2003年、畳み掛けるように続編と関連作を連発して幕を閉じた『マトリックス』シリーズ。
その後はプロデュース業が多くて、監督としては二作しか撮っておらず、単独の監督作は『スピード・レーサー』以来実に七年ぶり。
ウォシャウスキー“兄弟”から、“姉弟”に変わっていたというのが一番のニュースだったような記憶の方が強いウォシャウスキー姉弟の、完全自己プロデュースによる渾身のVFX大作で、恐らくシリーズ化も . . . 本文を読む
老人ホームに入ったおじいちゃんがフルマラソンにチャレンジする『陽だまりハウスでマラソンを』を観てきました。
★★★★
メルボルンオリンピックのマラソンで金メダルを獲ったかつての英雄も、今は高齢になって夫婦で隠居生活。
妻の病気を期に、娘の薦めもあって家を売っぱらい、二人で老人ホームに来てはみたものの、まだまだ元気な気持ちでいたおじいちゃんは、ホームで人形を作ったり童謡を歌って毎日を過ごしている他 . . . 本文を読む
ロビン・ウィリアムスの遺作となってしまった『ナイト ミュージアム エジプト王の秘密』をIMAXで観てきました。
★★★★★
一人で観ても、カップルでも、子供を連れて観ても、安心して楽しめて歴史にもちょっと興味が持てる良いシリーズの最終回だっただけに、ロビン・ウィリアムスの死が水を差すというか、彼自身も演じた蝋人形の刹那的な部分に共感し過ぎてしまったのかななんて感じてしまいながら、ある意味余計な感 . . . 本文を読む
スティーヴン・ソンドハイムのヒット・ミュージカルをディズニー資本で映画化した『イントゥ・ザ・ウッズ』を観てきました。
★★★★
オリジナルのミュージカルは未見。
数々のお伽話を長編アニメ映画化してきたディズニーが映画化したのだから、キャラクターの容姿をアニメに寄せてくるかと期待していたのですが、そう言うサービスよりもオリジナル『イン・トゥー・ザ・ウッズ』自体の世界観を優先させたのか、ディズニー . . . 本文を読む
スティーブン・ホーキング博士の半生を描いた『博士と彼女のセオリー』を観てきました。
★★★★★
アカデミー主演男優賞のエディ・レッドメインは、普段から口をポカーンと開けていて表情が薄いイメージなので、才気あふれる役には合わない気がするという色眼鏡での鑑賞。
失礼な表現ですが、シルエットから風貌を近づけ易いホーキング博士の役だからハマって受賞に至ったと感じました。
ALSを熱演していた事には評価に . . . 本文を読む
『SHERLOCK』の続きが観たくて禁断症状なところに、ベネディクト・カンバーバッチが天才数学者役を演じると言うところに惹かれて『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』を観てきました。
★★★★★
数学の天才でアスペルガーな主人公アラン・チューリングが、大戦を終わらせる切掛となったドイツ軍のエニグマを解読するコンピュータを作る話なのだけど、演じるベネディクト・カンバーバッチが『SH . . . 本文を読む
ヴァチカン美術館に行ったようなバーチャル体験が出来るのかと思って『ヴァチカン美術館4K3D 天国への入口』を2Dで観てきました。
★
ヴァチカン美術館にケチを付ける気はありません。
むしろ、若いころに3年連続で行った程、世界で一番好きな美術館です。
ですが、この映画は好きになれない。
4Kカメラで撮った3D映画と言うのがうたい文句なので、膨大な量の美術品の数々を肌で感じるように観られたり、巨 . . . 本文を読む
前後篇を1ヶ月しか間を置かずに公開という、邦画としては珍しいチャレンジに並々ならぬ意欲を感じて期待していた『ソロモンの偽証 前篇 事件』を観てきました。
★★★★★
前篇だけでも拍手を贈りたい面白さ。
続く後篇を沸々とした気持ちで待たなくても、直ぐ公開してくれると言うのが嬉しい。
オープニングタイトルにまで『宮部みゆき ソロモンの偽証 前篇 事件』と、原作者名がどーんと出てくる映画と言うのも珍 . . . 本文を読む
音楽がテーマで興味は有ったものの、アンジェラ・アキに興味がなくて躊躇していたのですが、映画の日だったのが肩を押して『くちびるに歌を』を観てきました。
★★★★★
アンジェラ・アキのヒット曲、『手紙 ~拝啓 十五の君へ~』をモチーフにした小説を原作に作られた映画なのだそうです。良い歌じゃないですか。
歌詞をちゃんと聴いたことがなかったのですが、この映画を観ながらだと直球で心に響いてきて、ラストシー . . . 本文を読む
『アナ雪』の日本公開からちょうど丸一年。
関係ないけど『アナベル 死霊館の人形』を観てきました。
★★★
タイトルの“死霊館”って何やろと思い、観終わってからググってみたところ、『死霊館』と言う映画のスピンオフだったことを知りました。
しかも『死霊館』自体は、本作の製作者ジェームズ・ワン自身の監督作とのことで、これは本編も観なければと思いながらの書き始め。
心霊系モキュメンタリーとか、ゾンビも . . . 本文を読む
『アイアンマン』を成功させ、マーベル・シネマティック・ユニバースの基礎を築いたたジョン・ファヴローが、製作・監督・脚本・主演までこなした『シェフ ~三ツ星フードトラック始めました~』を観てきました。
★★★★★
SFのイメージが強いジョン・ファヴロー監督ですが、本作では人間らしさの基本に立ち返り、“食”に焦点を当てて、家族や友人との絆と、お客様をもてなす心意気を実にハートウォーミングに描いている . . . 本文を読む