CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

本日聴いたCD その4

2019年06月21日 | BRITISH ROCK

あまりに売れすぎると自分を見失ってしまう。 

ダイヤー・ストレイツという大ヒットしたバンドの看板を背負っていると、アルバムを出すたびに大きな期待に答えなければならないプレッシャーが付きまとう。

1993年にライブ・アルバムを出した後ひっそりとバンドを解散。 

ダイヤー・ストレイツの存在があまりにも大きくなりすぎて、早く現実というか等身大の世界に戻らないとプレッシャーに押しつぶされてしまう。 

1994年からリハビリ期間とでも呼んでいい2年の歳月をかけてソロ・アルバムの制作をスタート。

これが1996年に出たマーク・ノップラー名義のソロ・アルバム、Golden Heart。

 

辛口レビューワーにとっては、ダイヤー・ストレイツ時代のSultans Of Swingで披露したギンギンのギターもないし、Money For Nothingのようなキャッチーなヒット・ソングもなく物足りないかもしれない。 

確かに緩いような...

しかしながら何度も聴くうちに派手さは無いものの、ゆったりとした気分に浸れる。

 

(柔和な顔は遂に悟りの境地にたどり着いたのか?) 

マークだけでなく、リスナーにもリハビリの気分を味わせてくれる癒やしのアルバムではないかと…

長い人生、毎日走り続けなくとも双六のように一回休みがあったっていいじゃない。


本日聴いたCD その3

2019年06月20日 | BRITISH ROCK

これまた知ってる人は知ってる。知らない人は全く知らない。 

イギリスのビートバンド、ホリーズの1967年の英編集7枚目のスタジオ録音のコンセプト・アルバム、The Butterfly。作詞作曲は、アラン・クラーク、トニー・ヒックスそしてCS&Nに加入する前のグラハム・ナッシュによる3人の共作。

 

1966年にビートルズがサージャント・ペパーのアルバムを世に出してからは猫も杓子もサイケデリックに走る。 

ホリーズも例外でなくこのアルバムを含め数枚のサイケデリック・アルバムを出している。

(着てる服が当時流行したサイケ調)

とは言え、サイケデリック御用達のストリングス、シタール/タブラそしてサウンド・エフェクトなどが絡むものの作風はホリーズらしいポップなフォーク・ロック調の曲に仕上がってそして爽やかコーラスが漏れなくついてくる。 

残念ながら当時はチャート・インしなかった失敗作だけど、今聴けばアレンジは確かに古臭いもののシンプルで聴きやすく個人的にはホリーズらしくなかなかよろし〜


本日聴いたCD その2

2019年06月19日 | AMERICAN ROCK/POPS

知ってる人は知ってる。知らない人は全く知らない。 

さすらいのカントリー・ロック系シンガー・ソングライター、ダニー・オキーフ。 

唯一のビッグ・ヒット・シングルが、1972年のアルバム、O’Keefeに収録されたGood Time Charlie’s Got The Blues。 

ダニー・オキーフの名前は知らずとも、この曲を聴けばどっかで聴いたことのあるメロディーじゃねえ?となる。

アルバム自体はコマーシャリズムなしで淡々と演奏が進んでいく。

地味だけれども心が和む。 

5曲目のThe Roadはジャクソン・ブラウンがカバーしている。

 

カントリー・ロック系が好きな方は是非聴いてみれば。 

とは言え、再発されたCDは既に在庫なしで現在プレミア価格になっている様子。 

やっぱり知ってる人は知ってるようで….


本日聴いたCD

2019年06月18日 | AMERICAN ROCK/POPS

ワシは操作に多少面倒でも音の良いレコードを愛聴しているな〜んて通ぶってるけど、恥ずかしながら実際はデジタル音源と聴き比べてその良さを語れるような違いのわかる男ではない。 

正直なところ、アナログ音源の方がいいんじゃね〜と世間の人たちが言う意見に何と無く乗っかっているだけで大した根拠を示すことは出来ない。 

やっぱり、CDもしくはPC経由のデジタル音源を聴く方が手間が掛からず、古いレコード特有の雑音、プチパチ音に舌打ちせずに聴けるのは精神的にかなりよろし〜 

てなことで、本日はランダムでCDの音源を楽しんでみた。

1枚目はエリック・クラプトンの2001年アメリカでのライブを収録したアルバム、One More Car One More Rider。

(じゃ、父ちゃんはちょいと出稼ぎに行ってくるからね。とエリックは朝日を浴びながら、クロスロードで待つ迎えの車に向かって歩いてく。カミさんがあなた、行ってらっしゃい〜と言い、娘もバイバイとぬいぐるみを掲げる。あぁ〜何と感動的な別れ!) 

このアルバムCDで2002年に出て、すぐに買ったものの殆ど聴いておらず全く印象に残っていなかった。本日改めて腰を据えて聴いてみた。

クリーム、デレク・アンド・ドミノスそしてソロ時代の代表曲が聴けるベストアルバムと言える。昔のライブのようにギターをギンギンにひきまくるのではなく、バンドと一体化した演奏で、ギターよりはボーカルに力を入れている印象だ。

ブルース・ギタリストのイメージを持つ古くからのファンにとっては物足りないかもしれないが、これはこれで味があって楽しめた。 

お次は、1993年のジェリー・フィッシュが放った2枚目のスタジオアルバム、Spilt Milk。

(この気合が抜けた何とも言えない表情がワシの心を揺さぶる)

ポール・マッカートニーやクリーンが歌うようなメロディーに、ビートルズ調、クイーン調はたまたビーチ・ボーイズ調のコーラスが絡んでくるどこか懐かしい曲調で、誰もが大好き。 

ただ当のメンバーが後に語っているようにオーバー・プロデュース気味で音が分厚すぎて輪郭がつかめない。もう少しシンプルなアレンジならもっと売れたアルバムかな?

惜しい! 

3枚目は、オールマン・ブラザーズの1973年の大ヒットアルバム、Brothers & Sisters。

 

(金八先生じゃなかった。金髪の子供達が本当に可愛らしいね)

リーダーのデュアン・オールマンが事故死し、新生オールマン・ブラザーズとしてレコーディングを開始したのも束の間、ベーシストのベリー・オークリーも事故で亡くなってしまう。

何とかバンドを立て直し、アルバムを完成しRumblin’ManやJessicaなどのヒット・シングルも後押ししてアルバムも全米1位に輝く。中でも1曲目のWasted Wordsはグレッグのちょいと投げやりな歌唱にディッキーのスライドが唸るナンバーでこのアルバム中では一番のお気に入り。 

因みにOne More Car One More Riderはつい最近限定盤として3枚組で発売されたが高くて購入に至らず、またSpilt Milkも7−8年前にレコードで再発されたものの今やプレミア価格となってるみたいで手も足も出ない。Brothers & Sistersのレコードは持っているものの、盤面を清掃するのが面倒。

てなことで3枚ともCDで聴くのが理に適っているみたい。


最近気になるCM

2019年06月17日 | BEATLES-BADFINGER関連

近頃ある動画サイトを閲覧していると頻繁に目にするCMがある。 

早く動画を見たいので少しばかりイラッとくる。 

その内容はツッコミどころ満載のアマゾンが誇る新サービス、エコーとアレクサのコマーシャル。 

実家から出て自炊生活を送る青年がガールフレンドを家に迎えるため、肉じゃが?なる料理の調理を悪戦苦闘している様が描かれている。 

母親に助けを乞うためスマート・スピーカー、エコーを通して音声のみのハンズ・フリーでクラウド・ベースのコンシェルジェ・サービスなるアレクサを活用する。 

タブレット経由で母親に調理法の指南を受けるわけだが、言われるがままカレー・ルーを鍋に投入し味見をするまでカレーを調理しているのに気づかない間の抜けたちょいとマザコン気味の主人公。

そして母親に招待する次のガール・フレンドはどんな娘と問われると 、アレクサにタブレットの回線を遮断するようサクッと指示を出し、更に自宅デート用のバック・グラウンド・ミュージックを要請する主人公。 

こんな奴いるか〜っ!  その有り得なさに更にイラッとしながらもこのCMをスキップできる時間が来るまで我慢する。 

しかし、CMの制作陣はあえてCMを見ている方がイラッとなるような演出でインパクトを生み出させ、視聴者に何らかの印象を残そうとする意図を持っているのではなかろうか…. 

お陰で、エコーやアレクサが何者であるかは何と無く分かった。 

しかしながら、私のような古い人間はAIのような実態のない存在に真顔で語りかけるのはどうもね〜 

あえて面倒な事をするのに楽しみを見つけるアナログ・レコード友の会会員としては、少しでもプチパチ音を減らすために毎日せっせとレコードを磨く。 

私:アレクサ!レコードの埃完全に取っておいて〜  

アレクサ:ヘイ、ガッテン承知! 

てなことになれば、気は変わるかも… 

業者:こんにちは。アレクサ様の紹介で本日参上致しました、出張レコード・クリーニング・サービスでございます。弊社の開発した超音波埃除去装置でレコードの埃を完クリ。

本日はご奉仕価格で、何と一枚あたり五百円プラス出張手数料となります。20枚の清掃していただきますと出張手数料は無料! 

違うってば! 

私:じゃあ、アレクサ! そこのFor Saleのレコードかけてみて!

 

アレクサ:シーン (返事なし)

No Reply



Out Of The Blue まだまだ続く魔の補修? その7

2019年06月16日 | JAZZ・FUSION

2000円で買ったジャンクの中古スピーカー。

外から見ればそこそこの存在感はあるし、一応各スピーカー・ユニットからは音が出る。 

ただ、少し気になっていたことは長年の使用による経年劣化が原因でウーファのコーン紙がブヨブヨ。 

ネットの情報で墨汁をコーン紙に塗れば補強になるとのことで塗っては見たものの、ブヨブヨの最大の原因がコーン・キャップの接合部とエッジの接合部の辺りの両方に発生している経年劣化による強度の低下のようで、墨汁程度の塗布ではコーン紙の強度補修には不十分だった。 

何かいい方法はないかとネットで検索するも、通常コーン紙の劣化の場合は新しいものに交換するそうで、スピーカー修理の業者にお願いするのが一般的だそうだ。 

しかしながら、大枚をはたいてジャンクのスピーカーのコーン紙張り替えをするのも馬鹿馬鹿しいし、自身でコーン紙の張替えをする手先の器用さも持ち合わせていない。 

更にネットで何か情報はないかと調べてみると、ニスもしくは木工ボンドを水で希釈したものをコーン紙に塗布なんて記事を見かけた。 

今回の場合ブヨブヨのコーン紙の補強が主目的なので、木工ボンドで固めたほうが良いのではないかと… 

ビンテージ物の高級スピーカー・ユニットでもないし、駄目元の自己責任で木工ボンドを投入! 

片方のウーファのコーン紙はそれほど劣化していないが、バランスと取るため両方のユニットの表と裏に筆で塗り易いように水で希釈して全体に塗布。

(最初はコーン紙の内側に塗布して様子を見る)

(乾燥すると透明になる) 

(乾燥した状態)

(コーン・キャップ部分を除く全体に塗布し、乾燥した状態)

ボンドが乾くと、完全とは言えないがコーン紙のブヨブヨした状態はある程度解消された。 

何と無く低音が少しばかり出るような気が… 

まあ、この手法が改悪だったとしても少なくとも個人的にはコーン紙がブヨブヨな状態よりは精神衛生上良いではないかと…. 

本日は、補修後の低音の響きを味わうために、元ウエザー・レポートのメンバーであったジャコ・パストリアスが1976年に出したデビュー・ソロ・アルバム、Jaco Pastorius。

(本日はCDで鑑賞) 

ベーシストのリーダー・アルバムとなると、単調に陥りやすいと感じだが、ハービー・ハンコック 、ウエイン・ショーター、ブレッカー・ブラザーズ、ヒューバート・ロウズ他、凄腕大物ミュージシャンにサポートされてバラエティーに富んだ作品となって聴き飽きない。 

レコーディングが1975年と記載されているので、若干24歳の彼がこのレコーディング・セッションで10代から書き溜めていたとは思われない成熟した曲を当時としては革新的なベース奏法を披露したことになる。

スゲーの一言。


うざいジャンク・メイル

2019年06月13日 | BEATLES-BADFINGER関連

毎日、毎日よくもこう沢山のジャンク・メイルが届くものだ。 

本物か偽物かわからないがレイバンやナイキなどの商品の特価販売、イリーガルなCASカードの販売、海外からはこれまたイリーガルくさいドラッグの販売、さらにはPCのパスワードを盗んだと称し悪質な画像を関連のアドレスに手当たり次第送りつけてやると脅迫しビットコインを巻き上げるランザム・メイル、などなど。 

最近のトレンドはアマゾンのプライム会員に関するジャンク・メールで今日だけで5−6件受信した。プライムなんぞ、入会してねぇ〜ってば!

(支払方法の情報を更新するをクリックすると、この場合はwww.amaneoe.comってサイトに誘導されIDとパスワードが抜かれるって仕組み、お金を払うとなると警戒するけど、反対に向こうから返金すると言ってくると時と場合によっては反射的にクリックしちゃうかもね?) 

同じ送り主からのメールだと、一度ジャンク・メイルの設定をすれば自動的にジャンク・メイルのフォルダーに転送され、ワン・クリックで消去できるのだが、送り先のメアドが全部違っているので一通ずつ消去と非常に面倒なことに。 

セキュリティー・ソフトを最大にセットすると、たま〜に仕事関係のメイルがジャンク扱いになるのでこれも困る。

実際、海外に送った商用のメイルが相手方のセキュリティー・ソフトで自動的にジャンクと認識され消去されたことが過去に何度かあった。

ジャンク・メイルは本当迷惑。

ジャンクって言葉で興味あるって言えば、ハードオフのジャンク・コーナかヤフオクの程度の良いジャンク出品ぐらいですかね?

おお〜 もう一つあった。

ポールのソロ第一弾、1970年のアルバムMcCartneyに収録されたJunkもね。


 

ビートルズの最後のアルバム、Let It Beより先に出すってことで、全体的にやっつけ仕事の感は無いでもないが、Junkはシンプルでよく出来た小品。


何ですって!

お前のブログがジャンク?

どうもすいません。




毎朝食べると幸せになれるって?

2019年06月12日 | DEEP PURPLE-RAINBOW関連

さあ、寄ってらっしゃい、見てらっしゃい! 

生まれも育ちも紳士の国エゲレスから海を渡って数ヶ月、今が熟れ頃丁度食べ頃、欧州バナナはいかがっすか〜 

一皮むけばお肌は真っ白! そこのお嬢さん一房いかがっすか〜 

栄養満点! 消化も良くて病み上がりに最適! 

今ならレインボーのドン・エイリーがもれなく付いてくる! 

さあ、聴いた、聴いた。 

と急に始まる叩き売り。

ご存知2003年に出たスタジオ・アルバム、Bananas。前作Abandonから数えて実に5年ぶりのスタジオ・アルバム。

(これがパープルの最新のスタジオ・アルバムのジャケ? 違和感あって当時はびっくりしたね)

(悪名高きEMIのコピー・コントロールドCD) 

(ベトナムの都市部での使用が禁止されたから、今じゃほとんど見かけなくなったシクロ)

リッチーやジョンが抜けたパープルなんてもうパープルじゃないってば! 

まあお客さん、そんなこと言わずにまあ御一聴を。 

確かにかってのパープルじゃないのかもしれないけれど、パープルの残り香がそこかしこに、そしてギランさんもお歳にもかかわらず声を張り上げ頑張ってるし。 

アルバムのタイトルのBananasってBananaの単なる複数形と思っていたが、形容詞的用法で熱狂したとか発狂したという意味にもなる。 

そう新生パープルが新たな熱狂の世界に導くアルバム、Bananasいかがっすか〜       

(新生パープル)


反応鈍いね〜

ええぃ〜 実はLast Concert In Japanではなかった、パープルのマーク4期のLast Concert In Japanこの際つけちゃおう。

(これが日本での最後のコンサートって本当?)

 

(亡くなったトミー・ボーリンに捧ぐって書いてあるね)

なんだったら、フィリピン産の朝の幸せバナナもね。

 

(毎朝食べると幸せになれるって? そんなバナナ!) 

全部持っていけ〜!


80年代はちょいと苦手かな?

2019年06月11日 | Chicago

1980年に出た前作のスタジオ・アルバム、Chicago XIVがほとんど注目されないまま人気も下降。 

バンドの将来が危ぶまれる様な事を避けるためにも、心機一転のテコ入れが行われた。

翌年の1981年には繋ぎとして2枚目のベスト・アルバム、Chicago 15 Greatest Hits Vol.2が企画された。 

そして1982年はいよいよ勝負の年、テリーが抜けた穴に、サウンドに厚みとバラエティーを持たせるため新メンバーとしてビル・チャンプリンをボーカルとキーボードの担当として正式メンバーとして加入させた。 

さらに、70年代の旧態ロックサウンドに別れを告げ80年代を生き残るため、プロデューサーにAOR系のミュージシャン、デビッド・フォスターを迎え完成したのが、1982年のChicago 16。

(レーベルもCBSからワーナー系のFull Moonへ)

発売されるや否や大ヒットをもたらし、シカゴ復活となる。 

ブラスサウンドは健在であったが、かってのジャズ・ロックの面影は全く見当たらなく、1980年にデビッド・フォスターがジェイ・グレイドンとトミー・ファンダーバーグらと組んだバンド、エヤプレイが唯一出した 80年代のAORのお手本ともなるアルバム、Airplayと同系統なポップなサウンドに仕上がった。

(AORが大好きなお宅に是非一枚)

70年代ロックに変わって登場したパンクやディスコもいつのまにか屍と化してしまい、80年代は大きく分けてメロディアスなAOR路線とハード・ロックをさらに尖らせたメタルロックの2極化へと向かった。

シカゴもこの新しい路線で80年代を乗り切っていく事となり、私のような70年代のロック・ファンは敢え無く滅んでいく運命に….

80年代若き日の博士:AORはちょいと苦手じゃ! これからはフュージョン・サウンドだべな。

80年代若き日の助手:ハハ〜、お仰せの通りに。それでは早速、ハービー・ハンコック、スパイロ・ジャイラ、リー・リトナー、ウェザー・レポート、それにカシオペアなぞを仕入れてまいります。 

しばらくのお待ちを〜

てな事で、私も方向転換を図る事となった。


日曜の朝からパープル三昧

2019年06月10日 | DEEP PURPLE-RAINBOW関連

1975年4月、ディープ・パープル、マークIII期の最後の勇姿を収録したライブ・アルバム、Made In Europeがリッチー脱退後の翌年に出た。 

リッチーがバンドを脱退する直前のツアー、4月3日のオーストリア公演、5日のドイツ公演そして7日のパリ公演から5曲を収録されているとのこと。 

しかしどの曲がどの公演のものと言う記載が一切に無く、一説ではほとんどがドイツ公演からの収録らしい…?  

今回は、Made In Europeの紫色のカラー・レコードが再発されたので聴いてみた。

(見開きジャケの内側) 

ムム〜、アビーロード・スタジオでのオリジナル・テープからマスターされたとスティッカーには書いてあるが、個人的に少しばかり篭ったような音に感じアビーロード・リマスター すげ〜って感じにはならなかった…

まあ、私の耳が悪いのか、はたまた所有する再生装置がオンボロなのか? 今まで聴いてきたCDと比べるとLPの音圧は低いので単にそのような印象を持ってしまうのかもしれないのだが… 

余談ではあるが、現在1990年に出た輸入盤CD(CDP-7-93796-2)を所有しているが、これも後のリマスターCDと比べれば音圧が少々低いような。

(CDのジャケ裏) 

マークII期の編成でのライブ盤、Made In Japanと比べると既出曲を収録しない制作方針からなのかLP1枚分に編集されたのを考慮するとライブ盤としては少しばかり物足りない感じ。 

ただそこはディープ・パープル、それを差し引いてもその辺の凡庸なハードロック・バンドと比べるまでもなく、一定のクオリティーは確保されている。 

これもパープル・マニアに言わせると完全版では無いらしいが、パリ公演の音源を聴きたければ、2012年に出たLive In Paris 1975なんてのもある。このCDは1990年に出た輸入盤CDと比べると音圧が高く設定されているし、最新デジタル技術を駆使して聴き易いようになっているのかな?

 

単にライブ収録された場所が日本というだけなのだが、個人的にはMade In JapanがMade In Europeに優っていると言うことがなんとなく誇らしく思える。 

ところでリッチーさん、Lady Double Dealerでのギター・ソロって一体どこに行っちゃったでしょうか? 代わりにキーボード・ソロが…. 

立地〜・ブラックユーモア:決してサボってた訳じゃ無いんだけどね〜 急に次の就職先決まっちゃって仕事の引き継ぎってことで… 

当時のライブの色々な音源引っ張り出してきてパープル・カラーのレコードと何度も聴き比べ、ついに頭もショートしてバーン!

漫画の東大一直線の如くパープリンとなる日曜朝からのパープル尽くしは如何?


レトロに染まる、その3

2019年06月07日 | BRITISH ROCK

本日は洋物レトロに染まってみた。 

イギリスにTrafficというバンドがあって、60年代末期から70年代初期に活躍したバンドである。 

私の大好きなスティービー・ウインウッドとデイブ・メイソンが在籍していたバンドではあるが、どちらかといえば今まで彼らのソロ活動を中心に聴いていたのでTrafficというバンドあまりよく知らなかった。 

一応、デビューとセカンド・アルバムのMP3音源は持っているのだが、これまであまり聴いたことがなかった。 

で、通販サイトをサーフィンしていると彼らのスタジオ・アルバムのボックス・セットが出ていたのでついポチってしまった。 

1967年から1974年にかけて出たスタジオ・アルバム6枚組。

 

で、海外盤のジャケの出来栄えは毎度おなじみのちょっぴり雑、まあ一応オリジナル・アルバムを再現したらしいので許す。 

このボックス・セットにはダウンロード・カードがついていて、いつものMP3仕様の圧搾音源ではなく、16ビット、サンプリング・レート44.1KhzのWAVファイル仕様、つまりCD音源と同等と言うことで中々良心的と言えよう。 

1967年 Mr. Fantasy、 コーティングされたゲート・フォールド・ジャケで、レコードはオリジナルのBeatles For Salesのように内側から取り出す。

 

1968年 Traffic、通常のゲート・フォールド・ジャケ。名曲Pearly QueenとFeelin’Alightが収録されている。この後デイブ・メイソンはバンドから脱退する。さらにスティービーがBlind Faithに参加したため、このアルバム後一時活動停止。

 

1970年 John Barleycorn Must Die、通常のゲート・フォールド・ジャケだが紙質はボール紙のようにザラザラ。

 

1971年、The Low Spark Of High Heeled Boys、Blind Faithが短命に終わったため活動再開。6角形の変形ジャケ

1972年、Shoot Out At The Fantasy Factory、またまた6角形の変形ジャケ

1973年、When The Eagle Flies、ここで一旦活動停止 

CDクオリティーのダウンロードによるデジタル音源が今回ついていたのと、レコードをプレイヤーにセットするのもなんとなく面倒なので、先にこちらから聴いていくことに。 

レコード表面の静電気を除去した上で埃を丁寧にすくい取り、さらにターン・テーブルのアームの再調整と針先の清掃などの儀式はほんと面倒だからね〜 

レトロな雰囲気を味わうべくレコードを購入したのに、デジタル音源を先に聴くとは、口だけのレトロ憧れ人間だってことがバレバレ。

どうもすいません。


レトロに染まる、その2

2019年06月05日 | JAPANESE

あがた森魚の“日本少年”のようなレトロ調なCDといえば、同年の1974年に出たサダディスティック・ミカ・バンドの“黒船”かな?

 

レトロ調といってもアルバムの題材として江戸時代末期の黒船来航を扱っているので、少々メロディーや歌詞に古い日本のイメージを感じさせるし、また歌詞カードのデザインもそれらしい体裁にはなっているけど、中身は西洋人のプロデューサーが絡む当時としては最新のロック・サウンドを聴かせる。

 

まあ昭和の黒船として、日本のロック舐めちゃいかんぜよ〜って感じで海外にちょいと挨拶がわりに殴り込みをかけてみたアルバムと言えるのかな。 

演奏もしっかりしていてオリジナリティーもあるし、海外のコンサートで共演のロキシー・ミュージックを喰ってしまったと言われていたのも納得である。

惜しむらくは、アルバム全曲でなくともシングル・カット出来そうなキャッチーな曲を数曲英語で歌えばあちらでもっと受け入れられたのではないかと。 

まあ、リーダーだった加藤和彦が欧米で人気を得たいと言う野心をあまり持っていなく、自身のやりたい音楽活動を今後も続けていくってスタンスだったのかな?と妄想してみる。 

助手;博士どうしたんですか? パンツ一丁で,,,, 

博士:今日も真夏のようなあまりの暑さで体は汗でギトギト、ついに耐えられなくなってこんな姿なのじゃ。

助手:そういえば、博士はいつもブリーフ履いていますね。今時ブリーフ履いている人って少なくなってきて、トランクス・タイプが主流になってるって何かに載ってましたよ。 

博士:トランクス・タイプの下着の上にズボンを履くとなんとなくズボンの中がごわごわした感じになってどうもいかん。 

スボン下には身体にフィットするブリーフ一択じゃ!

近頃あまり見受けなくなったメリヤス製の薄手の猿股やステテコならまあ良しとしてもいいがのう…

助手:ほんとレトロなお方。

 


レトロに染まる

2019年06月04日 | JAPANESE

ロック中心のコレクションの中に少し変り種なCDがある。

あがた森魚が1974年に出した2枚組超大作の、“日本少年、ヂパング・ボーイ”である。

(レトロチックなイラスト)

(二つ折りのジャケの内側、紙ジャケCDなので虫眼鏡がないと何が書いてあるのか読めない)


 

あがた森魚といえば、ちょうど井上陽水が1972年に出したデビュー・アルバム、“断絶”と同年に、シングルで出した“赤色エレージー”のイメージが強い。 

レトロチックな歌謡曲調でロック少年には物足りなかった。 

それから2年後に出たこのアルバムは、ジャケットのデザインにかなり心を引かれたのの結局買わずじまい。一体どんな曲が入っていたのだろう? 

2002年に紙ジャケで復刻され、ようやく28年ぶりに手にした。

(歌詞カードや副読本の航海日誌のレプリカが封入されていたが、これも虫眼鏡がないと読めないのでギブ・アップ) 

あがた森魚少年の夢、世界一周冒険譚が描かれたトータル・アルバム。 

細野晴臣がプロデュースを引き受け、かっちりとした演奏は鈴木慶一率いるムーン・ライダースのメンバーや矢野顕子ら当時ニュー・ミュージック系と称された助っ人達、さらにシュガー・ベイブの山下達郎や大貫妙子らもコーラスでチョロっと参加。 

ハッピー・エンド解散の後、そしてYMOがまだ結成されていないちょうどソロ時代の細野晴臣が得意とした少しゆる目の異国情緒に溢れる味付けが全編に散りばめられ、ノスタルジックな気分に浸り結構楽しめるし、また本人の語り、歌謡曲調、ビーチ・ボーイズ調のコーラスとか、エルビスが歌ったDon’t Be Cruelの替え歌なんかも登場しもうなんでも有りのびっくり箱で思わずニンマリ。  

しかしこの作品、2枚組のアルバムから一曲取り出して聴くと言うものではなく、ポップ調のオペレッタとでも言うべきか、全編を一つの作品として味わうもので、よほどの暇人でない限り完クリ出来ない難易度の高いものとなっている。 

助手;博士どうしたんですか? よだれ垂らして,,,, 

博士:オォ〜 つい寝てしまったわい! 世の中全てがスピード優先、レトロに染まるのも大変じゃのう〜


センチメンタル

2019年06月03日 | JAPANESE

1972年5月のデビュー・アルバム、“断絶”からわずか6ヶ月の同年12月にセカンドアルバム、“陽水II センチメンタル”が出た。

 

(ゲート・フォールド・ジャケの内側)

(レコード・スリーブに書かれた陽水さんの近況報告)

デビュー・アルバムに比べるとなんとなく続編ぽい感じでややインパクトに欠けるきらいはあるが、フォークというよりはロックというべきサウンドにのせて独特な感性の歌詞が展開されその出来は上々、私の心を打つ。 

陽水だから出来る誰も真似のできない作品に仕上がった。 

当時井上陽水の存在は認識していなく、初めて知ったのは翌年発売されたライブ盤、“もどり道”とシングルカットされた“夢の中へ”だった。 

今改めて聴けばそうは思わないが、当時の日本のフォークは歌謡曲の延長のように感じ特にレコードを買って聴くほどのこともない喰わず嫌いだった。 

しかしこのお方の登場で認識は一転。 

このアルバムでは、やっぱり定番ではあるが、“東へ西へ”が歌詞もメロディーも秀逸に感じる。 


お情け無用のお祭り電車に呼吸とめられ〜♪

身動きできずに夢見る旅路へ〜♪

だからガンバレ みんなガンバレ 夢の電車は東へ西へ〜♪ 


ほんと臨場感に溢れている。 

かって平社員の身分でまだ勤先が都心にあった頃、同じように足の踏み場もない満員電車に毎日揺られていた頃が懐かしい。 

その後海外に転勤することになって、年に1−2回の出張での帰国の際かって通った職場に顔を出す時、それまでは無理矢理でも乗る事が出来たのに、なんとなく空いている車両がやってくることを期待して2本3本と電車を見送っていた。 

数本遅らしたところで、どれも同じ混み具合だったんだけどね。 

時は流れて、最近は少子化の影響なのか、毎朝乗客を車内に押し込む学生アルバイトの姿も全く見なくなったし、ラッシュ・アワーのピーク時に乗っても身動き出来なくなるほどの混雑は少しばかり緩和されたみたい。 

なんとなくノスタルジーに浸る気分にさせてくれるこの曲を聴くと、あぁ〜あの頃は良かったな〜ってセンチメンタルな気分になってしまうのだ。 


昼間からワインでも

2019年06月01日 | BRITISH ROCK

近所のス一パーの大売り出しってチラシを昨日持ち帰ったか〜ちゃんが、朝一番に特価商品目当てに出撃。 

帰宅すると第一声で“お一人様一品限りの商品がお買い得!”との報告あり。

それ目当てに再出撃するとのことで、それじゃ私も微力ながら協力させて頂くことに。 

スーパーに到着すると朝早くにも関わらずお客さんでごった返していて、誰しも同じ考えなんだと。 

お目当てのお一人様一品限りの商品をゲットし、レジでの清算を待つ長蛇の列に加わり、すぐ近くの商品の棚をキョロ・キョロ。 

目に留まったのが、375円の赤ワイン。

 

安いね。 

スーパーではウイスキーや焼酎の陳列棚は時折訪れるが、ワインの棚は別の場所にあって今まで値段なんか見たことがなかったし、海外のデューティー・フリー・ショップでたまに買うワインは、4−5千円程度の価格帯だったので日本のスーパーで売られているワインの実勢価格はよく知らなかった。 

てなことで、話の種に一本買ってみた。 

なるほど、ガラス瓶にコルク栓の外装がペット・ボトルにプラ・キャップ、そして原材料は日本産ぶどうのではなく、 海外から濃縮ぶどう果汁を輸入して日本で仕込んでいるってことか... 

で肝心のお味はと言うと意外や意外、スーっと胃の中に入っていくではないか! 

まあ、もともと利き酒できるような舌の持ち主ではなく、いかに気分良く酔えるかの雰囲気重視がメインの私にとっては、真昼間からのワイン投入で幸せ気分満開で評価が甘くなったのかも…. 

さらに少しお酒が入ると、音楽鑑賞にも好影響で気分良く聴けるのだ。

こんな時は懐メロでもと取り出したCDはスモーキーが2000年に出した企画物のカバー・アルバム、Uncovered。

 

この時期のスモーキーといえば、オリジナル・メンバーはベースのTerry Uttleyのみ。バンドの顔とでも言うべきガラガラ声のボーカリスト、Chris Normanはもういない。 

同じ声の系統のボーカリストをリクルートし、 スモーキーのイメージを壊すことなく新生スモーキーとして活動を継続してきたようだ。 

ロック・バンドというよりは、スッキリ・ポップ系ボーカル・グループにストリングスのバックをつけたサウンド・プロダクションとなっていて、ワインが既に浸透している身にはこれまたスーっと体に溶け込むような心地よさがある。

(収録曲もカラオケ屋に行ってマイク握って小指を立てながらぜひ歌ってみたい懐メロ・ヒット曲が中心。フゥ〜ル〜 ストップ ザ レイン〜♪♪) 

たまには土曜の昼間から少しばかり酔っ払うのも悪くない。 

スーパーのバーゲン・セールに感謝!