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ハイデガー『存在と時間』(1927)「第1部 現存在を時間性へむかって解釈し、存在への問いの超越的地平として時間を究明する」「第1編 現存在の準備的な基礎分析」

2019-04-07 10:54:28 | 日記
「第1編 現存在の準備的な基礎分析」は次の第1-6章からなる。 

「第1章 現存在の準備的分析の課題の提示」
A 「存在の意味」への問いは、第一義的に「現存在という性格を持つ存在者」に問いかけられねばならない。
A-2 「現存在の準備的実存論的分析論」が素描される、また類似の考究から区別される。

「第2章 現存在の根本的構成としての世界内存在(das In-de-Welt-sein)一般」
B 「現存在」について、「世界内存在」という基礎構造を、あらわにする。

「第3章 世界の世界性」
C 現存在の基礎構造である「世界内存在」の契機①「世界性」を、分析する。

「第4章 共同存在と自己存在(Mit- und Selbstein)としての世界内存在、「世人」(「世間」、Das “Man”)」
C-2  現存在の基礎構造である「世界内存在」の契機②共同存在と自己存在(Mit- und Selbstein)を、分析する。

「第5章 内存在(Das In-Sein)そのもの」
C-3 現存在の基礎構造である「世界内存在」の契機③「内存在」(das In-Sein)をそのものとして、とりたてて分析する。

「第6章 現存在の存在としての気遣い(関心、die Sorge)」
D 現存在の基礎構造である「世界内存在」の以上の分析を経て、現存在の存在を告示するための地盤が得られる。「現存在の存在の実存論的意味」はすなわち「気遣い(関心、die Sorge)」である。
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ハイデガー『存在と時間』(1927)「序論 存在の意味への問いの提示」「第2章 存在問題の開発における二重の課題 考究の方法および構図」「第8節 論考の綱要」

2019-04-07 09:12:32 | 日記
A 「存在の意味へ向けられる問いは、もっとも普遍的でもっとも空虚な問いである。」
A-2  ただし「われわれの考究は、現存在という特定の存在者についての特殊的解釈の道を通って存在の概念へ迫ろうとする。」
A-3 こうして存在問題の開発は二方面の課題に分枝する。

B 論考の概要(第1部)
第1部 現存在を時間性へむかって解釈し、存在への問いの超越的地平として時間を究明する
第1編 現存在の準備的な基礎分析(※『存在と時間』(1927)前半)
第2編 現存在と時間性(※『存在と時間』(1927)後半)
第3編 時間と存在
《感想》ハイデガー『存在と時間』(1927)は、序論(第1-8節)(既述)、および上記、第1部の第1編(第9-44節)第2編(第45-83節)にあたる。

C 論考の概要(第2部)
第2部 存在時性(時節性、Temporalität)の問題組織を手引きとして存在論の歴史を現象学的に解体することの綱要を示す
第1編 『カント』の図式論および時間論――存在時性(時節性)の問題設定の前段階として
第2編 『デカルト』の《cogito sum》の存在論的基礎と、res cogitansの問題圏への中世的存在論の継承
第3編 古代的存在論の現象的基盤とその限界の判別尺度としての『アリストテレス』の時間論
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