goo blog サービス終了のお知らせ 

CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

ストーンズのシングル集を楽しむ

2025年04月07日 | ROLLING STONES関連

本日取り出しましたるは、ストーンズの1989年の出たコンピ・アルバム、Singles Collection The London Years。ロンドン・レーベル(ABKCO)時代のシングル盤をほぼもれなく全58曲を収録したボックス・セットでL Pなら4枚組、CDでも3枚組と超豪華版。1963年のストーンズのデビュー時から1971年のシングル、Brown Sugar辺りまでのスパンの作品を楽しめる。

(2002年のリマスターされた音源。CD3枚組でかなりヴォリュームはあるが、不思議と結構サクサク聴いて行けて聴き疲れしない。)

この後ストーンズ・レーベルを設立し時流に合わせ作風が変化しつつアルバムを出し続けていくも、オイラ的にはストーンズの音楽制作のピークはまさしく70年代に入ったこの頃だと思う。

若くしてデビューした初期はシンプル且つ荒削りなスタートではあったが、経験を積み重ねて彼らが徐々に成熟していく姿を辿るのは非常に興味深い。


Let It Bleed

2025年02月19日 | ROLLING STONES関連

1969年のアルバム、Let It Bleedは前年のロック・バンドの復活作とも言えるアルバム、Beggars Banquetと同じ方向性を持った好アルバムに仕上がった。

(2002年に出たSACD。少し抑え目の音圧で上品な仕上がり。近場に置いたサブ・ウーファから出てくる低音により全体的に立体感が出て、2chで聴くより心地よい。)

ちょうどブライアン・ジョーンズがドラッグ中毒によって解雇されあこのアルバムに対する貢献度は低く、さらに新ギタリストとした加入したミック・テイラーも参加した曲が2曲だけとか時のアルバムではあるが、ブルースを基調としたエレクトリック・ロックだけでなくアコギ伴奏のカントリー、更には重厚なクラシック系London Bach Choirをバックに高らかに歌い上げるYou Can’t Always Get Whatr You Wantなど盛りだくさん。

たとえ血が体から流れ出しても止血しないが如く、もう俺たちの好きなようにやらしてと言うメッセージなのかな。


懲りずにストーンズ

2025年02月11日 | ROLLING STONES関連

ミックもキースも80代に突入したわけだが、いまだに現役ミュージシャンである事には驚く。彼らの最新オリジナル・スタジオ・アルバム、Hockney Diamondが23年に発売され健在をアピールしたのは記憶に新しい。

それ以上に、ツアーの数だけライブ音源があるって感じでここの所過去の音源ではあるがライブ盤がどんどん生み出されている。

そのきっかけとなったのはやっぱり1999年の未発表正規音源のハイレゾ・デジタル配信じゃないだろうか? その第一弾として出たのは1973年のライブ音源、Brussel Affairだった。ちょうど大ヒット・アルバム、山羊の頭のスープ頃でまだミック・テイラーが在籍していた時代のライブ音源でデジタル配信のみの販売スタイルが結構話題に上り、オイラもついストーンズのサイトから購入し音源を楽しんでいたら、その後次々と音源が発掘され販売されていく。

まあレコード会社からすれば、ストーンズと高額の契約を結んでいる事から商売になるものは洗いざらい出していくのは分からないでもないが、流石のオイラもそのすざましい新譜攻勢にはタジタジで、金銭的な余裕とじっくり鑑賞する時間がないため購入に二の足を踏んでいる次第。

てな事で、豪華なおまけ付きの価格の張るデラックス・エディションはとても無理なので、安価な輸入盤のスタンダード・エディションをたまにお付き合いで買っている。

本日は昨年末に出たライブ・アルバム、Welcome To Shepherd’s Bushでも。勿論SHM-CDでは無い通常の輸入盤。

1999年、No Security Tourで6月11日のロンドンのウェンブレー・スタジアムでのアリーナ公演の数日前、1900人とストーンズにしては比較的小ぶりな会場、Shepherd’s Bushでの予行演習的なライブを収録したもの。

まあ会場が小さい事から臨場感もアップし、またライブであまりお目にかかれない曲を演奏するなど結構楽しめる。

しかしながらオイラとしては彼らのライブと言えばやっぱりABCKO時代のGot Live If You Want!やGet Yer Ya-Ya’s Out!かな? 

演奏における円熟さには欠けるかも知れないがやっぱり若さが爆発しているのがいいね。


ストーンズのSACD

2025年01月04日 | ROLLING STONES関連

本日は懐かしいところでストーンズの1966年の米編集アルバム、AftermathをSACDで。

それまでのアルバムには自作曲とR&Bのカバー曲が収録されていたが、本アルバムは全て自作曲となり、中でもGoing Homeなんてストーンズ史上スタジオ録音での最長となった11分以上にも及ぶ曲とかなりストーンズらしい個性あふれるアルバムとなった。

60年代中期におけるストーンズの米編集盤は、ビートルズのアルバムと同様に当時の国内のレギュレーションに従った12曲以下の曲数変更とアメリカのレコード会社独自の編集がなされている。即ち14曲が収録されたオリジナル英盤、Aftermathから3曲カットし曲順も変更。さらにイギリスでシングルのみで発売され大ヒットしたPaint It Blackを景気を付けるためアルバムの頭に持ってきて、ドラッグ・ソングで有名なMother’s Little Helperは本アルバムには収録せずシングルのみで同時発売と中々商売が上手い。

でっ、ストーンズのSACD盤で聴いてどうだった?

通常のCDのPCM方式と違ってSACDの場合DSD(Direct Stream Digital)方式によってよりスムーズな波形が得られるので一般的には繊細なサウンドが再生されると言われている。

ただガサツなオイラの聴力の衰えた耳でプラシーボ効果が望めないブラインド・テストによって聴き分けるとなるとその違い分からないかも….

猫に小判、オイラにはSACD。

とほほ〜


これが例の幽体離脱現象か?

2024年11月25日 | ROLLING STONES関連

1967年に出たストーンズのサイケデリックな問題作、Their Satanic Majesties Requestを手に取る。

発売当時は一体なんじゃこりゃ~と非難の嵐が吹きまくったそうな。

彼らにしては“らしく無い”作風ではあるが、今これ全体を通して聴いてみると、曲が途切れなく続き何だか一つの物語を彼方からぼんやりと俯瞰しているような奇妙な感じに陥る。

何だかクセになりそうな。

この手のアルバムはやっぱり雑音無しの再生に限る。

てなことで音質が良いとされる2002年に出たSACDで鑑賞してみると、これがSACDの真の実力なのか、はたまたSACDと聞いてオイラの脳内にプラシーボ効果が発動されたのか定かではないが、結構クッキリ・スッキリのサウンドで楽しめた。


懐かしのジーンズ

2024年10月19日 | ROLLING STONES関連

本日はローリング・ストーンズ・レコードからの1971年出た第一弾のレコード、Sticky Fingersでも。

(1977年の再発米盤)

前作のLet It Bleedと同じアメリカ南部のルーツ・ロック志向のもと、ブライアンの代わりに加入したギタリスト、ミック・テイラーもフルでレコーディングに参加とバンドのさらなる進化に貢献している。

ところでジャケを眺めていると、学生時代はジーンズによくお世話になって、リーバイス、リー、ラングラー、ボブソン、ビッグ・ジョンにエドウィンなんてブランドを思い起こす。

フォーマルな装いで参加の集いなんてほどんどなかったからこれ1本あれば何処へでも行った。しかしながら働き出すとどうしても運動不足に陥りまた食べる量が減らなければ太り始めるのは避けられない。

てな事で仕事がオフでラフな出立の時でも、ウエストがキツくなり太腿もパンパンで圧迫感が半端なくジーンズ以外の伸縮自在のパンツ愛用となってしまった。

あれから数十年経ち、オジンになった今、食も細り適度な運動を続けて行くと、筋肉量は落ちたものの、ようやくかっての体型に戻ってきた。

ただオイラの現状の年齢・風体を考えるともうヴィジュアル的にミス・マッチって感でジーンズを再び履く事もないかな。

オォ〜 懐かしのジーンズのジャケが生存。もう着ないけれど、たまに洗って干したりしている。


本日もストーンズで

2024年07月14日 | ROLLING STONES関連

1972年のストーンズ・レーベルからの第2弾として2枚組で発売されたExile On Main Streetは英・米ともに第1位のヒットとなった作品。

基本的には1968年のBeggers Banquetで確立された音楽スタイルを引き継いで制作されてきた数枚のアルバムの一つで、今回2枚組のアルバムはそれまでの1枚のLPにぎっしり詰め込まれたものと比べると緊張感はやや和らぎリラックスしている雰囲気が味わえる。

また今回アルバム・タイトルにExileという言葉が使われているように、イギリスの高額な所得税に耐えかねてイギリスから脱出しついにエグザイルとなったストーンズ面々だった。

調べてみると当時のイギリスでの高額所得者の最高税率は83%だったそうで、かってジョージ・ハリソンがTaxmanで税務署職員を揶揄ったのはわからないでもない。

とは言えペーペーのオイラにとっては雲の上のような話なのでどうでもいい事。

ただ消費税は出来れば無くしていただければ…

スーパーの特価で90円台の商品を見つけ、おぉ~!これは安いと喜び勇んでレジに向かったものの、消費税加算で100円の大台を超えたレシートを眺めた時のあのガッカリ感はなんとも言えないぐらい哀しい。

2枚組なんだけれど、あっという間に全編聴き終える。


Hot Rocksはお好き? その2

2024年07月13日 | ROLLING STONES関連

以前ナンチャラ・オフで買ったストーンズの2枚組コンピ・アルバム、Hot Rocks、レコード番号やマトリックス番号から推察するに1971年プレスの米初回盤じゃないかと思える古~いレコード。

買ってからほったらかしにしていたのだ。

連休という事でなんだかゆったりした気分になりそれなりに汚れていて薄い擦り傷があった盤面を無水アルコールと水洗いで気合を入れて洗浄してみたら、中古とは思えないあまり雑音を感じさせないクリーンな演奏が味わえた。

(Side One : Time Is On My Side で始まるのが米盤らしくてにくいね。)

(Side Two : お馴染み曲これでもかと登場)

(Side Three : ストーンズの最重要な曲のオン・パレード)

(Side Four : Wild Horsesで静かに幕を閉じるのが泣ける。)

小型スピーカーで鳴らしてみるとどうしても低音不足となるのだが、そこは先日買ったサブ・ウーファで低音を少しばかり補ってあげると狭い部屋でのボリュームを絞った再生環境でも迫力のあるサウンドが楽しめ、特にこの手の古いアナログ・レコードの再生には有効だと考える。

まあ音響マニアではなく2chでの原音再生がどうだこうだとかは気にしないオイラにはこれで幸せ。


ストーンズのベスト盤

2024年07月11日 | ROLLING STONES関連

ストーンズには当人達の意思に関わらずベスト・モノが数多くでている。

やっぱり初期の1枚となると彼らの初のベスト・アルバムとなった1966年のBig Hits (High Tide And Green Glass)がおすすめ。

(英盤の裏ジャケに米盤の表ジャケが使われている。)

このベスト盤は米盤と英盤の2種類存在していて選曲が少々異なっているのと曲順も違いさらに米盤は2曲少ない編集となっていた。

何故か米盤が優先されて何度も再発されるも、英盤の方は長い間リマスターされず不当とも言える扱いだった。そして2010年にようやくリマスターされたLPが登場。

音質的にはどちらも変わらずだと思うが、個人的には2曲多くアルバム・ジャケに魚眼レンズを使ってストーンズの面々を撮影した英盤に軍配が上がる。


ストーンズの古〜いシングルでも

2024年06月24日 | ROLLING STONES関連

ビートルズもそうだけれど、ストーンズの初期の頃も欧米でそれぞれ独自にシングルやLPを企画・編集し発売していたので英米盤全て収集するには結構大変でコレクター泣かせのアーティストだった。

日本ではストーンズはロンドン・レーベルから販売されていたので基本アメリカ盤に準拠していたもののジャケのデザイン違いもあって初回日本盤を集めるとこれまた難易度の高いものとなる。

オイラの様な4流コレクターなら安けりゃ良いという事で、安物の中古盤が目についたなら気分次第で買ってみる。

本日は昔々中古で買った彼らの初期のシングルをレコード棚の奥から発見したので早速聴いてみることに。

取り出しましたるは、1964年アメリカで少々拙いながらも初めてジャガー・リチャード名義で発売された記念すべきシングル、Tell Me(全米26位)と同年の別シングル、Time Is On My Side(全米6位)がカップルされたダブルAサイドの 1968年に出た日本編集盤のシングル。

まあ古い音源だから今の人が聴けば牧歌的な少々間延びした感じに聴こえるかもしれないけれど.... これはこれで味がある。

60年代日本でバンド活動していた連中なんかはビートルズよりストーンズに憧れていたみたいで、俺たちは必ず成り上がってやるとギラギラと野心に満ちたやんちゃな連中って印象に共感したのかな。


やっぱりクラシック・ロック、その2

2024年06月09日 | ROLLING STONES関連

1965年にビートルズはアルバム、Rubber Soulを世に出し彼らのオリジナリティーを世に問うた。そして翌年ストーンズも同様にアルバム、Aftermathを出した。

(2002年にリマスターされたSACD盤を聴いてみたけれど、どれほど音が良くなったかオイラにはわからない。)

当時イギリスのビート・バンドがアメリカのブルースをよくカバーしていたことから、黒人アーティスト達からプラスチック・ソウルと揶揄されていたことから、ビートルズはそれを皮肉りアルバム・タイトルにラバー・ソウルと銘打ち独自の進化したフォーク・ロック調の作品を提示。

ストーンズはもうカバー・バンドじゃないとばかりに全曲オリジナルのアルバムを制作。彼ららしいR&Bにポップな要素も盛り込んだアルバムには11分超にも渡るインプロヴィゼーション風ブルース・ナンバー、Going Homeも収録されていて当時としては結構革新的。もうプラスチック・ソウルとはもう言わせないって強い意思が込められているように感じる。

今聴けば確かに古いんだけれど、オイラとしては単なるノスタルジー以上に感じるものがある。

それゆえ60年ほど経った今でも数多くの彼らの作品が所狭しとショップに並んでいるのだろう。


これでやっつけ仕事?

2024年03月29日 | ROLLING STONES関連

ストーンズは1980年にアルバム、Emotional Rescueを出しツアーする計画であったがミックとキースの仲が険悪になりツアーは延期。

翌年ニュー・アルバムの制作に取り掛かるも両者の仲違いは続き限られた時間で新曲を一から作るのは困難だと思われ、追い詰められた彼らは苦肉の策としてプロデューサーがかき集めた70年代のアウト・テイクをベースに肉付けを施した9曲と純粋な新曲2曲を合わせた全11曲収録のアルバム、Tattoo Youを完成させた。

(これだけびっちりTattoo入れると、日本の温泉施設は入場拒否確実ね)

(いつ買ったのか失念したが、なぜかアメリカ盤!?)

そのような寄せ集めの背景からかアルバムとしては若干統一感に欠けるものの、彼らの70年代の残香を全体に感じさせる雰囲気が却って受けたのかイギリスでは2位と前作を下回るもアメリカでは1位を獲得さらに前作倍以上売り上げる大ヒットとなった。

ちなみにミック・テイラーが在籍していた1972年の“山羊の頭のスープ”のレコーディング・セッションのアウト・テイクも2曲含まれていて、彼のギターがまたまた聴ける優れもののアルバムでもある。

ハイヒール・スタイルの馬の蹄は一体何を意味するのか? 謎?


流行に先駆けて

2024年02月06日 | ROLLING STONES関連

本日はストーンズの1967年の問題作とも言えるTheir Satanic Majesties Requestでも。

(1986年3月に西ドイツで初めてCD化された)

シカゴ・ブルースのようなR&Bのカバーだけでなくオリジナリティーを追求していくべく自作曲を増やしていく過程で当時流行り始めたサイケデリック・ムーブメントに乗っかりアルバムを制作したって感じですかね?

特に8分40秒に及ぶ5曲目のSing This All Together (See What Happen)なんてかなりサイケデリックに攻めていてる。

発売当時なら殆どのストーンズ・ファンが一体何事?って思っただろうが、それから60年近く経てばこれもありだったと考え直すだろう。


たかがRock’n Roll、もう開き直るしかねえ!

2023年12月14日 | ROLLING STONES関連

ストーンズの1974年のアルバム、It’s Only Rock’n Rollを久しぶりに聴いてみる。

(82年末にストーンズはアトランティックとの契約終了後コロンビア・レーベルと新規のアルバム4枚の制作の契約を締結し、旧譜のアルバムの再発も行った。これは1986年のCBSからの再発盤。ただ日本ではレコードでの発売は無くCDでのみ再発された様な...)

キースは当時ドラッグ中毒だったし、ブライアンの代わりに加入したギタリスト、ミック・テイラーも本作の制作後に様々な理由でバンドから脱退することになる。

またベガーズ・バンケットからプロデュースしてきたジミー・ミラーも既にそこにはない。

バンドとしては結構追い込まれた状態だったのかな?

それまでのアルバムの象徴でもある泥臭くラフなルーツ系の曲は今回見当たらず、アーバンと言えば少々語弊があるかもしれないが耳に馴染みやすいあっさり目のロックやソウル系の曲で構成されている。

ただ本作の売り上げは前作と比べると確かに落ちたもののアルバムは全米1位を確保し、当時のバンドの状況から考えるとさすがストーンズって事ですかね。


やっぱりブルース・ロック、その3

2023年12月07日 | ROLLING STONES関連

今回はギトギトのブルース・ロックというよりは、電化ブルース、ソウルにゴスペルなどを含むR&B(リズム・アンド・ブルース)という広義なカテゴリーからピック・アップしたアルバムでも。

1964年、アメリカ・ツアーの際訪れたブルース・R&Bの殿堂とも呼ばれたシカゴのチェス・スタジオで収録されたストーンズの5曲入りのEP盤、Five By Five(5人で5曲)。

2010年に出た12”復刻EP盤。

5曲のうち3曲は当時のストーンズが好んだブルースやR&Bの曲カバーが秀逸。

ビートルズのPlease Please MeやI Should Have Known Betterなどで演じられる明るいハーモニカに対してミックやブライアンのそれはブルージーで、あたかも光と影のごとく対照的な印象を受ける。

ストーンズのファンはきっとそういったところに惹かれるのだろうね。