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見ろ!コレが、新聞業界タブーの「押し紙」の山だ!開封されぬまま、古紙回収業者に引き取られていく 

2022-07-23 14:58:48 | ニュース

  【 2016・4・26 掲載 】

 マスコミ、とりわけ新聞業界に詳しい人ならば、「押し紙」という隠語を御存じなはず。

 コレ、わかりやすく言うなら、各新聞販売店では、「そんなにウチには、定期購読者はいないのに・・・」という声を無視されて、新聞社から「押し付けられる新聞紙」のことを指す。

 最初の「押し」と、最後の「紙」を切り取って、「押し紙」。

 ソレが、コレだ。

  左側の、まだ透明なビニールが開封されていない新聞紙山積みのまま。コレが、「押し紙」。

 その他にも、講読を中止されて、余った新聞紙。その新聞に、本来は挟み込まれるはずだったチラシ、広告も縛ったまんま積みあげられている。

 あと数日後。古紙回収のトラックが、ここの目の前に横付けされ、他の古紙のように投げ入れられて、運ばれ、ゴミになる。

 先週、久々に週刊誌2誌が、この「押し紙」問題を大きく報じていた。

 発端は、今年の2月。公正取引委員会の杉本和行委員長に向けて、なんと朝日新聞の現役経済部記者の大鹿(おおしか)靖明(50歳)が、自社の押し紙が、実体講読部数の、25~30%に及んでいて、販売店も苦悩している。

 この問題を、公取委としては、どうとらえているのか?と、まるで「内部告発的」な質問を取り締まる側のトップに投げかけて、業界の話題を呼んだ。

 公取委としては、「押し紙」は、違反、禁止行為と見ていると、その場で言明。

 だが、それから2か月後。

 これ、この通りに堂々と行われている。

 新聞販売店には、押し紙分に相当する、本社からひそかにおカネが配布されており、且つ、配られない広告のチラシ代が、手元に入るという仕組み。

 かわいそうなのは、多くの購読者に見られていると思い込んで、広告を出したお店や企業だ。投げ捨てられ、ゴミと化す大量の積みあげられている広告。

 この写真を見て、どう感じるであろうか・・・・・・。

 ちなみに、写真のこの販売店。大鹿が勤めている朝日新聞をメインに扱っている店の倉庫だ。

 この数年。

 新聞の実売部数が、配達や集金している従業員によれば、朝日、毎日、読売などすべての新聞が、軒並み、月ごとにどころか、日ごとに購読者が目減りしていっているという

 朝日などは、公称600万部と呼称しているが、販売店で働いている人達に聞くと、「俺たちの感覚だと、半分の300もいってないんじゃないかなあ」という声が多かった。

 他の讀賣も、毎日も同様だった。むろん、かつて堂々と行われていた、読売巨人軍の東京ドームの自由席引換券配布も、違反行為だ。

 かつては、採用する際、身元をうるさく問わないまま、寮に住まわせていたため、不法残留外国人や、逃走中の犯罪者が、偽名でよくもぐり込んでいた。

 朝日については、「韓国人強制日本人軍人用慰安婦」の長年にわたる誤報が、講読契約部数減と想われたが・・・・。

 「いやあ、その問題で、契約を即刻打ち切ったという人は、意外と思われるかも知んないけど、少なかったよ」

 「それよりもさあ」と、讀賣の配達人。

 「テレビ番組表欄がいらなくなったから、新聞もう明日からいらないわ!と言われたのは、痛かった!それも、次から次へだよ!」

 テレビのリモコンを押せば、番組表が出てくる。それも、新聞よりも正確に、詳しい内容がだ。

 「記事を読みたいんじゃなく、テレビ欄があるから講読してたって言われて。もう、すぐ今日で清算するからって・・・・」

 これ、どの新聞配達人からも聞かれた事実。

 新聞記事なんて、そんなもん。一般人にすりゃ、そんな程度。

 だから、ますます違法な「押し紙」のパーセンテージが増大してゆく。

 そして、記者の給与体系も、正社員ではなく、フリーに近い契約になっている

 「家のローンや、子供の教育費考えたら、アタマ、痛くなってくるよ」と、私にこぼした新聞記者は多い。

 ある配達の古株のおじさんが、言った。

 「もう、新聞なんて、あと10年もしたら、この世から無くなるような気がするよ。真面目なハナシ。俺なんて、いつ、クビ切られるかわからないもんねえ・・・」

 



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