Reiko's Travel 記事と現在の英国事情

在英51年、2020年7月未亡人になって以来、現在英国事情と過去の旅行の思い出を記載。

キャンプ旅行 ヴァレンシア (Valencia)

2012-05-10 13:44:02 | キャンプ旅行 2011-2012



ヴァレンシアの町は何と素敵な町だ。ここ数日毎日天気が悪くローカルのテレビニュースではあちこちの町で洪水が起こっている。火曜日は是が非にヴァレンシアへ行こうと決めていた。朝は太陽は出ないが雲の合間に切れ目が出てきたので、9時過ぎの電車でヴァレンシアの町へ出かけた。片道1時間15分、一面オレンジ畑が続いている。

  

ヴァレンシアの駅はロンドンのヴィクトリア駅や、ウオータールー駅のようにもう100年以上は経っていそうだ。建物に歴史を感じさせる。駅内部の部屋に素晴らしい天井画と壁画、これらは過去のこの国の栄華を思わせる。

  

そしてメインストリートの建築物がまさしく過去の栄華そのもの。英国ならばヴィクトリア時代の重厚剛健な建築物だが、ここではアートヌーヴォーの建築物やデコレーションが多い。まるでバルセローナの町からガウディの建築物を取り除いたらこの町と同じようになる。駅のすぐ横には闘牛場、この野蛮なエンターテインメントにはヨーロッパの人々は眉をひそめるが、いまだに続いているらしい。

  

通りの店のウインドーを見て歩くと、このような豪華な色彩と金銀を織り込んだ布地を売る店が多いことに気がついた。これらは日本の着物と同じようにスペインの民族衣装のドレス地らしい。繊細なレースとあわせた女性や子供の豪華ドレスが飾られていたりする。
このヴァレンシアで一番行きたかったところがここ陶器博物館で住所を頼りに行ってみると、素晴らしいデコレーションが一面の建物で(外観は改装中で起重機や機械に囲まれている。)入り口の守衛さんに聞くまでここが博物館だとは思われなかった。1947年寄付された16世紀の宮殿を改築改装したもので、世界中の陶器を集め展示している。



上のお皿はピカソの描いた皿で、もう十年以上も前私が陶芸に夢中だった頃、ロンドンのロイヤル・アカデミーでピカソの陶器展があった。彼の描いた陶器にすごいショックを受けた。やっぱり天才は何に描いても天才なんだと感じいったものだ。その陶器が5点この博物館に飾られていた。



博物館内には宮殿で使われた家具や、宝石の展示、それに豪華な数室を見せてくれ、ここは過去の舞踏室だとのこと。ウワーなんて感嘆の声を漏らすと監視人がにっこりし、途端に友好的になる。彼らも自分の仕事が自慢になるのだろう。


   

博物館を出たころから雨が降り出し、近くの観光案内所で中央市場や新市街の芸術と科学の町への行き方を聞く。急いで中央市場へ。
ここの建築物は世界遺産(ブローシャを読み間違え)だと思ったからで、大喜び写真を取り捲った。観光客も多く団体で歩き回り写真を写している。実際の世界遺産の建築物はこの市場の向かい側の15世紀のゴシック様式の建築物で残念ながら見なかった。

  

 

この日雨が降るとは思っていても傘の用意はしていなくて、サンドイッチだけ買い求め急いでバス停へ。激しい雨の中を新市街へ出かけた。今までの心落ち着く旧市街とは全く正反対の超モダーンな建築物が雨の中にかすんでいる。

  

この芸術と科学の町はスペイン1の巨大3Dスクリーンや科学博物館、そして巨大海洋館があって私たちの目的はこの海洋館。広大な敷地に紅海の水族館や、アザラシや白なます鯨の泳ぐ北極館、ペンギンの池,大ざめが辺りを睥睨するようにゆっくりと通り過ぎる水中トンネルなど各館には地下通路が無いため土砂降りの雨の中をあの館、この館と歩き回り、散々。

  

午後4時半から30分イルカのショウが始まり、多くの人たちが集まっていた。このドルフィナリアムだけが屋根つきスタジアムになっていて、元気なイルカが楽しそうに見せるさまざまな曲芸を、心置きなく楽しむことが出来た。


  





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