Reiko's Travel 記事と現在の英国事情

在英51年、2020年7月未亡人になって以来、現在英国事情と過去の旅行の思い出を記載。

ロイヤルアカデミーのサマーイクスビッション

2018-07-04 00:56:55 | 独り言

今年も恒例のロイヤルアカデミーの絵の展覧会サマーイクスビッションが開かれた。

開催日の一日前にテレビで絵の選考会などしているのを見せ、選ばれた一般人の数人の絵なども見せてくれた。このイクスビッションに選ばれるだけでも素人画家には素晴らしく名誉なことなのだろう。おまけにここではどの作品にも値段がついていて買うことができる。

 

テレビではこの中庭の日の丸を設置しているところを見せていたから特に驚かなかったがこんな巨大な日の丸の下に置かれた巨石群がすごい。

最近のアートというのは人目を奪う、人を驚かす・・・そんなものがアートと呼ばれているような気がする。この巨大日の丸を見ていったいどれほどの人が感激しただろうか? もう一度みたいと思っただろうか?

こう巨大だと写真ででもいいから自宅に飾りたいと思っただろうか?

 

 

 

第1室に天井からぶら下がった巨大なオブジェ、あらゆる毛糸の種類と色を使って編んであったり、カーペットや織物などを駆使して作られてあるが、へぇーとただ感心するのみ。作者は何を意図してこんなものを作ったのだろうか?

 

 

 

第2室目はあらゆる絵が壁狭しと並んでいるが、私にはこの中のいったいどれほどがアートなのだろうと不思議でならない。昨今は漫画系の作品が多いと感じる。

 

あらゆる奇抜な絵や写真の中で私の気に入った作品がバードストームという題のRAの会員Anthony Whishawの作品。値段も21500ポンドもする。色彩がとってもいい。

 

上の絵の近くBill Jackson RAメンバーの作品。アンブレラ クロッスイングという。この人も毎年同じような手法の絵を出品していて、この絵は52500ポンドの値段がついていた。これほど高いと簡単に買う人はいないが、画家本人も売りたくないから高い値段をつけているのかもしれない。

 

上の作品、ライトスイッチという。これがアート???とあきれて言葉も出ない。そしてこれは安くて250ポンド、上下にFuck, Fuck offのスティッカーが貼ってある。赤のドットの数だけ買う人がいる。一体世の中どうなっているのだろうか?

 

 

政治がらみの時の人を題にした上2枚の作品。本当にあきれてものが言えない。そして北朝鮮の絵は売れていたから、北朝鮮の大使館でも買ったのかもしれぬ。

 

秋の庭師の世界(Gardener's world -Autumn)と題するこの作品もRAメンバーのものでよくぞこれほど細かく描けるものだと感心した。私の好きな作品の一つ。

 

 

 

 

RA メンバーのミック・ルーニーの作品で彼の作品はほとんどこのような夢のような絵でこの日は4枚ほど出品されていたがどれも気に入った。RAのメンバーの作品はほとんどがオーソドックスな絵らしい絵で若い人たちとは感覚が違うらしい。

 

 

オーストラリアの原住民の絵によく似た原色を細かな点で表した作品。これを見たら数年前このRAでたくさんの原住民の絵を見たことがあったのを思い出した。

写真と間違ってしまうくらいに精巧なDome of the Facade というアクリルで描かれた巨大な作品、さすが値段も120、000ポンドもする。

 

 

上の2体、ノーコメント。

 

 

 

第4室の入り口両脇の犬の模型がすごい。片側は全体が大小の釘で模様が作られていて、もう一方のプードルの模型は全体があらゆる宝石?や首飾りのチェーンなどで覆われている。こんな材料を集めるだけでも大したもの。会場の皆さん写真を撮っていた。

 

 

バックグラウンドのカーペットと同じ材用で作られた巨大なクマ、口の中までカーペットの生地で作られていて唖然とした。

 

 

昨年も出品されていたユニコーンの浮き上がった額に入った作品。今年は昨年よりも大きい。

 

 

 

ガラスのケースに入った何となく薄気味悪いもの、よく見れば全体にびっしりと雉の羽が貼ってある。それだけでもすごいのに一体中はどうなってるのだろうと興味深々。この作品はスカルプチャーの賞をもらっていた。42000ポンドの値段がついていたけど誰も買っていなかった。

 

 

3階の部屋の真ん中に面白い像。素晴らしく精巧に造られたカラフルな洋服に感心してしまった。

毎年見に来ているがもう一度みたいと思う絵や彫刻が少ない。私の感覚がオールドファッションになったせいか、あまりにくだらない作品が多すぎる。1300を上回る展示品を見て回るとほとほと疲れて帰ってきた。

 

 


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