キース・ムーンの死去により、フェイセズのドラマーだったケニー・ジョーンズが加入し新生ザ・フーが誕生。
その彼らの1981年に完成したアルバムがFace Dances。個性的なドラミングのキースの後を受けての演奏となるとキースの演奏に寄せるのか、もしくはケニーのオリジナリティーを出していくのかと難しいところはあるが、その演奏を聴いてみると結構バンドの中に溶け込んでいてケニーの健闘ぶりが分かる。
完成したアルバムは全英・全米チャートでそれぞれ2位・4位を獲得し大ヒットした。
ただ肝心のピートがその頃ソロ・アルバム制作にも注力し始めてバンドの将来になんとなく一抹の不安が漂い始めた。
そこそこヒットしたピートのソロやロジャー更にジョンもソロも何作か出したものの、個人的な感想はそれぞれの個性は表現出来ていて悪くはなかったけれど何となくパワーが分散したみたいな感じで各自のソロ・アルバムを買うまでには至らず。
やっぱり彼ら4人がザ・フーとして活動することで初めて相乗のパワーが得られる。
それはさておき、このアルバムのジャケット、月夜の晩に踊り出すって雰囲気たっぷりで良い感じ。