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《 リアル 芸能 ルポ 》 1月17日に通夜。翌18日、告別式の、俳優・市原悦子。そして西城秀樹。またも、ファン排除&無視され、業界向けイベント化。大滝秀治の葬儀仕切った奈良岡朋子さんの素晴らしさに

2023-04-29 09:07:28 | ニュース

 『 2019・1・17 掲載 』

 単なる、芸能人の枠のなかの死に収まり切らず、樹木希林に次いで、ニュースとしても、大きな取り上げられ方をした、俳優。市原悦子・死去の報。

 その通夜が、1月17日(木)の、午後6時から。

 翌18日(金)の、午前11時からは、告別式が、ともに、青山葬儀所で、執り行われる。

 それで、気になることが有って、彼女の所属事務所に、連絡をとった。

  もしかして、その殆んどが、そうであるが、かつての原田芳雄や、昨年の西城秀樹の時のように、このような主会場とは、別の、広い駐車場の奥に、ファンを押し詰めて、ミニ祭壇を設営。

  ココの白線を引いた両脇に、コーンを並べ尽くし、さらに、何本も厳重にも、ロープを張り巡らさせて、なお且つ、多くの警備員を立たせて、警戒・警備。

 奥に設置した白いテント張りの下に、主会場とは、あまりに差がある、粗末な、出来合いの祭壇と、写真入りの小さな額を置き、そこから遠くに、最期の別れをせめて、ひと目と、熱い想いを秘めて来たファンの人達を、長蛇の列にして並ばせ、待たせる。

 雨がコンクリートに叩きつけ、激しく降りしきろうと、風が吹き荒れようと、炎天下であろうと、委細構わず。

 一般人と、ファンの、その手に、花を1本づつ持たせてゆく。

 そして、式の、開始時刻になるや、狭いこの囲い込んだ駐車場の隅に、次々と、追い立てるかのように、祭壇の前に、長机をつないで、ソコに白いカバーをかぶせた小さなスペースに、早く早くと、せき立てて、「献花」させる。

 そして、スピーカーで、警備員が、がなり立てる。

 「献花を、終えられた方は、この付近に、立ち止まらずに、すみやかに、迅速に、お帰り下さい」

 「ここに、立ち止まらないでください! 迷惑になります」

 「葬儀に来られた方の、車の通行の、ジャマに成りますので、お帰り下さい!」

 まるで、家畜のように、縦隊で、並ばされ、終われば、再び、家畜のように、追い立てられてゆく

 ・・・・・・・・・・という、悪夢の光景が、またもや、もしかして!と、アタマをよぎったからだ。

 特に、昨年5月の、西城秀樹の時の、同会場の葬儀の時は、ひどかった。

 熱烈なヒデキファンは、帰らず、立ち止まることは、予想は、された。

 だが、持参した花束は、大量に、駐車場の隅に、山のように、無惨にも、積み上げられ、そして、次々と、バタバタとしおれ,枯れ、命を絶たれ、その空気は一帯によどみ、異臭を放っていた。

 せっかくの、購入時、数千円から万円したはずの金額であったろう、豪華な花束や、紙袋に入れた想い出の手土産を、係員の誰も、主会場に運ぼうとする人は、1人もおらず。

 腐った、中身も見ずに、即座に、生ごみ、燃えるごみとして、告別式が終わるや、大型トラックに投げ入れられ、ゴミ焼却場で、燃やされた。

  告別式が、主会場で終え、遺体を乗せた車が、先の「家畜」扱いされたファンの横を走り去るとき、声を上げて、泣き叫び、ヒット曲が、合唱された。

 主会場の、ド派手な祭壇の前で、献花や、焼香したのは、欲得がらみで、故人と、仕事に関わった、業界人たちや、スポンサー様企業。

 そして、芸能人たち。

 主会場の、すぐ手前で降車。わずか、数メートル歩いて、焼香し、儀礼的に挨拶をかわし、わずか数分で、再び、差し回された車に乗り込み、アッと言う間に、走り去ってゆく。

 涙は・・・・無い。事前のスケジュールの間に、臨時に差し込まれた、短時間で済む、ある種の「お披露目お仕事」。

 芸能幹事社の記者に、依頼され、残って、故人の想い出を、VTRカメラの前で語る芸能人のなかには、昔有名、今、忘れ去られつつある芸能人も多い。

 この機を逃さず、再び、ワイドショーに映り込み、仕事や、再起のとっかかりにしたいと、心ひそかに願っている人も、過去の葬儀取材で、よく、目に付いた。

 今回で言うなら、かつての共演者、ふっくんこと、布川敏和あたり、か。

 明日以降も、寒さは、続く。

 芸名・市原悦子は、82歳で、この世を去った。

 平日の、先の時刻に、全国から来れる、会場にまで来ようというファンや、一般人は、おそらく、中高年以上の男女と、老齢の方々。

 並ばされ、待たされ、、追い立てられる間も、寒さ、身に応えるであろう。足腰も。

 それでも、そんなこと、配慮もせずか?

 事務所に、聞いた。

 「ああ、そうですね、ファンの方たちは、別の場所に、並んでもらうことにしてます」

 「そうです。会場とは、別のとこですね、そうなってます」

 ああ・・・・・・・・・・・・

 深いため息が、クチをついて出る。危惧が、当たった。

  長年のファンによって支えられ、仕事がもらえたのは、見続けてくれた一般のファンが、いたからこそでは、ないのか。

 収入が、途絶える事が無かったのは、むろん、多彩な演技力あっての結果ではあったが、その目には、見えぬが、視聴率などで計られた、一般人たちが居続けられたからこそでは、ないのか。

 業界人は、数字で、左右され、関わっただけの関係では、なかったか。悪ければ、低迷すれば、さようなら。

 ましてや、「庶民派」の、イメージであった、市原悦子ではないか

 ---あのお・・・・ファンの方々をですね。業界の方々や、芸能人が去ってしまった後に、招き入れて、主会場で焼香、献花、合掌で、市原さんを、偲んで帰ってもらうということは、出来ないでしょうか?

 「えっ! だって、そんなことしたら、収拾がつかなくなるでしょう」

 ---そうでしょうか。そうは、思えないんですが・・・・

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 そう想えるのは、かつて。記事化した、今を去ること、6年ほど前。

 劇団 民藝葬として、執り行われた、名優・大滝秀治(ひでじ)さんの「お別れの会」の、経験があるからだ。

  同じ、青山葬儀所の近くの路上には、このように、道案内のように、「立て看板」が立てられていた、細やかな気配りと、親切さ。

 大滝さんには、生前。中野区であったろうか、御自宅にまで招かれて、2時間半ほどの、ロング・インタビューをさせて戴いた。

 道に迷うかも?と、心配されたのか、彼独特の気遣いで、駅まで、自転車で、出迎えに来て下さった。

 そんな記者では有ったが、この日は、単なるファンとして、参列したかった。

  主会場では、このような、立派な祭壇で飾られ、劇団員、業界人、芸能人が、参列し、故人をしのんでいた。

 想い出を語る、日色ともゑや、樫山文枝や、奈良岡朋子ら、苦労と共にした劇団員。 

 一般人やファンを、上記のように、テント前の駐車場に並ばせることを一切せず、右奥の、大きな遺族控え室のような部屋に順次、招き入れ、、イスに座ってもらい、その部屋に、主会場の模様を、モニターで、すべて映し出し、音声も流す、きめ細かさ。人は、あふれ、立って見ていた。

 さらに、大滝さんの最期の舞台公演の模様を、さらに大きなスクリーンで映し出して見せて、演技力をたんのうさせているという、至れり尽くせりの、ファン想いのやりかたに驚いた。

 それだけでは無かった。

 主会場の葬儀が、滞りなく終えるや、全員に帰って戴き、その人員整理が終えるや、ファンの、この控え室に、劇団員が迎えに来て、並ばせ、静かに、主会場へと案内。

 ファン全員を、残らず、上記祭壇の前で、順次、焼香させ、写真も撮るのを許し、帰路につかせた。

 帰る通路には、ふんだんに、大滝さんの活躍した時の写真が、並べられて、心から偲ぶことが出来た。

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 なんの支障も無く、収拾がつかぬことも、無かった。

 大滝さん、87歳で、死去。

 市原悦子さん、82歳で、死去。

 ファンの年代層は、そう、変わるものではない。

 並んだ、大滝さんのファンの中には、外国人も多くいたのには、驚いた。

 聞けば、この計らいは、劇団代表して、奈良岡朋子の意思が、全面的に、指示、反映された結果だったという。

 さすが、である。 

 なかば仕事で参列している客の、焼香時間は、短く、予想より早く終えていることは、長年の取材で、身に染みて知っている。

 終了予定時刻の、はるかに早くに、ほぼ、毎回、終えている。出棺時刻まで、1時間もあったことも数多い。

 引き入れても、時間内に終えるはずだ。

 控え室使用の料金、モニター中継、スクリーン代、立て看などの料金と

 駐車場に、あえて、わざわざ建て込むテント設営代、ミニ祭壇設営代、コーン代、、ファンを規制し、閉じ込める、幾重にも張り巡らすロープ代、

 そして、スピーカー代に、警備員の人件費。撤去、撤収費。

 どれほどの違いがあろうか・・・・・

 むしろ・・・・あとで、招き入れた方が、早く、経費、安く、すみそうに想える。

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 市原悦子。

 通夜に、会場で、演奏するのは、晩年、親交が有ったとされる、元・ゴダイゴの、ミッキー吉野。

 どこで、見せるのやら、「家政婦は見た!」の動画を、流すのだそうな。 

 業界人に見せる愚。

 見せるのであれば、ファンであろうに・・・・

 芸能ワイドショーの為の、さながら、一大葬儀イベントの、あくなき、繰り返し。

 顔は、どこに向いているのだろうか・・・・

 誰の為に、するのであろうか

 故人が、それを、生前、望んでいた・・・・のであろうか

 遺族・親族が仕切るのではなく、業界と、所属事務所が切り盛り。 

 喪主は、いない。

 葬儀委員長は、所属していた事務所の代表だという。

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 ソコに、真の偲ぶ心は、あるのだろうか・・・・・・

 アイドルの死でもあるまいに、収拾付かなくなるほど、押し寄せ、騒ぐであろうか・・・・

 かくて、「庶民派」俳優は、ことさら盛大に、あの世に、送られてゆく・・・・・

 

 



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