夏休みと言うことで、色々震災がらみや大東亜戦争のテーマの
番組が多くなっています。
そんな中、NHKのドキュメントはやはり一番興味深くみました。
製作がフランスで、核のごみについてがテーマでした。
フランスは国の80%が原発による発電であり、一番の推進国です。
それが包み隠さず核の話をしようと言うスタイルで、核が如何に地球を
汚してきたかを赤裸々にしたものでした。
その後、核融合を研究していると言うドキュメントが放送されたのですが、
これはBBSが作った物で、レポーターが物理学者だというのに、科学的
内容は乏しく実現できたらいいねと言う程度のものでした。
これらを見て感じた事は、結構情報と言うのは隠されていて中々真実というのは
気を付けていないとだまされてすごしてしまうと言うことです。
終戦記念として放送されているなぜ日本は戦争に至ったのかと言う番組も
当時は知り得なかった情報が今次々にあきらなかになったという世界に残る
当時の証拠などを積み上げて見るとまた違った印象になるのです。
核融合にしても、番組を見るだけでは核融合と言う夢の発電炉が出来れば
エネルギー問題も解決するんだと言う淡い期待を抱かせますが、よくみれば
そうでもないのです。
まず、毎日一度核爆発を起こしている実験場は、明らかに水素爆弾の製作に
使われた施設です。
核融合なら核のごみが出ないかのような説明も誤りです。
今行われている原発はウランを核分裂させてエネルギーを得ています。
残ったプルトニュームは長い期間放射能を出し続けて危険な物質です。
核融合は水素原子をくっつけてヘリウムに変わる過程でエネルギーを得る
と言うもので水素とヘリウムで放射能は出ないかのような印象を受けます。
太陽で現在おきている現象で、自然の現象なので安全と言うイメージを
受けるのでしょう。
ですが、太陽も放射線やら有害な物質を放出していて、地球は大気と磁気により
守られているに過ぎません。
大気の薄い高度を飛ぶ国際線の旅客機などは放射線を受けると今回の
震災で比較の放射線量でよく引き合いに出ていました。
それに核融合時の温度一億℃というのも実用的な釜の温度でしょうか。
つまり核エネルギーなどというとてつもないエネルギーを使うまでもなく
まだ、地球上のエネルギーは有効活用が出来ていない段階で、他に
もっとやるべき事があるのではないかと言う気がします。
太陽光発電にしてもそうです。
実際のエネルギー変換効率をみるとまだまだ無駄が多いようです。
多くの発電システムが最後は発電機の回転運動を得るためにエネルギーの
変換をしているのです。
大きな流れで見たエネルギーの循環を考えて新しいシステムを作れば
ただ化石燃料を燃やすとか制御できていない核分裂をおこすなどの
無計画な発電を改め解決できる道も出てくると思います。
かつて石炭から石油に代わったとき日本中の炭鉱は突如閉鉱となり、
自動車の輸出で産業は伸びていったのですが、これからも自動車が
ガソリンで動き続けると言うことも考え直して、エネルギーと産業構造
を考えていかなくてはならないでしょう。
現在世界株安の中、逆行高しているのはグリーなどのゲーム株です。
これが日本の主産業になるともいい切れませんが、鉄、自動車、建設業、
といったかつての主力産業がこれからも主力とは行かないでしょう。
アメリカでもアップルの株が時価総額一位となりました。
技術革新と自由競争によりパラダイムが劇的に変わる時期に来ているのだ
と思います。