土曜日は朝から素晴らしい青空だった。こんな日に何処へも行かずに過ごすのはもったいない。
8時まで朝寝坊していたのに急にオルニャオ(Olhau)へ行くことに決めて急いで準備。
9時半の電車に乗ることにした。次の電車は11時半だから、それから行ったら魚市場やマーケットは閉まってしまう。オルニャオはもう7年ほど前にそこの巨大キャンプ場で3年ほど越冬したことがあり良く知っている。
でもタヴィラに居ついて6年も越冬していたから、オルニャオのマーケットの賑わいなどを全く忘れてしまっていた。
駅から真っ直ぐ海辺へ向かうメインロードではこのきれいな教会が町の中心。教会の屋根にコウノトリが2か所巣を作っていて、彼らは冬になってもアフリカへ行かない。一年中ここに居るのかそれとも真夏は北ヨーロッパへ移動するのかはわからない。
教会の後ろの道はきれいなタイル張りの自動車禁止の道路で、二人のボーイスカウトがポルトガル語で話しかけてきた。英語じゃないと判らない。と答えたら小さな男の子がしっかりした英語で、カレンダーを買ってくれませんか? と話しかけてびっくり。クリスマスのためのチャリティーの一環らしい。
毎年娘が今年一年間の孫の写真入りのカレンダーを作って贈ってくれる。あまりたくさんのカレンダーは飾る場所もなくて困るから、断ってしまった。
これは野菜のマーケットで毎日開いているが土曜日は特に賑やか。
広大な市場で野菜、果物、ナッツやオリーヴ油などのお土産品、それに壁沿いには肉屋が数軒ひらいている。
ポルトガルは豚肉が安いけれど、こんな豚の頭そのものを丸ごと見せるのはどうも?ね。
野菜市場の対面には魚市場、ここはタヴィラの比ではない、人々もこの日は魚市場に群れている。
全体にここの魚は安くて小鯵など1㎏で2ユーロくらいから。イカやタコなどはまだ安くなっていなくて、1㎏で10-12ユーロはする。
私はここで大きな新鮮な鰺1㎏を3ユーロで買った。塩で絞めて甘酢につけてしめ鰺にした。これがなかなかいける。
土曜日だけは露天市も開かれて野菜売り場の屋内マーケットよりこちらの方が安い。
いかにも自分の畑から持ってきたような土まみれのサツマイモやあの巨大なかぼちゃも売っている。
ポルトガルの一般家庭料理には豆類を使ったものが多い。それで大きな穀物店も2軒もあって、いろいろな豆や穀類を売っている。そしてほとんどの品がブラジル産とかオーストラリア産と外国の名前がついていた。こんな温かい国ならいろいろな産物が国産だと思っていた。
食料の売り場から離れた露天市はタヴィラで毎月一回開かれるマーケットと同じものが売られていて別に珍しいものは見当たらない。
この手編み?らしいサボテンは、ドイツ人の女性がニコニコしながら買って来た。自慢そうに私に見せるので、これなら抱いても大丈夫ですね。と言ったら大笑いして行った。
アルガーヴの海岸のほとんどはやや離れた沖に、陸地と平行に細長い島が横たわる。それで海は天然のヨットハーバーになっていて、数えきれないヨットの群れ。
亭主が見つけてきた面白いコーヒーの店。小型3輪車(ツクツクという)を改造したものでよくできている。天気さえよければどこでも開店できる。
海岸のデコレーション。このあたり、以前はキャンパーが勝手に駐車していたが今では巨大なホテルができ、無料のキャンプサイトは出来なくなっていた。
お昼は以前から行きつけのスーパーマーケットの2階のセルフサービス食堂で昼食。黒鯛の背開きを塩味でバーベキューにしたものにゆですぎたブロッコリーでサラダとパンとワインがついて7.5ユーロ、魚が大きすぎて食べきれず片身を持ち帰りにした。
ワインのせいで駅で電車を待つ間もしっかり眠ってしまった。