建築家ル・コルビュジエ(1887-1965)は、20世紀を代表する建築家だが、同時に多くの美術作品を残したアーティストでもある。油彩、素描、パピエ・コレ、版画、タピスリー、彫刻など。本展は世界有数のル・コルビュジエ作品をもつ大成建設のコレクションから、約130点の作品が展示される。
「直角の詩」(版画、1955年)
★ル・コルビュジエは1917年にパリに定住し、画家アメデ・オザンファンとともにキュビスムを批判的に継承した「ピュリスム」(キュビスムをさらに純化し、装飾性・感情性を排した表現形態を追求した)を提唱。機械時代に即し、大量生産の工業製品を普遍的なオブジェとしてそこに美を見出し、対象を幾何学的な形態にまで単純化し、黄金比や正方形を基準にした厳格な構図のなかで描いた。
★1920年代末以降には女性を絵画の中心的テーマに据え、その姿形を描くことに注力。女性の姿は次第にデフォルメされ、変形していった。
★第二次世界大戦中(1939-1945)に一時的に事務所を閉めて疎開したル・コルビュジエは、絵画の制作に励み、身の回りの風景のみならず、過去作をもとに新しいアイデアを生み出していく。
★戦後になると、その絵画表現は、油彩に加えて版画やパピエ・コレへと広がりを見せる。描く内容も象徴的なモチーフが中心であり、より記号的で平面的な、グラフィカルとも言える表現が特徴だ。牡牛、翼のある一角獣、開かれた手、イコンなど象徴的なモチーフを繰り返し描くようになる。
《感想》牡牛がかわいい。描かれている女性はすべて奥様だという。幸せな出会い。
「奇妙な鳥と牡牛」(タピスリー、1957年)大成建設所蔵
「牡牛ⅩⅧ」(グアッシュ、1959年)
「直角の詩」(版画、1955年)
★ル・コルビュジエは1917年にパリに定住し、画家アメデ・オザンファンとともにキュビスムを批判的に継承した「ピュリスム」(キュビスムをさらに純化し、装飾性・感情性を排した表現形態を追求した)を提唱。機械時代に即し、大量生産の工業製品を普遍的なオブジェとしてそこに美を見出し、対象を幾何学的な形態にまで単純化し、黄金比や正方形を基準にした厳格な構図のなかで描いた。
★1920年代末以降には女性を絵画の中心的テーマに据え、その姿形を描くことに注力。女性の姿は次第にデフォルメされ、変形していった。
★第二次世界大戦中(1939-1945)に一時的に事務所を閉めて疎開したル・コルビュジエは、絵画の制作に励み、身の回りの風景のみならず、過去作をもとに新しいアイデアを生み出していく。
★戦後になると、その絵画表現は、油彩に加えて版画やパピエ・コレへと広がりを見せる。描く内容も象徴的なモチーフが中心であり、より記号的で平面的な、グラフィカルとも言える表現が特徴だ。牡牛、翼のある一角獣、開かれた手、イコンなど象徴的なモチーフを繰り返し描くようになる。
《感想》牡牛がかわいい。描かれている女性はすべて奥様だという。幸せな出会い。
「奇妙な鳥と牡牛」(タピスリー、1957年)大成建設所蔵
「牡牛ⅩⅧ」(グアッシュ、1959年)