先日、ウエリントンのレコード・ショップで1枚のLPを購入。
それがビートルズのデビュー・アルバム、Please Please Meの1963年の初回プレスのモノ盤。レコード・ショップのレコード棚にある多くの商品とは別に手が届かないくらいの高さの壁に他の希少盤と一緒に飾られていた。
これが噂のシルバー・パーロフォン
せっかく南半球までやって来たのだからと話のネタに店主に中身を見たいと言って壁から外してもらった。
盤は擦り傷はあるけれど深いものではなく割と綺麗だったので買ってみた。
当時ニュージーランドにはEMIの支社があり、そこでプレスされていたそうな… なんでもオーストラリア盤がイギリスから送られてきたスタンパーでほんの少しプレスされたと聞いたことがあったので、もしそうならNZ盤も同様なアレンジだったのかと期待は高まる。
即ち、某評論家が以前ゴールド・パーロフォン・レーベルの英初回モノラル盤のアルバム、Please Please Meを聴かずにビートルズを語る資格なし!なんて言っていて、NZ盤がオリジナルと同じスタンパーでプレスされたならまさしく英初回モノラル盤と同じサウンドが安価で味わえるじゃないか!
と思いきやビートルズ各国盤をよく知る通によると、NZ盤はイギリスのEMIより送られて来たテープでEMIにある装置と同じものでエンジニアがカッティングしたとの事。な~んだ、それじゃ送られて来たテープのクオリティーとエンジニアが持つ感覚によって本国のものとは音質面で微妙に異なってくる可能性が…
ガビ〜ん
まあぶちゃっけ、オジンの耳には瑣末な話。
そして盤のコンディションを確認した時、レコード保管のスリーブがオリジナルの紙スリーブではなくプラスチックのものだったのに気づき、店主に紙のスリーブに交換してくれと言ったところ、無地のものをサービスでつけてくれた。ただあとで調べてみると、オリジナルのものは無地ではなくレコード会社の宣伝が描かれたカンパニー・スリーブ仕様だとわかった。
更に落ちとして、タダでもらった紙スリーブにはNew ZealandではなくしっかりとMade In Great Britainって印字されている。
ガビ〜ん
さすが4流コレクターと自称するだけはある知識不足なオイラ。
まあ、いいっか。