金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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72:笹原宏之 『日本の漢字』

2019-05-24 00:22:34 | 19 本の感想
笹原宏之『日本の漢字』(岩波新書)
★★★☆☆3.5

【Amazonの内容紹介】

誰にも読めない「幽霊文字」、特定の職業で使われる文字、
個人が造った漢字…。
中国から取り入れた漢字を日本語として使いこなすための
試行錯誤の中から生まれてきた、
驚くほど多様な文字の世界を紹介する。
意味、用法から字画に至るまで
柔軟に変容をとげた「日本の漢字」の歴史から、
日本語表記の豊かさを支えてきたものが見えてくる。

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漢字全体ではなく、
「日本で漢字がどのように使われ、発展してきたか」
という点にフォーカスした一冊。

「特定の職業で使われる文字」の中には、
新しく作られた字や複数の字をひとつにまとめた合字など、
PCでは出てこないような字がたくさん紹介されていて興味深い。
歴史的な説明はもちろんのこと、
音や形だけを重視した名づけの傾向や
女の子たちのはやり文字など、
漢字を取り巻く最近の(といっても10年以上前だけど)風俗を
取り上げているのもおもしろかった。

コメント
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