネシスを愛でてきたプログレ原理主義者の方々にとっては、何コレ?ってなったかも知れないけれど…

プロのミュージシャンとして生計を立てていくなら、少なくとも出した作品は一定数売って利益を出さねばならないし、またコンサートにも時々出かけて貰わねば。

自分達が時代を作るって意識で時流に対して完全に迎合する必要はないかも知れないけれど、ある程度は一般リスナーに対しての親和性は必要かな。

オイラを含むプログレのライトなファンとしてはこのアルバムの方向性はウェルカム。

そうでなければ、次作のタイトルは ”そして誰も残らなかった” ってなっていたかも….


The Word Is Live

2025年03月07日 | PROG ROCK

2005年に突如イエスのライブ・アルバムが発売された。合言葉はThe Word Is Live!

内容は1970年から1988年のそれまで公式に出ていなかったライブ音源を集めCD3枚組に編集された。ただ各時代のライブ音源からそれぞれつまみ食いしたような形でのコンピ物なので全体の統一感はないものの、興味深い音源のてんこ盛りでイエス・ファンとしては非常に楽しめる。

ピーター・バンクスとトニー・ケイが在籍していた初期の頃のライブ、1971年のサード・アルバムが出た頃のあまりお目に描かれなかったライブ音源、特に16分にも及ぶポール・サイモン作Americaのカバーは結構楽しめる。

またパトリック・モラーツ在籍時のSound Chaserなんて本当に涙ちょちょぎれ。更にバグルスのユニットが加わった改造イエスやトレバー・ラビンと出戻りのトニー・ケイが加わったニュー・ジェネレーション・イエスのライブ音源などもいい感じ。

ただ収録時間がトータルで約3時間50分ととてもじゃないが一気に聴いてしまうには当時でもオイラの体力が続かない代物で、オジンになってしまった今では2−3曲聴いてまた続きは次回って感じですかね。

てな事でオイラに変わって若きイエス・ファンの方々お後はよろしくお願いします。

なぬ〜! 今時の若い人ってプログレなんて聴かなくて、ヒップ・ホップが主流?

合言葉はThe Word Is DanDada~n!だってば。

どうも、失礼しますた。


ヘビーでいこう!

2025年03月06日 | PROG ROCK

1974年のアルバム、Redに収録されたStarlessで静かに活動の幕を引いたキング・クリムゾンだったが、その翌年、1974年に行われたアメリカ・ツアーの模様を厳選して収録したライブ・アルバム、USAが登場。

まだヴァイオリン・メロトロンを担当していたデヴィッド・クロスが在籍していたカルテットでの演奏で、マルチ・トラック・テープに不備のある2曲をエディー・ジョブソンがヴァイオリンをスタジオでオーバー・ダブし補強している。

それ故、厳密には100%ライブ音源とは言えないが、音に厚味のあるヘビーなクリムゾンを十二分に楽しめる。

ヘッド・セットをつけて爆音でどうぞ。


すげ~プログレ・バンド

2025年02月26日 | PROG ROCK

本日はカナディアン・プログレ・バンド、ラッシュの1981年に出たライブ・アルバム、Exit …. Stage Leftでも。

(過去のスタジオ・アルバムのジャケに登場した主役が全員登場! ファースト・アルバムのアートが見当たらないけれど....  あったー!、操り人形が座っている箱に書かれているRUSHのロゴね。)

1980年のPermanent Waves Tourと1981年のMoving Pictures Tourからライブ・レコーディングされた50本のテープから厳選して編集された事から演奏は完璧。

普通プログレ・バンドと言えばマイナーな存在でピンク・フロイド、イエスやジェネシスなど大御所バンドを除けばアルバムのミリオン・セラーなどなかなか達成することが難しいのだが、このバンドはいとも簡単にミリオン・セラーを連発。

ライブでもたった3名で結構難しい事こなし分厚い音を出している。

すごいの一言。

専門誌はジェネシスを含めた5大プログレ・バンドではなく、ラッシュを含めた6大プログレ・バンドって書き直して欲しいね。


YOU ARE LUCKY MAN。

2025年02月08日 | PROG ROCK

60年代末、それまでのロックから派生したサイケデリック・ロックなるブームが始まり、69年にはテーマをもってさらに進化したクリムゾンやイエスなどに代表されるプログレッシブ・ロックが誕生。70年になると更なるバンドが次々とこのカテゴリーに参入することに。

元クリムゾンのグレッグ・レイク、元ナイスのキース・エマーソンに元アトミック・ルースターからカール・パーマが集まりエマーソン・レイク・アンド・パーマーを結成し、1970年末にセルフ・タイトルのアルバムでデビューを果たす。

ロックにクラシックやジャズをスマートに融合させた本作は、新しいジャンルにも関わらず英米のチャートでそれぞれ4位と18位を記録し、デビュー・アルバムとしては文句なしに大成功したと思う。

またグレッグにとってはアメリカのマーケットでのクリムゾンの宮殿超え(全米28位だった)を果たし、さぞやご満悦だったでは?


デッドラインには間に合ったものの......

2025年02月03日 | PROG ROCK

本日はイギリスのプログレ・ロック・バンド、Strawbsでも。

A&Mレーベルから1968年にフォーク・ロック・バンドとしてデビュー。その後プログレ色が強まりサウンドもヘビーになりそこそこ活躍したものの、8枚目のアルバム、Nomadnessの売れ行きが力作だったにも関わらず芳しく無かったことからA&Mとの長期契約が打ち切りとなる。

1976年、ポリドール傘下のマイナー・レーベル、オイスターと契約しプログレ・サウンドは継続し更にポップ度を高めるも何故か不発。2枚のアルバムを出した後契約が終了。

バンド・リーダーのデイブ・カズンズはこれをもってバンド活動の停止する意向だったものの、大手のアリスタ・レーベルのボスである、クライブ・デイヴィスに口説かれたことから契約を交わし1978年に渾身のアルバム、Deadlinesを出す。

(ジャケのデザインもヒプノシスを起用して結構気合入っていたんだけれどね.....)

しかし時代が悪かった。

時はニュー・ウェイブ。旧態のプログレ・サウンドでは見向きもされず結局このアルバムを出して契約解除となり、バンドも一旦解散と相成った。

いくら長年の経験があっても流行を掴むって至難の技なんだと改めて思った次第。