CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

四流コレクターのビー・コレ、その2

2018年05月30日 | BEATLES-BADFINGER関連
助手:なるほど。今一度等研究所のレコード棚を眺めるとほとんどのレコードが53のカテゴリーって事ですね?

博士:面目ない。超コレクターのように、程度の良い初回盤とか限定生産盤の完品を集めればよかったのじゃが、生憎先立つものがのう….

助手:確かにコレクターって完品を目指しますよね。

博士:その昔、子供がゲーセンにあるゲーム・マシーンでカードを集めることにハマってしまって往生したわい! 何しろ 100円投入するとカードがマシーンからこぼれ出てきて、それを使って対戦ゲーム行うわけじゃが、ゲームに興じている時間はわずか数分。

企業が如何に利益を出すか? 多分ゲームを体感して貰うよりも色々な種類のカードを集めさす方に重点をおいていたのう。

助手:子供でさえシリーズ化されたカードのコレクションを完クリしたいと思わせてしまうから、本当恐ろしいゲームですね。

博士:同じカードが出たなら、もう一回ゲーム!ってなってしまうし、レア・カードなんかが出てくれば、子供も付き添いの大人も一瞬スゲ〜って高揚感が生じてしまうからのう〜 

助手:レア・カードが出ると、もう一枚別のレア・カードをてことでさらにコインを投入ですね。

博士:未だにカードは残っておるが、子供の部屋にそれぞれ数十枚の束に分けられて輪ゴムで括られ無残にも部屋の片隅に転がっておる。

レア・カードも角は折れ曲り子供の指紋がべったり、 中古屋でも買取してもらえないと言う由々しき事態じゃ。

助手:ビー・コレの場合はさらに複雑ですね。初回国内盤を入手するにも、レコードとそのジャケットのコンディションが良いだけでは済みませんからね。

例の帯の存在が、レコードの価値を大きく左右することになってますね。

博士:ワシなんか、レコードを買った時レコードの宣伝目的である帯なんて邪魔だと思って、全て破いて捨ててしまったからの〜

助手:まあ、超コレクターの方々も完品のレコードをほとんど聴かないですからね。

中古品で買った時に、数回音のチェックをするだけでそのあとはレコード棚行き。

たまに手にとってジャケやシミひとつない帯の張具合をみてニンマリってとこじゃないですかね。

博士:まあ、ワシら暇人と違ってレコードのコレクションにそこそこのお金を投入できる御仁達は、他のことに結構忙しくてレコードを聴く時間がないからのう〜

ところで、当研究所にも数回どころか全く聴くことのないビー・コレがあるぞ!

助手:あれですね。

博士:ピクチャー・レコードは、絵柄の上に塩ビを含んだビニールのシートを被せ、その上からプレスするのじゃ。

通常の黒盤と比べるとレコード盤を黒く色付けするカーボンが入っていない分レコードの強度とか硬度が低くなるので、まあワシの耳では判断が付かんかもしれないが、音質は若干落ちるらしい。

そして、ピクチャー・レコードの場合表面に小傷が入っていてもなかなか発見できないから、もう最初から聴く事は諦めとるのじゃ。


EAS-90071 1978年 東芝EMI盤 サイドー1のデザインは、アルバム、サージャント・ペッパーズの表ジャケットの写真を拡大したピクチャー・ディスク あれっ、帯はどこ?


SEAX-11840 1978年 米キャピトル盤 デザインは東芝盤と同じ。サイドー2はバスドラのスキンを拡大した物。コレをターン・テーブルにおいて投げめていると目が回る


PHO-7027 1979年 英EMIより発売。サイドー1とサイドー2のデザインはサージャント・ペッパーズの表ジャケットの写真と同じ縮尺。
ジャケ付きのやつと、透明の塩ビの袋に入った2種類が発売。手持ちのレコードは、ジャケなしのため、日本盤のジャケの上に置くと、ぴったり重なる


50周年記念として、昨年EMIより発売。サイドー1のデザインは、旧英盤と同じ。もうね開封する気力がないので、サイドー2のデザインはこの目で直接確認していない。

助手:壁にかけておけばインテリアになるかも知れないですが、レコード棚に保管しておくだけって、勿体無いですね。

博士:悲しいかな、ウサギ小屋の当研究所は狭くってレコードを壁に飾るようなスペースがほとんどないのじゃ。

他の部屋に飾ろうとすると、ビー・コレに興味を示さぬカーちゃんにナニ・コレ!って叱られるからの〜

パリ・コレのような権威が全く感じられない、無駄な私的ビー・コレかもね。

まあ子供のカード集めとあまり変わらない四流コレクターって事で 、どうかご容赦を。

デへへ〜
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四流コレクターのビー・コレ

2018年05月29日 | BEATLES-BADFINGER関連
博士:このアルバムは一体何者か知っておるかの?


助手:BeatlesのLet It Beと思いますが…

博士:確かにLet It Beじゃがちょっと違う。レコード番号を見たまえ!なんて書いてある?

助手:AP-9009ですが。



博士:AP-9009とはマニアの方ならよく知っている、東芝音工から1970年に発売されたLet It Beの限定盤のことじゃよ。

ほとんどの人は、レコード番号AP-80189と記された、米盤と同じ作りのゲートフォールド仕様のLet It Beを思い出すわけじゃが。



AP-9009のアルバムはイギリスで企画された限定盤で、日本でも同じ仕様で発売されたわけ。

助手:あぁ〜思い出した。これって確か薄いダンボールの箱に、シングル・ジャケのLPと写真集が詰め込まれ、上からスリーブ箱を被せたやつですね。

博士:その通りじゃ。程度の良い中古品を買えば5万円ぐらいはするぞよ。

助手:流石博士!こんなお宝がこのオンボロ研究所に眠っていたなんて! 

早速、これをオークションにかけるか中古ショップに売って、そのお金で宴会といきましょう!

最近はふりかけか卵かけご飯、さもなければ日清の具なしのインスタント焼そばぐらいしか食べてませんからね〜 

博士:ところがどっこい、箱と写真集がないのじゃよ。残念じゃが完品でないと万のつくお金は貰えない。 

したがって完品でないこの手のコレクションは、53番に当研究所では分類されるのじゃ。

助手:53って?

博士:ゴミ! お金を簡単に設けることはできないのじゃよ。唄の文句じゃないけれど、この世はいつもHard-earnedばかりじゃのう〜

助手:もうヤケクソ。このオンボロ・レコードでも聴いてみましょう!


アコースティック・ギターの前奏が
ジャンジャカ、ジャンジャカ、ジャンジャカ、ジャンジャカ 〜♪

Two of us riding nowhere
あてもなく車に乗って
Spending someone's hard-earned pay
誰かが苦労して稼いだ金を使って
You and me Sunday driving
君と僕は日曜日にドライブに出かける
Not arriving
行くあても無く
On our way back home
家路につく道を
We're on our way home
家路につく道を
We're on our way home
家路につく道を
We're going home
家に帰るのさ

しけた博士と助手のTwo Of Usって事で….
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コレクターはつらいよ

2018年05月28日 | BEATLES-BADFINGER関連

このジャケットのアルバムは一体何者?

タイトルには、Songs And Pictures Of The Fabulous Beatles、レコード番号VJ1092となっている。


マニアの方ならご存知の、アメリカのVee-Jay レーベルから発売されたビートルズのファースト・アルバムの改定再々発盤のカウンター・フェイトである、と少しややこしい。

オリジナルのタイトルはSongs, Pictures and Stories Of The Fabulous Beatlesで、またジャケは海賊盤のシングル・ジャケ仕様ではなく変形のゲートフォールド・ジャケなので簡単に偽物海賊盤と見破ることが出来る

本日は諸説いろいろあるのだが、わかる範囲で簡略化してビートルズのファースト・アルバムの変遷でも綴ってみたい。

1963年の春、イギリスでビートルズのファースト・アルバム、Please Please Meが発売されたが、アメリカではキャピトル・レコードが販売権を獲得するはずだったが、アメリカではあまり売れそうもないと判断し、契約に少しばかり躊躇していたところ、中小のレーベル、Vee-Jay に先を越されてしまった。

Please Please Me (英Parlophone-EMI ) 1963年3月頃

(英国編集のデビューアルバム、1987年のリーイシュー盤)
Side-1
I Saw Her Standing There
Misery
Anna
Chains
Boys
Ask Me Why
Please Please Me

Side-2
Love Me Do
P.S. I Love You
Baby It’s You
Do You Want To Know A Secret
A Test Of Honey
There’s A Place
Twist And Shout

Introducing The Beatles (米Vee-Jay) 1963年7月頃、レコード番号VJ1062

(米Vee-Jay初回盤モノバージョン、上記の表ジャケのデザインはジョージの背景に影がついたり、ステレオの表記があったりとかなり多くのジャケ・バージョンが存在する)
Side-1
I Saw Her Standing There
Misery
Anna
Chains
Boys
Love Me Do(変更)
Please Please MeとAsk Me Whyが外され、6曲目にLove Me Doが付け加えられた。

Side-2
P.S. I Love You
Baby It’s You
Do You Want To Know A Secret
A Test Of Honey
There’s A Place
Twist And Shout
Love Me Doが外され計6曲

Vee-Jayの経営状況がよくないので。EMIはキャピトルと契約を交わし、シングル盤とアメリカ編集のアルバム、Meet The Beatles(1964年1月頃)の販売をそれぞれスタートさせる。

更に現在のVee-Jayとの契約も無効にすることに。

Vee-Jayはすでに発売されたIntroducing The Beatles (米Vee-Jay)の販売のテコ入れを図るために 1964年1月頃に米Vee-Jay改定再発盤を出す。

(米Vee-Jay改定再発盤)
Side-1
I Saw Her Standing There
Misery
Anna
Chains
Boys
Ask Me Why(変更)
Love Me Do が外され、6曲目にAsk Me Whyが付け加えられた。

Side-2
Please Please Me (変更)
Baby It’s You
Do You Want To Know A Secret
A Test Of Honey
There’s A Place
Twist And Shout
P.S. I Love You が外され、1曲目にはPlease Please Me 。

販売権が無くなる前の最後っ屁として、アルバム・タイトル改定再々発盤を出す。

Songs, Pictures and Stories Of The Fabulous Beatles (米Vee-Jay) 1964年8月頃
レコード番号VJ1092

(米Vee-Jayタイトル改定再々発盤、同じタイトルでもう一種類ジャケ違いのアルバムが存在するらしい)
Side-1
I Saw Her Standing There
Misery
Please Please Me(変更)
From Me To You(変更)
Chains
Boys
Ask Me Why
Anna が外され、3曲めにPlease Please Me、4曲めにFrom Me To Youと7曲目にAsk Me Whyと変更された。

Side-2
P.S. I Love You(変更)
Baby It’s You
Do You Want To Know A Secret
A Test Of Honey
There’s A Place
Twist And Shout
1曲目のPlease Please Me が外され、P.S. I Love You が元の位置に

1964年終わり頃にVee-Jayとのファースト ・アルバムの販売権が消失したその翌年、キャピトルより曲順を変更した焼き直しのアルバム、The Early Beatlesが発売された。

(レーベルがアップルなので1971年ごろの再発盤)
Side-1
Love Me Do
Twist And Shout
Anna
Chains
Boys
Ask Me Why

Side-2
Please Please Me
P.S. I Love You
Baby It’s You
A Test Of Honey
Do You Want To Know A Secret

たった一枚のデビュー・アルバムではあったが、何種類も形を変えて発売されるってすごいじゃないの。

年季の入ったビートルズ・コレクターなら、日本盤など各国で発売された盤及びそれらの再発盤も収集することになるのでほん〜とお金がかかって大変!

私は初回盤は非常に高価なので途中で撤退し、Vee-Jay盤は海賊盤で御茶を濁すクチってお話でした。

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ディランを聴く、その7 おまけ

2018年05月24日 | JAPANESE
さっき、Yahoo!ニュースをサーフしていたら、「文氏 米朝の「仲介」に懸命」なるタイトルがサイトに踊っていた。

しかし文氏に米朝とくると、不意に上方落語協会の前会長、桂文枝師匠が人間国宝の故桂米朝師匠の「仲介」に懸命と思えてしまって苦笑。

故桂米朝師匠の一番弟子にこれまた故桂枝雀師匠がいたが、子供の頃テレビの大喜利かなんかで小米と名乗っていたまだ髪の毛がふさふさしていた頃の師匠を思い出す。

せっかちな気性であるため、あまり落語を進んで鑑賞することがなかったが、米朝師匠と枝雀師匠だけは別格でテレビとかラジオでよく聞いた覚えがある。

この枝雀師匠の、ツルツルした風貌をみるとあるアーティストを思い出す。

先ほどディランのガラガラ声について語っていたのだが、不覚にもこのお方を忘れていた。

ディラン、トム・ウェイツに並ぶ、私的三大ガラガラ声アーティストの一人、憂歌団の木村充揮である。

お気に入りは、1977年の「生聞 59分」というライブ盤と1983年にフォーライフに移籍後のアルバム、リラックス・デラックスである。

(「生聞 59分」のジャケ)

「生聞 59分」ではブルースと加山雄三のカバーにオリジナル、「おそうじオバチャン」「嫌んなった」「イコマ」(イコマは悲しい女町〜♪って大阪から東の方向に見える生駒山の事かね?)「俺たちゃ憂歌団、ヤクザな憂歌団〜」などなど、非常に楽しめる。

リラックス・デラックスの方もなかなかよろし〜 日本語でのカバー、Under The Board Walk(渚のボード・ウォーク)には完全にやられてしまった。

80年代当時、車内のカーステで聴くために、それぞれカセットテープを買っていたのだが、いつの間にか何処かに行ってしまって残念ながら今手元にはない。

それらを今CDで買い直そうにも、通販のサイトでは新品では全く手に入らない状態。

ツタヤかユー・チューブでお世話になるかな。

助手:博士! カエルの歌が嫌ならこれはどうですか? 博士の心境にピッタリ!

博士:いやになった〜 ♪
もう〜ダメさ  ♪
だけど腐るのはやめとこう〜 ♪
日の出を見るかも ♪
この俺だって〜 (ゲロゲロ)♪

朝早いのは無理!
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ディランを聴く、その7

2018年05月24日 | Bob Dylan, Byrds, Band and etc.

ボブ・ディランとビートルズといえば、ジョージとの関係が一番有名である。

何しろ、ジョージのソロ・アルバム、All Things Must Passには ディランとの共作、I’d Have You Anytimeやディランの作品のカバー、If Not for Youが収録されているし、ジョージ主催のバングラデェシュ・コンサートに参加したりしているからである。

それ以外には、 アルバム、Helpに収録されたジョンのフォーク・ロック系の作品、You’ve Got To Hide Your Love Awayはアメリカ公演で出会ったディランの影響をもろに受けたとされている。

更に芸風がディランと一番遠いところにいると思えるポールにも、ディランとの繋がりが。

2014年に出たポールのトリビュート・アルバム、The Art Of McCartneyでアルバム、A Hard Day's Nightsに収録された彼の作品Things We Said Todayをなんとディランがカバーしている。


レコーディング・データが手元にないのでいつ録音されたのか不明であるが、年季の入った声の枯れ方からしてここ4−5年の録音ではないかと思う。

(ディランのこの曲に関するデータは、他の曲と違ってボーカルがディランと記載されているだけ)

このトリビュート・アルバムはポールの過去の作品を他の有名アーティストがカバーする企画であるが、残念なことにほとんどのカバーがポールのハウス・バンドの演奏の元で歌われてい流ようで、オリジナルとあまり変わらない切り口のアレンジとなっていること。

それぞれの曲は、ポールのヒット曲ばかりなので 心地よく最後までさらりと聴けるものの、著名なアーティストのよるカバーとしては少々物足りない。

出来れば彼らの個性を100%生かしたぶっ飛んだアレンジでカバーにして欲しかった。

ディランのカバーした曲もアレンジはさほど変わらないのではあるが、ポールのスムーズな歌唱と対極をいく彼特有の嗄れ声による歌唱で、一発でディランとわかるオリジナリティーがそこにある。

人によっては不快にも聴こえかねない 超ガラガラ声の歌唱を許されるアーティストといえば、ディランとトム・ウェイツぐらいのものだ。

名誉あるガラガラ声かな。

博士:ワシもその昔よくカラオケに行って ワイヤレス・マイクを小指だけ立てて握りしめ歌ったものじゃ。

しかし歳のせいもあって昔のようにあれこれ歌えなくなった事から、ちょっとマンネリ気味じゃ。

助手:そんな時は、ディランを見習ってガラガラ声での歌唱に芸風を変えれば、気分一新!個性出ますよ〜

博士:オォ、それじゃ! 何か練習 になる歌ないかな?

助手:ここにありますよ。

博士:カエルの歌が聴こえてくるよ。♪
ガッ、ガッ、ガッ、ガッ
ゲロゲロゲロゲロ、ガッガッガ〜♪

オー・マイ・ゲロゲロ!

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またまた小休止

2018年05月22日 | JAPANESE
歌謡曲でもななく、フォークやロックでもないシティ・ポップなるジャンルが80年代に登場し人気を博す。

レコード棚をサーフしているとこんなのが登場。

日本の兄弟ポップ・デュオ、ブレッド・アンド・バターのSurf Cityなるアルバム。

(シングル・ジャケ、表のヘタウマ系イラスト)

(シングル・ジャケ裏もヘタウマ系イラスト、アーティストの写真が見当たらない。この手のデザインが当時クールと考えられていたのかな?)

ブレッド・アンド・バターをウィキで調べてみるとなんと、1969年いシングル・デビューし、2014年までに41枚のシングルと24枚のオリジナル・アルバムを出すと言う非常に息の長い音楽活動を続けているらしい。

正にスゲ〜の一言。

このレコードについて調べてみると、1984年に出た彼等のTDKレコード時代のベスト・アルバムとの事。

(カセット・テープ・メーカーのTDKって自社でレコード制作してたのね。)

しかし買った時の記憶がないのだが何故かここにあるって感じ。

取り敢えずレコードに針を落として聴いてみる。

オォ〜! 聴いたことのあるメロディーだ。

やっぱり自分で買ったのは間違いない。

なんと34年ぶりの再会である。

私にもお洒落な昭和ポップ・ミュージックを楽しんだ青春時代があったのだ! 感涙。

もうすぐ平成の元号が終了となり、昭和はさらに遠くへと。

ますます、過去の記憶が忘却の彼方へと。

このレコード(記録)のお陰で、34年前の記憶が少しだけではあるが蘇ったことには感謝。
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ディランを聴く、その6

2018年05月20日 | Bob Dylan, Byrds, Band and etc.

サム・ペキンパー監督の名前が出たので、ディランが担当した彼の1973年公開の映画のサントラ、Pat Garrett & Billy The Kidでも。


(映画のいちシーンだと思われる、ジャケ裏の写真)

この監督の芸風はと言うと、アクション・バイオレンスで血飛沫がドバッと出てくるタイプのやつである。

昔はテレビで新作映画のコマーシャルで、彼が監督したダスティン・ホフマン主演のStraw Dog(藁の犬)、マックイーン主演のJunior BonnerとかThe Getawayなんかの予告編がオン・エヤーされていたような記憶がある。

しかし、日本でも公開されたPat Garrett & Billy The Kid となるとあまり記憶にない。

多分、当時は部活で忙しく音楽鑑賞には何とか時間が作れたものの映画鑑賞までに割く時間がなかったのだと思う。だから後にディランが担当したサントラ盤から、Knockin’ On The Heaven’s Doorがヒットした事から、映画もそう言えばあったっけ!だった。

このサントラ盤には10曲収録されていて、ディランがボーカルを務める歌物はBilly 1、Billy 4、Billy 7とシングル・カットされたKnockin’ On The Heaven’s Doorの4曲で、残りはカントリー調のインスト・ナンバーだ。

映画の場面の少し物悲しい雰囲気を醸し出す楽曲からアルバム全体が構成されているので、アルバムだけを通して聴けば少し単調に感じ退屈してしまうかもしれない。

ただ、音量を絞ってバック・グラウンドで流せば、これはこれで癒しの音楽として重宝する。

ところで、Knockin’ On The Heaven’s Doorを聴くたび、いつも思い出すのが、1970年のCSN&Yの2枚目のアルバム、Déjà vuに収録されたニールヤング作のHelplessだ。

本当に、瓜二つに聴こえる。

ニールの曲のコード進行はDAGG、DAGGの繰り返し。一方ディランの曲は GDAm7Am7、GDCCの繰り返し。

ギターで弾いてみると、キーは違うがほんと同じメロディーが思い浮かぶ。

まあどちらの曲も、シンプルなコードの繰り返しで成り立っているので、似てしまうのは仕方がないといえばその通りなのだろう。

片方が無名のアーティストとなると、盗作騒ぎに発展することが往往にしてあるのだが、ディランもニールそれなりの地位をすでに築いていて、お互いがリスペクトし合っていたので問題なしとなったのだろう。

一方私のアイドル、ジョージは貧乏くじを引くことに。

彼のMy Sweet Lordは60年代の黒人女性コーラス・グループ、シフォンズの歌うHe’s So Fineに酷似している事から、楽曲管理者から盗作だと訴えられ、長〜い裁判の末、判決は“潜在意識の中の盗用”とされジョージが多額の賠償金を支払うことになった。

しかし、シフォンズの元歌は 確かに似通った箇所はあるが、全体を通して改めて聴くと双方の曲のアレンジも含めて盗作だとは言い難いと個人的に思うのだが….

なぜこうなったかと言うと、WIKIの情報によれば、あるカントリーの女性歌手がジョージのMy Sweet Lordと同じようなアレンジでHe’s So Fineをカバーした事によって、盗作疑惑を印象付けることになったのだとか。作為あるカバーと感じるのだが...

しかし一般的にブルースにしろ演歌にしろ、コード進行はだいたい同じなので、もしアレンジを同じにすればどれもこれも同じように聴こえるのは間違いない。

まあ、楽曲管理者とHe’s So Fineの作者の遺族がちょっと儲けてやろうかなんて思ったのかね.?

ジョージの場合も相手がディランかニールであれば、盗作疑惑の騒ぎなんて到底起こらなかったのではないかと、Pat Garrett & Billy The Kidを聴いて今更ながらに思った。

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ディランを聴く、その5 おまけ

2018年05月20日 | Bob Dylan, Byrds, Band and etc.

Self Portrait Side-4の1曲目、B. Bryant作のTake a message to Mary の一節。

少し物悲しいメロディーに平易な英語。ふと聞き耳をたてる。

Take a message to Mary

(These are the words of a frontier lad
Who lost his love when he turned bad)
女性コーラス:
(これは開拓時代のとある若者の話である。
悪に染まった時、男は愛を失う〜♪)

Take a message to Mary
メリーに伝えてくれ
But don't tell her where I am
だけど俺がどこにいるか言っちゃダメだぜ
Take a message to Mary
メリーに伝えてくれ
But don't say I'm in a jam
俺に行き場のないことを言っちゃダメだぜ
You can tell her that I had to see the world
俺が世の中をちょっと眺めなきゃ ならないって言ってくれ
Tell her that my ship set sail
船出の時だと言ってくれ
You can say she'd better not wait for me
俺をもう待たないほうがいいって言ってくれ
But don't tell her I'm in jail
だけど牢屋にいるなん言っちゃダメだぜ
Oh don't tell her I'm in jail
くれぐれもな

もう会う事はねえ、おいらの事は忘れてくれ〜って言付けを頼むってちょっと未練がましい気もするけどね。

まあ、これをSelf Portraitで歌うって、ディランも荒野を股にかけるアウトローのロンサム(孤独の)・カーボーイに憧れてたのかな。

数年後、サム・ペキンパー監督のビリー・ザ・キッドのサントラを担当し、その映画にも出演したのも新ためて合点がいった。

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ディランを聴く、その5

2018年05月19日 | Bob Dylan, Byrds, Band and etc.

1970年に発売された謎の2枚組アルバム、Self Portrait。

(表ジャケ、さすが大物!レコード会社にこのポートレートをジャケ表に使う事を了承させたとは!)

(ジャケ裏)

(ダブル・アルバムなのでジャケはゲート・ホールド仕様)

作風は1969年のアルバム、Nashville Skylineの続編とも言えるのだが、あまりに自由すぎてそれより更に緩いのではないかとガチガチのディラン・ファンに思わせたのではないだろうか。

何しろ、Side-1の1曲目のAll The Tired Horsesにディランの歌唱はなく女性コーラースが歌うのみ、そしてSide-4の5曲目Wigwamは最初から最後までちょっとヤケクソ気味のディランの、ラララララリ〜♪だけの歌唱。

更に収録された全24曲の半分以上は、トラッドか他のアーティストの作品のカバー。

8曲のディラン作の曲に至っては、新曲は4曲で残り半分は前年のワイト島でのライブ録音が収録されている。

何となくやっつけ仕事のような気もするが、本人一体どんな心境でこのアルバムを制作したのかな?

前作Nashville Skylineがあまりに気持ちよく制作できたので、 お気に入りの曲を前作のメンバーとちょっとセッションしてみたのが事の始まりじゃないかと….

期近のライブ音源も収録して、これが現在の俺ってことでSelf Portrait名付けられたのか?

Nashville Skylineでお披露目のクリヤートーンの歌声とかってのしゃがれ声をダブル録音して完成した、一人サイモン&ガーファンクルが歌うBoxerはご愛嬌。

全然ハモれていないが、ディランらしいといえばその通り。

Nashville Skylineがお気に入りの私にとっては、このアルバムもリラックスして聴くことができるので本当楽しめる。


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暫し休憩

2018年05月18日 | BEATLES-BADFINGER関連
ディランも悪くないけど、ここのところブログでアップするために結構な回数聴いてきたので、ちょっと休憩してレコード棚を弄っているとこんなの出てきました。

ジョン・レノンが1971年に出したImagine。

と言っても普通のやつとちょっと違う。

これは2000年にミレニアム・エディションと称されるもので、アルバムの共同プロデュサーであった小野洋子氏の個人的な監修によってアビーロード・スタジオで1999年リミックスとリマスターの作業が施された盤で有るとの事。

(デジタリー・リマスタード・アンド・リミックスドって書かれた丸いスティッカーが貼ってある)

(ジャケ裏、ジャケ表面全体にはつるっとしたコーティング)

(ダブル・ジャケットで、当時の写真が満載)

(ポールに対する当てつけの写真も掲載されている)

(お馴染み、ポールのラム)

リミックスと言うと、オリジナルと大幅に異なる音に変わる場合もあるが、今回はオリジナル・レコーディングのイメージを壊さずもっとスッキリと聴けるように手掛けられたので、私などの駄耳の持ち主にとってはほとんど違和感は感じられなかった。

ただ、このミレニアム・エディション・シリーズとして同様にリミックスとリマスターが施されたSome Time In New York Cityが2005年に発売された時はちょっと物議を醸した。

Imagineと同様にスッキリ聴けるリミックス であったが、何とLP2枚組のオリジナルから、D面に収録 されていたフランク・ザッパとのライブ・セッションが割愛され、別のボートラ2曲に差し替えられていたことだ。

まあ、当時のプラスティック・オノ・バンドのライブでは、歌唱とは言えない例の甲高い雄叫びのようなものがしばしば聴こえて来るので、これが苦手な人なら別にライブの音源なんてが割愛されてもどうこう思わないのだが、やっぱりオリジナルを尊重 すべきだと言う意見も当時あった。

てなことで、2009年にビートルズの全アルバムのリマスター盤CDがでた翌年レノンの全アルバムはオリジナル・マスターテープを用いてリミックスなしのリマスター盤が発売された。

結局ミレニアム・エディション・シリーズって一体なんだったんだろうか?

次回のこのシリーズ発売時には、もうこの世に存在していないのでこのレコードをタイム・カプセルにでも保管して後世に残し、我が子孫によって音の比較でもしていただこうかと思う。

ところで次回の最新リマスター盤の発売は数年後に来るImagine発売50周年記念盤かな?

もう飽きた!

歌の文句じゃないけれど、ちょっとはImagine All The People Living For Today~♪ って配慮があってもいいと思うんだけどね〜


(オリジナル盤のレーベルはレノンの顔)

(ミレニアム・エディションのレーベルはアップル)
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ディランを聴く、その4

2018年05月17日 | Bob Dylan, Byrds, Band and etc.

80年代に入ると、急に宗教にのめり込んだり、そうでなくなったりとちょっと方向性を失っていたのではないかと個人的に思った。

まあ才能のある人だから、チョコ・チョコとやったらアルバムの数枚はいとも簡単に 制作してしまうのだが、聴きての方は敏感で少しマンネリ感が漂ったのか70年代と比べてレコードのセールスは落ちてしまった。

本人が目先を変えてと思ったかどうかは知らないが、新しいアルバム制作のプロデューサーにU2の一連のアルバムで成功を収めた プロデューサー、ダニエル・ラノワを起用することになる。

完成したのが、1989年の26枚目のスタジオ・アルバム、Oh Mercyである。

(ジャケのデザインが何だかニューウェーブバンドみたい)

空間の魔術師の如く、かってU2のギターが空から降って来る様に聴こえると形容された手法で 、ディランのアルバムもラノワ流に立体的なサウンドに仕立て上げられた 。

ディランの歌唱もやや大人しめで、現代的なスッキリした味わいとなった。

アメリカ南部サウンドのアクの強さもしくは泥臭さがなくなったのがよかったのか、イギリスでチャート6位となりゴールド・ディスクを獲得。

またアメリカでも30位で久々にヒットしたアルバムとなり80年代を締めくくった。

アルバムはヒットしたものの、さすが我らのディラン様、その後のアルバム制作でここでのヒットの方程式とでも言える同じアプローチを採らなかった 。

売れた方がもちろんいいけど、別に売れなくともあまり気にしないもんね〜

これを聞いたレコード会社の営業担当者は思わず、Oh Mercy!(もちろん田代まさしのことではなく、神様に向かってどうかご慈悲を!て感じですかね。)と叫んだそうな。

そんな訳ないか。


(ジャケ裏のデザイン、レコード売れようが売れまいがど〜でもいいけんね〜と言ってる様なディランの表情、そんな訳ないか。)

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ディランを聴く、その3

2018年05月15日 | Bob Dylan, Byrds, Band and etc.

一夜一夜に人見頃〜 ♪
(1.414121356 = √2の事)

富士山麓オウム鳴く〜 ♪
(2.23690679 = √5の事)

Sin. Cos. 何になる〜 ♪

おいらにゃおいらの夢がある〜 ♪

60代半ばの方ならば、 当時、多分ラジオの深夜放送かなんかで一度は聴いたことがあるのではないかと思われるフォーク・ソング、受験生ブルース(高石友也作曲、中川五郎作詞)の一節である。

私の場合は、オン・タイムではないがルートの値の語呂合わせはこの歌にお世話になった 。

とは言え実際計算に使ったのは、三桁目を四捨五入した小数点二桁までの数値だけどね。

この元歌はディランのNorth Country Bluesで、中川五郎氏が替歌として、受験生の悲哀を表した歌詞をその曲に付けたのが始まり。

元歌はCmとB♭のふたつのコードを使ったシンプルな構成の歌で、 鉄鉱石を産出する寂れ行く鉱山の街の悲哀を女性の目を通して歌っている 。

しかしこの悲しげなメロディーに受験生の悲哀を歌う歌詞を持ってくれば、受験生がさらに落ち込んでしまうのは間違いないってことで、 高石友也氏がその悲哀を笑い飛ばす様な アップ・テンポで明るいメロディーに変更して世に出した。

てな事で、今日は受験生ブルースのルーツを辿るとため、元歌が収録されているのディランの1964年作、3枚目のスタジオアルバム、The Times They Are A-Changin'を聴いてみた。


アルバム・タイトルのThe Times They Are A-Changin'を始めWith God On Our Side、 Boots Of Spanish Leatherや When The Ship Comes Inなど、ほとんどの曲が他の多くのアーティストにカバーされているので何となくどこかで聴いた様なメロディーのオン・パレードのスーパーなアルバム。

しかしこれらの収録曲は、ディランがかき鳴らされるフォーク・ギターに彼のソロの歌唱が乗っかり、時にハーモニカの切ない音色が聞こえるというシンプルな構成で、いくらスーパーといっても今の時代の人が聴けばちょっと単調に感じ退屈するかもしれない。

まさに時代は変わるってことかね?

ところで、ジャケに写る憂鬱そうなディランの顔。

前作、The Free Wheelin'のジャケに登場したガール・フレンドと別れたからかな?

(ガール・フレンドとべったりで、ディランのお顔もニンマリ)

それとも受験生ブルース知らなくって、√2の値を暗記出来なかったからだろうか?

そんな訳ないか。

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ディランを聴く

2018年05月14日 | Bob Dylan, Byrds, Band and etc.

本日はディランのLove And Theftを聴いてみる。


21世紀(2001年)になって出したアルバムにも関わらず、その内容と言えばレトロちっくな演奏に乗せて、ロカビリー、ロック、ブルースそれにフォーク・ロック調などバラエティーに富んだ 楽曲をディラン節で歌い切る 。

ところで貴方、ノーベル賞をとったディラン氏の歌詞理解できるの? と聞かれると返答に困る。

洋楽を聴くと言うことは、インストもの以外はもれなく外国語の歌詞がついてくる。

しかしながら、私の英語力では曲を聴いてその歌詞をすぐに理解するのは至難の技。

文学的に格調が高く、韻を踏んでいたり比喩的表現とかさらにダブル・ミーニングなる表現が歌詞に施されていたならば、 恥ずかしながらチンプン・カンプンとなる。

日本盤に付いてくるライナーや対訳然り、小難しい表現が此処彼処。

わかったような、そうでないような、一体何の事言ってるの? って話になる。

しからば、歌詞は無視して、曲のメロディー、ビートとか歌唱・演奏のスキルなどに重点をおいてその雰囲気を楽しんだほうが….

まあ個人各々の主観の問題なので、当人が聴いて心地よければそれで良し。

いいじゃないの〜、 幸せならば〜 ♪

と不意に佐良直美の往年のヒット曲を思い出す。


オォ〜 何と、ハイレゾ音源のSACD!

駄耳の貴方に、CDの音源との違いがわかるかな〜?

いゃ〜、はっきり言ってSACDは私にとって猫に小判って言うか... SACDと聞いて何となく音が柔らかく聞こえるかな? 

まあ個人各々の主観の問題なので、当人が聴いて心地よければそれで良し。

いいじゃないの〜、 幸せならば〜 ♪

再び佐良直美登場。

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7インチ赤盤、その3

2018年05月11日 | BEATLES-BADFINGER関連
日本のレコード・コレクターはカラー・レコードに目が無い。

中古市場でも、ビートルズの初期のアルバムで国内赤盤仕様のLPレコードとなると、通常の黒いやつよりかなり値段が跳ね上がる。

勿論、赤盤が初回限定盤という希少性から結構な中古価格と相成るわけだが….

ところで、この赤盤には二種類あると考えている。

コレクターの人なら知っている話であるが、ビートルズがデビューした60年代初め頃、東芝音工は、エバー・クリーン・レコーズなる商品を開発した。


これはレコードの原料である塩ビに帯電防止剤を混ぜレコード表面に発生する静電気を防止し、再生音の向上を図ろうと考えたらしい。

塩ビは無色透明の材質であるので、通常の黒色のレコードと区別するため赤く着色されたそうな。これが第一期。

そして第二期とは、塩ビに添加されていた帯電防止剤の効果が期待されたほどなかったのかどうかはわからないが、数年後いつしかエバー・クリーン・レコーズなる商標がレコードのジャケ裏に表記されなくなった頃である。

多分通常の黒盤と再生の特性にそれほど違いがなく、どちらかといえばこの頃赤盤はコレクター・アイテム的な商品と位置付けで販売されいたのではないかと勝手に想像する。

そして赤盤は、東芝音工が1973年に東芝EMIに変わった 後の翌年まで初期限定盤として製造されたそうな。

かくいう私もその昔、闘牛の牛のごとく赤盤に吸い寄せられ 、同じ音源の黒盤を既に持っているにも関わらずオン・タイムで買えなかった赤盤をオークションなんか無理して落札したことがある。

しかし 半透明のカラー盤って表面の傷見つけ難いから、オークションの写真だけを信用するとえらい目に会う。

届いてびっくり、じっくり観察すると表面は薄い擦り傷いっぱい、更にスピンドル・ホールの周りにはヒゲが散見、そしておまけにジャケは結構ボロボロ。

(真近で見ると擦り傷などダメージいっぱい... ガクッ)

まあ、60年代に販売された中古だから、使用期限切れのオンボロ・サファイア針のついた電蓄でこれでもか〜と聴き倒されている可能性大で、この時代のレコードはまともなコンディションであまり残っていなかったのだと思う。

たとえそうであっても、赤盤にはどう言うわけか訳もなく惹かれてしまう〜

病気かもしれない….

ところで今日は7“シリーズの括りで、ジョージの1973年のアルバム、Living In The Material Worldから先行シングルとしてカットされた、Give Me Loveは如何スッカ〜?


勿論プロだからジョージの個性的な演奏力や歌唱力はあるレベルには達しているのだが、二人の偉大なる先輩と比べるとチト心もとない。

しかしながら、判官贔屓なのかこの曲での彼の弾く独特のスライド・ギターの音色とメロディーそしてちょっと頼りないボーカルに、これ又どう言うわけか不思議と惹かれる〜

病気じゃないよね….

実はこのシングル、カラー・レコードが製造中止となる最後あたりに出た赤盤。


独特のスライドの音色と頼りないボーカルに赤盤の相乗効果なのか、今宵もまたまた無意識にターン・テーブルに乗っけてしまう。

やっぱ病気?
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7インチ・コンパクト盤、その2

2018年05月10日 | CCR and John Fogerty

札幌オリンピックのあった1972年の2月29日といえば、 CCRがブドーカンで公演を行った日に当たる。

兄貴のトムはすでにバンドから脱退していて、3名のメンバーで発売はされていないものの、すでに最終アルバムのMardi Grasの録音はすでに完了していた。

彼らは当時、ヨーロッパ、アメリカそしてオーストラリアなどをまわる世界ツアーの真っ最中で、オーストラリア公演の後に穂に上陸し、名古屋、大阪そして東京でコンサートを行った。

当然当時はガキだったのでコンサートには行けなかった。

そこで彼らの東京公演のセット・リストを調べて見ると、

1. Born On The Bayou
2. Green River
3. Suzie Q
4. It Came Out Of Sky
5. Door To Door
6. Travelin’ Band
7. Fortunate Son
8. Commotion
9. Lodi
10. Bad Moon Rising
11. Proud Mary
12. Up Around The Bend
アンコール演奏
13. Hey Tonight
14. Sweet Hitch Hiker
15. Keep On Chooglin’ - Pagan Baby - Keep On Chooglin’

ちなみに日本人好みのフォーク・ロック調で、ジョンの拳のきいた力強い歌唱が光る大ヒット曲、Have You Ever Seen The Rain(雨を見たかい)が演奏されなかった。

当時の公演を見に行った人にとってはチ〜ト残念だったのではないだろうか?

後日オフィシャルで発売されたライブ盤LPに収録された前年のヨーロッパ公演のセット・リストとあまり変わらない顔ぶれで、サクサクと曲を消化して、最後のアンコール曲 Keep On Chooglin’にアドリブを入れてどれぐらい引っ張るか次第だが、だいたい1時間弱でコンサート終了って感じで、非常に物足りないような....

ところで、彼らのライブの予習用と言う事なのか、急遽来日記念盤としてCCR ニュー・ベスト4なる33回転の仕様の4曲入りEPが発売された。


(ジャケ裏には歌詞が印刷されている。このコンパクト・ディスク、お値段600円也。)

収録曲は、Have You Ever Seen The Rain(雨を見たかい)、Travelin’ Band、Cotton Fields(当時まだ発売されていないアルバム、Mardi Grasからのカット)そしてDown On The Cornerだった。

(懐かしのリバティー・レーベル)

コンサートにはTravelin’ Bandのみが採用されたので予習用としては不適格かもしれないが、日本のファンのツボを抑えた選曲で中々よろし〜のではないか。

またCCRのシングル曲はだいたい3分程度の曲が多いので、レコード・プレイヤーの前にずっとへばり付いておく必要があるのだが、コンパクト盤には片面にそれぞれ2曲収録されているので、急にトイレに行きたくなっても余裕の再生時間があることを付け加えておきたい。

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