金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

69:小川糸 『喋々喃々』

2019-05-18 14:23:02 | 19 本の感想
小川糸『喋々喃々』(ポプラ社)
★★★☆☆3.5

【Amazonの内容紹介】

東京・谷中でアンティークきもの店「ひめまつ屋」を
営む栞(しおり)。
きものを求めるお客ばかりでなく、ご近所さんも
ふらりと訪れては腰を落ち着ける、小さなこの店に、
ある日、父とそっくりの声をした男性客がやってくる。
その人は、栞の心のなかで次第に存在感を増していき――
人を大切に思う気持ち、日々の細やかな暮らしが、
東京・下町の季節の移ろいとともに描き出される、
きらめくような物語。
谷中・根津・千駄木近辺に実在するお店や場所も多数登場し、
街歩き気分も楽しめる作品。
『食堂かたつむり』で鮮烈なデビューを果たした小川糸の第二作。

【喋々喃々(ちょうちょうなんなん)】
男女がうちとけて小声で楽しげに語りあう様子。

*********************************************

アンティーク着物に谷中、おいしいもの、スローライフ、
と女子受け要素を徹底して詰め込んでいる印象。
もし計算でやっているならプロフェッショナルだと思うし、
計算でないなら天性の「女子」だな……と感嘆。

どう考えても生計は立てられないだろう、という現実感のなさは
『食堂かたつむり』と同じなんだけど、前作にあった気持ち悪さが
すっかりなりをひそめていて、安心して読めた。
季節の移ろいや暮らしぶりがとてもいいムードを作り上げている。
ひとつひとつのエピソードがばらばらな印象で
あまりまとまりを感じないのだけど、
『ツバキ文具店』(今確認したらレビュー書いてなかったが、既読)の原型に
なったんだろうな……というキャラクターもいて興味深い。

浮き立つ恋心の描写が鮮やか。
でも結局、不倫だしな~……と嫌悪感を感じる人も多そう。
そして不倫ものは、やっぱり後半からヒロインが鬱屈をためていくのね~。
わたしは「不倫だから」という理由で物語が嫌になることはないけど、
結婚しているのに他の女性と関係を持つ男性を
「優しい、誠実」とは思わない。


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大河ドラマ『いだてん』#18

2019-05-12 20:46:49 | 大河ドラマ「いだてん」
永井先生「なんだこの煽情的で破廉恥な踊りは!」
トクヨ 「永井先生、あなたはもう古い!」

女子スポーツをめぐる抗争、
第三勢力は帰国した可児先生の「カニ歩き!」(笑)。
視察を経てエセ外国人みたいになったあげく、
なかなかのセクハラっぷり。


やくざものの情婦になっていた小梅は
美川と駆け落ちし、そのとばっちりで朝太はお尋ね者に。
清さん、いい人すぎだな……。

そして美川のダメっぷりがエスカレートしてた。
「絵描きになろうと思ってる」という彼の差し出した
絵が微妙な下手さで笑った。

天使すぎるスヤさん、ついにキレる!
……が、天使なので小爆発にとどまり、
四三のかってきた安産祈願のお守りで
仲直りしてしまうのであった。

今回は紀行のためか、播磨屋さんの運動靴の開発にも
スポットが当たり、群像劇の趣。

【その他いろいろ】

・第2話でラマーズ法と言われてた呼吸法、
 マジでスヤさんの出産→ラマーズ法に結びつけられてた。

・美川、人の日記勝手に読むな&人に勝手に読ませるな!

・スヤさん「美川に言ってもしょうがなかばってん」
 5回は言ってたね。

・シマちゃん、ひたすら可愛い。

コメント (2)
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おでかけの記10:カフェ ブル @中村区

2019-05-11 18:36:36 | おでかけの記
連休中、中村公園と岩塚の間にある「カフェ ブル」へ。
英語表記は「Cafe Blue」だそう。

朝から甘いもの食べてやるぜ!
と意気込んでやってきた。


モーニングサービスとして飲み物についてきた
フレンチトースト。


いちごとチーズケーキのパフェ1200円。


友だちが注文したのは黒胡麻のパフェ。



満腹にならないほど良い量。
ピスタチオのアイスクリームがおいしかった。

最近、お店を探しているとパフェをよく見かけるのだけども、
これもインスタ映え願望を反映してのことなのかしら。

このあたり、本当に不案内なんだけど、
豊國神社がある関係で、
あたり一帯の中では中村公園駅が栄えてるんだろうか。
中村図書館が公園のすぐ近くにあるとは知らなかった。
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大河ドラマ『いだてん』#17

2019-05-11 18:08:54 | 大河ドラマ「いだてん」
先週はゴールデンウィークで
生活が変則的になっていたせいで、
いだてんの放送をすっかり忘れていた。
今回は再放送で視聴。

「ご懐妊たい!!」

幾江以上に視聴者が安堵したことであろう。
再びスヤさんが上京し、
四三のそばにいることになったにもかかわらず、
プラトニックなままだったらどうしようと
ハラハラしながら見ていたわたし……。

金栗家に乗り込んできて、
「スヤが帰ってこない!!
と怒る幾江、嫁のこと好きすぎじゃないかね?
「池部家は終わりじゃ!」
と言ってるけど、スヤさん欠乏症のように見える……。
そして、いつも、乗り込んできた幾江に
怒られている実次、懐妊の報のときだけは
叱られなかった。
よかったね!

それにしても、スヤさん天使かよ……
前回、前々回とカチンとくる言動ばかりとっていた四三も、
オリンピックの中止でしょんぼりして
スヤさんに甘えてるの見ると、何か可愛くて
許したい気分になってしまうのであった。

四三が二度とオリンピックに出られないことは
すでにわかっているわけで、
これからどうやって話を続けていくのだろうと
思っていたのだけど、駅伝の発明につなげていくわけね。
今回もおもしろかった。

【その他いろいろ】

・「反対ばっかり! 解散するか? 永遠に!」
 すねちゃう嘉納先生。

・天狗倶楽部の吉岡再び。
 「知り合いですか?」
 と訊かれた嘉納先生が、本人を前にして
「あまりいい印象は持っておらんがね」
 と答えるの、笑った。

・「そんなに走って何になる」
 わたしも含め、スポーツやらない人間の意見って
 こんなもんだよね~。
 今でこそ、「スポーツ=健康的でかっこいい」の
 イメージあるけど、当時は本当に
 「無駄なもの」だったんだろう。

・吉岡「女子が真剣に走ってるの見て何が楽しい!」
 隔世の感……。
 今なんて、女だってだけで付加価値がつくくらいなのにね。
 ただ、嘉納先生の「女子の体はスポーツに向いてない」は
 一理あるよね。体絞りすぎると生理止まるし……。

・二階堂トクヨ「マラソンは貧乏人のスポーツ!」
 これも一理ある……。
 テニスやバスケ、野球よりはお金かからないし……。
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68:宇田川一美 『筆ペンで書く お店のゆる文字』

2019-05-09 12:29:02 | 19 本の感想
宇田川一美『筆ペンで書く お店のゆる文字: 欲しくなる、買いたくなる、気分があがる文字の書き方』(誠文堂新光社)
★★★☆☆

【Amazonの内容紹介】

お店で役に立つゆる文字が詰まった一冊です。
手書き文字で、売り場やおもてなしをもっと楽しくしませんか。

*******************************

本を見ると簡単に書けそうに見えるのだが、
もともとの字の上手い・下手、
文字の配置のセンスの問題もあるし、
おそらく見て思うほど簡単ではないのだろう。

ただ、文字を縦長にした場合と
横文字にした場合で印象が変わること、
デフォルメの仕方、目を引く配置など
具体的に説明してくれているので
実際にお店で文字を書こうとしている人には
役立ちそう。

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おでかけの記9:有松@緑区

2019-05-08 21:16:06 | おでかけの記
有松絞りで有名な有松。
実は数年前まで頭の中で有松と愛知県が結びついておらず、
県内だと知ったものの、名古屋市外だと勝手に思い込んでいた。
緑区にあったのね……。

行った人がみんな「見ただけ」と言うので
予想はついていたけれど、昔ながらの街並みは
非常に狭いエリアに限られている。
滞在時間は長く見積もっても1~2時間といったところ。
だけど、「昔風」ではなく、本物の古い建物が多い。












これなんか、ボロボロ。


観光ルートからちょっと外れたところにも
古い家が残っていた。



全体的に商売っ気が少なく、そこに好感が持てるのだけど、
人を呼ぶにはやや弱いかもしれない。
観光客はいたけれど、休日のわりに少なめだったし。
だけど、店でもない家々が「ありまつ」の暖簾を掲げていたり、
とてもムードあるしつらえをしていたりして素敵だった。
 
特にこのお宅、素敵。






この石碑、「五十三」がなかったら
最初の三文字何が書いてあるかわからなかったよ。
草書だね。

この日は何やら「にっぽんど真ん中祭り」に
似たイベントをやっていて、
駅の近くのイオンには
奇妙奇天烈な格好をいた人たちがたくさんいた。
(後から調べたところ、「藍流まつり」というらしい)
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映画:『ボヘミアン・ラプソディ』

2019-05-08 20:48:49 | 映画の感想
2019年の映画⑤:『ボヘミアン・ラプソディ』(ブライアン・シンガー監督)
★★★☆☆3.5

【シネマトゥデイのあらすじ】

1970年のロンドン。
ルックスや複雑な出自に劣等感を抱く
フレディ・マーキュリー(ラミ・マレック)は、
ボーカルが脱退したという
ブライアン・メイ(グウィリム・リー)と
ロジャー・テイラー(ベン・ハーディ)のバンドに
自分を売り込む。
類いまれな歌声に心を奪われた二人は彼をバンドに迎え、
さらにジョン・ディーコン(ジョー・マッゼロ)も加わって
クイーンとして活動する。
やがて「キラー・クイーン」のヒットによって
スターダムにのし上がるが、
フレディはスキャンダル報道やメンバーとの衝突に苦しむ。

*****************************

友人宅にて。

「フレディ・マーキュリー」も「クイーン」も
名前とぼんやりしたビジュアルは知っていた。
しかし、音楽――特に洋楽には本当に興味が薄くて、
曲は知っているのに
フレディ・マーキュリーは
「へんなぴちぴちな服を着たおじさん」
という印象しかなく、「クイーン」のボーカルだと
認識すらしていなかった……。

そんなわけでほぼ前提知識ゼロの状態から見始めたこの映画。
確かに伝記映画にありがちな
「実話だからしょうがないな」というしょんぼり展開もなく
きちんとエンタメしていた。
ヒットしたのも納得。
特にファンでもなく音楽好きでなくても楽しめたもの。

元カノができた人すぎるな……。
自分がゲイだとわかったけれども彼女を失いたくない、と
あがこうとするところ、
彼女に恋人ができたことに対して複雑な気持ちを抱くところ、
このあたりの葛藤がよかった。
メンバーとの軋轢も、自然な流れで描いていた。
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おでかけの記8:ガトーリベルテ@一社

2019-05-02 21:22:31 | おでかけの記
一社駅から南に4ブロック行って、
左折したあたりにあるお店。
洋菓子店にイートインスペースがちょこっとある。


サンマルク 330円
ブレンドコーヒー 350円

ケーキは小さめな分、値段も低め。
サンマルクは、エンゼルパイみたいなマシュマロムースが
入っていて、なつかしいお味。

遠方から人が訪れるお店というよりも、
地元の人々が、親戚の家へ行くときに
手土産に買って行く……というイメージ。

長居はしにくいけど、
イートインスペースは混んでいないようだし、
一社近辺で書きものをしたいときは
コメダよりこっちがいいかも。


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