怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

ドイツの二世帯住宅

2012年11月03日 | 近隣の人たち
近隣の街在住のpau pauさんの家に遊びに行ってきた。ドイツには日本の絶対数よりは数少ないだろうが親とその息子や娘夫婦が同居する家庭は意外なほどたくさん存在する。
そのほとんどが、二世帯住宅の様子で、ウチのように台所がひとつ、寝室は隣り合わせ、という苛酷な環境ではない。
彼女のブログ「楡の小道で」を読んで、なあんとなぁ~く、彼女の嫁ぎ先は土地持ちなのか、と想像していた。

その予感は大当たり。駅から歩いて彼女の家に向かう途中のこのアパート、お義父さまの所有なのだそう。
このほかにも数件貸家があるとかで、その管理に忙しくしているお義父さまだとか。ううう、夢の家賃生活。
印税生活とどちらがラクか、などとくだらないことを考えてしまった私。
住まいは玄関が共有で、一階が義両親、二階と三階をpau pauさん家族が使っている。


日本レシピで作ったというロールケーキとチーズケーキをいただいた。日本のケーキ、やはり私たちの味覚に合う。おしいかった。
「チーズケーキは暖かいほうがおいしい」という意見のpau pauさんにしばらく意見が戦わされたが材料や種類による、と結論付けられ和解した
(私は冷たいほうがいい、といまだに思っている、うほほ)

自家製りんごから作ったジュース。「一箱持って行ってもらいたい」とpau pauさんが盛んに勧めていたが、10リットルの容器を持ち帰るには自動車で伺わないと・・・、ああ、残念!
彼女はりんごの収穫、自宅の敷地や所有するアパートの敷地の芝刈りなどの仕事を担当しているそう。
いずれも重労働だ。今の私にはうらやましい二世帯住宅だが、親族が近くに住んでいて、事業をやっているとそれを手伝わないわけには行かない。


左、これは地上の玄関付近にある地下へ直接薪を投入するところ。
右、地下1階の薪置き場。
pau pauさんには話だけ聞いていたのだが、いまひとつ理解できなかった。ウチ周辺の方法と違っているからだ。
一見して納得。これは簡単でとてもいい。

ボイラー室が薪のすぐ隣にあり、左の機械に薪を投入するのだそう。右は灯油暖房設備。
彼女の家は薪暖房が主で、灯油暖房は補助的に使っているそう。ウチは逆だ。
薪は無料で手に入れるそうなので(森林を所有しているのか??)暖房費用はウチの数分の一、と想像できる。


地上3階、地下二階のこの家屋、とてつもなく大きい。これは地下1階の宴会室。パーティー用の部屋を地階に持っている家屋は多いが、子供や若者向けのものばかり見てきた。
彼女の家は親族が多いらしく、一度に3,40人が集まることがしばしばだそう。

宿泊客のためのトイレ。(他にもお客さん用のトイレ、がたくさんあった・・・)


地下二階の様子の一部。pau pauさんによる撮影禁止場所が多かった。
一般的にドイツ人家庭の家は非常にきれいに整頓されていることが多いのだが、この家はその例外のひとつだ。
彼女のお義母さまの洗濯室と洗濯物干し場を見て驚いた。そうか、こういうドイツ人もいるのね、って。
乱雑だが、汚い感じはしないので、私は非常にうらやましい。私の義両親のようになにか出しっぱなしにしておくとすぐに注意される環境では、毎日毎日本当に神経が休まる暇が無い。
義両親がもともと乱雑を好むようだったらラクなのに~

食糧貯蔵部屋。手作りジャムのビンが並ぶ風景はやらない私も好きだ。
りんご部屋もあった。ウチより質のいいりんごが並んでいた。今年はりんごが豊作だそうで「持っていって」と再びpau pauさんに勧められたが、いや~、次回、車で来ます~~~


左、地下室から天井に向けて撮影したもの。左の地上に出るドアから物資をリフトに積んで地階に降ろす。現在はリフトを取り外している。
右、pau pauさん家族の住まい2階から三階へ上がる階段。仕事部屋や来客のための寝室などがあるのだが、撮影禁止地区に指定されていた~、あはは~

家屋全体の撮影も許可されなかった。まあ、そのうちpau pauさんのブログで公開されるかもしれないので楽しみにしておくことにしよう。
食堂から見える屋根の飾りに感激。リスの置物が!

いろいろな家を訪問して思うのだが、意外と「典型的なドイツの住まい方」とは遭遇しないものだ。
それぞれ個性的に暮らしているように感じる。
pau pauさん宅は心地よい乱雑さが魅力に感じたが、その乱雑さは私たちがイメージしているドイツの家庭とは違う。
暖房の仕方、食事(ウチの義母の食事は絶対食べたくないとドイツ人に言われたことがある)、休暇の過ごし方など、それぞれ周囲に迎合することなくそれぞれやりたいようにやっているように見える。
そうだ、ウチの夫も典型的なドイツ人のイメージとはかけ離れているぞ。肉は食べない、ビールも口にしない、オクトーバーフェストは大嫌いな彼!
比較的同じものの考え方や行動の仕方を好まれる日本の環境より、私にはドイツのこの感覚はラクだな・・・・
と、pau pauさん宅を訪問してこんなことを思考している私。












19 コメント

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げっ、地下二階が・・・ (pau pau)
2012-11-03 21:02:31
ホントに汚い家ですなあ  

隣で次男が見てて
「ママ、地下二階や、パパの汚い部屋も見せたの? ひぇ~~っ」
って叫んでます。
あそこは私達も足を踏み入れないですからね。
まさか、義母の洗濯部屋までお見せしたと知ったら
家族に吊るし上げられそうよ・・・  

「ママ~、ママのお尻もあるよ~」って
そんなとこ、みつけんでよろしい   
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げっ、ってぇ~ (pau pauさま、)
2012-11-03 21:24:46
いや、汚いとは感じませんよ。不潔さの無い乱雑、と。
日本人主婦が支配する家庭は大抵そんな感じなのでだいたい想像はしていましたが、なんと、ドイツ人でいらっしゃるお義母さまも典型的ドイツ人主婦じゃあない、ということでなんだか本当にほっとしたのですよ。
そういう存在が許されるって。
他のドイツ人の家でも結構乱雑、あるいはそれを超えて汚い、と感じるところも数軒知っています。

しかし・・・
ご次男が叫んでいる、ということはあまり公開してはならない写真を多く掲載してしまったか・・・
でも~、そうしたら載せる写真が無いじゃあないですかっ!!
どうみてもドイツでも住環境には恵まれているpau pauさんの家ですよ。
駅には徒歩でいけるし、街の中心までも近いし、それでいて田舎の雰囲気の環境(ウチは本当にド田舎)、いいじゃあないですか~
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ドイツ研究会(名前検討中 (村石太キッド)
2012-11-04 14:26:55
親族 で プログ検索中です。
ドイツでは 家賃生活で 成り立つのかナァ
あたたかいチーズケーキとは どんな味かなぁ
僕は レアチーズケーキも好きです。
日本では 消費税増税 また するんだけれど
ドイツの税金の種類とか どんなふうかなぁ。
1世帯 生活費 いくらくらいで 成り立つのかナァ

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移住地検討ですか? (村石太キッドさま、)
2012-11-04 17:19:35
海外赴任や婚姻などでの検討ではないご様子ですね。
一般的に西欧州は滞在許可が非常に難しいものと思われますが、どんどんやってくる中国人を見ていると、なにかあるのだなあ、とも思います。

一口に「家賃生活」といってもいろいろなレベルがありますから何ともいえません。
一軒家を7万円程度で貸している人がいます。
7万円じゃあ、生活できないです・・・・
生活費も個人によってこのくらい必要、というレベルがありますからねぇ。
安くしたいのなら南米がお勧め、なのですが・・・だめ??http://www.mars.dti.ne.jp/~mitsui99/ 田中さんにはお世話になりました。

ドイツの税制についてはおそらく詳しい日本語資料がたくさん存在するものと思われます。
私は納税や申告に直接携わったことが無いのでほとんど知識がありません。

そういえば人気ブログのひとつに家族で日本からドイツに移住してきた一家(例の事故の影響で)のがあると思います。何かのランキングの上位にあります。
きちんと読んだことがありませんが、参考になるものだと思っています。


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わかりますー! (ケイ)
2012-11-04 18:51:32
汚いのではなく、心地よい適度な散らかり....ってのは必要ですよねー。
遊びに行きやすい、居心地良い家ってのは大抵適度に散らかってますもんね。
まっ、その「適度」の目安が人によりけりなんでしょうけど....(笑)
それにしてもりすさんっ!し、寝室が隣合わせなんですか!
なんだか寝てても落ち着かないなァ....
ところで、コレ↓↓↓はどういう意味で???

「ウチの義母の食事は絶対食べたくないとドイツ人に言われたことがある」

味を知ってて....というよりもお義母さんが作るからというニュアンスだけど....?

pau pauさま。
ステキなおウチを拝見させて頂きましたー!
ぜ~んぜん汚くなんてないですし、楽しい一家が住んでる♪って雰囲気一杯です。
ただ.....こんなに広いとお掃除が大変そうだなァ....と。(笑)
コメントを見て、見逃していた美尻も拝見させていただきました。(笑)
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適度ないい加減さ (ケイさま、)
2012-11-04 19:38:39
そうそう、人が集まるお家はどういうわけかぴかぴかじゃあないことが多いです。
その適当な散らかり具合が人を集めるのだなあぁ、とつくづく思います。

ウチもよく一階と二階で生活圏が別れている同居だと思われているのですが、一緒くたの「完全同居」です。
これは気をつけないと本当に病気になりますよ。
いや、すでに私、特に今年に入ってから具合悪いし。ブログ記事にしようか迷っているけど更にまた1キロ減ったし。

その義母料理拒否の発言は私のブログを読んだ感想です。
最近は日本語を操るドイツ人がたくさんいますからね。ウチの義母料理は本当に田舎のドイツ料理だそうで、若い世代が好む料理とは違う様子です。

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ケイさま、ありがとうございます (pau pau)
2012-11-05 00:44:51
ケイさま、 私にも温かいコメントをくださり
どうもありがとうございました  
この家、実は義父が自分でブロックを積んで建てた家で
(最初の写真のアパートもそうなのですが)
彼が好きなようにデッカク作ったので、とにかく広さだけはあるんです。
でも、最近は古くなってきたし、片付けが苦手な家族ばかりなので
どんどんガラクタが増えて・・・ 地下は特に大変なことになっちゃってます。
掃除はもちろん、私の居住空間である二階 (たまに三階も) しか、 しておりませーん。
猫もいるし、お客さんも多いし、汚いけど本当にいつも賑やかで、楽しいうちではあると思うんですけどね~。 

りすさん
お義母様って、どちらのご出身でしたっけ?
あのさくらんぼが入った餃子みたいなもの (なんだったかな?) は
かなり衝撃的だったけど、他はいつも美味しそうだと思いますよ、私は。
しかし、りすさん、本当に細すぎ・・・ っていうか体の厚みがなさすぎです。
あれでは寒く感じるだろうから、 また うちに来て
たくさん食べていってくださいませ~ 

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汚くないですよ! (kawako)
2012-11-05 07:11:14
居心地良さそうな素敵なお宅じゃないですか~(´∀`)掃除が大変そうだけど・・・

ただ「親戚が3、40人集まる」のくだりで、うっ・・・(;´Д`A かなり嫌かも。

私がウチの夫と結婚してもいいなぁと思った最大の要因が「メンドーな親戚づきあいがない」ですから~




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paupauburg (michi)
2012-11-05 16:12:14
すげー!どこのお城ですか?驚きの広さだ。
1説によると、世界で一番お家が広いのはドイツ、そして一番狭いのは日本らしいですね。
私も日本で色々な狭小住宅に引越しましたが、最低限の条件は「バス・トイレ別」

なので、申し訳ありませんがpaupauさんのお城は条件を満たせていません。(負け惜しみ・笑)
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Unknown (pau pau)
2012-11-05 17:50:15
kawakoさま
居心地よさそうと言っていただけて嬉しいです
親戚付き合いは、ドイツに来たばかりの頃、本当に嫌なことの一つでした。
でも、今は楽しみの一つでもあるかな・・・
年寄りなんて同じ話ばかりしているので、家の歴史が分かってくると
段々会話に加わるのが苦痛じゃなくなってくるんですよね。
それでも、退屈なことは多々ありますが・・・

michiさま
写真のトイレは、地下のお客さん用のものなのですが
普段、私達が使っている2階は、バスとトイレが別になっているんです。
実はトイレだけで 6つあったりしますが・・・
お城とは  「相当」 かけ離れた外観ですよ~。
本当に古い民家なんです。 
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