スリー・ドッグ・ナイトは選曲の妙とでも言えるが如く、主に他のアーティストのそれほど目立たない名曲をどこからともなく引っ張り出してきて彼らのスタイルでカバーしヒット曲として世に送り出す再生工場みたいなバンドと言えるだろう。
彼らの1971年の5枚目のオリジナル・スタジオ・アルバム、Harmonyも同様の作法でアルバムは全米8位の大ヒット。シングル・カットされたポール・ウイリアムス作のOld Fashioned Love Songも全米4位に食い込んだ。
スリー・ドッグ・ナイトによるカバーは当時ラジオの深夜放送でよくかかっていたのを思い出す。ポールが歌うオリジナルも決して悪くはないのだけれど、彼らのカバーはラジオ・フレンドリーでより華やかなアレンジでテンポも良く一般ウケするように仕上がっている。
因みにポールの作品、We’ve Only Just BegunやRainy Day And Mondayなんかもカーペンターズがカバーし同様にヒットした。
ところでオイラの若かりし頃の当時、定期考査の最後の追い込みって事で深夜まで机に向かっていたものの鉛筆は全く動かずほぼ深夜ラジオ放送に注力していた様な…. そして翌日クラスで深夜放送のネタで盛り上がった。今から思えばあっという間に過ぎ去った学生時代だったが、将来のことも全く考えずに毎日が楽しかったし、まあ何とかなると変な自信があってそれほど心配していなかった。
それに比べて今の子供達といえば名門小学校や中学校を受験するために小さい頃から塾通い、それに大枚を投入しなければならない親も大変だね。