三池崇史監督並みに製作スピードが上がってきた園子温監督の『ラブ&ピース』を観てきました。
★★★★
人間劇のようでファンタジーであり、サクセスストーリーのようで転落劇のようでもあり、コメディーのようで悲劇でもある特撮映画という何でもかんでも盛り込んだ感。
怠惰でダメな主人公の他力本願な情熱が生み出す、荒唐無稽でなぜか感動も出来てしまう怪作で、こう言う実験的な映画をじゃんじゃん作り続ける園子温監督 . . . 本文を読む
公開前からやたら前評判の高かった『マッドマックス 怒りのデス・ロード』を観てきました。
★★★★
面白いんだけど、手放しで楽しんで観られたかと言うと、ちょっと趣味が違った感覚で、個人的に星が伸びない。
俺、オリジナルのメル・ギブソン版『マッドマックス』シリーズもたいして好きでは無かったし、前評判の高さに反して今回の数十年ぶりの続編に期待していなかったんです。
主役を引き継いだトム・ハーディー演 . . . 本文を読む
前作でJホラーの終わりが始まったかと思ったら、1年を待たずして止めを刺しに来た『呪怨 -ザ・ファイナル-』を観てきました。
★
終わった。
枯れたように思えるとは言え、こと『呪怨』にかけては清水崇監督に任せておけば間違い無いものを、なぜ清水崇監督よりいち早く枯れたように思える落合正幸監督に『偽呪怨』を二本も撮らせたのか、一瀬隆重プロデューサーは。
構図としては、『リング』を切欠にJホラーを盛り . . . 本文を読む
是枝裕和監督最新作、『海街diary』を観てきました。
★★★★★
親の離婚や、家出、死別に振り回され続けても、強い絆で結ばれ、助け合って暮らす四姉妹の様子が、日本の四季を背景に、美しく、ハートウォーミングに描かれている。
振り回した親たちに対する思いは、実際に自分が関わってきた年齢や立場によってそれぞれ違う。
でも、姉妹で親について語る場面では、お互い相容れない事を語っていても、根底には親 . . . 本文を読む
ディズニーパークの「エリア」をテーマに、超強力なスタッフ陣で描いた『トゥモローランド』を観てきました。
★★★★
ディズニースタジオは、数年前までディズニーランドのアトラクションのリニューアルと再活性化を狙って、古くなったアトラクション自体をテーマとした映画を作ることに力を入れていましたが、久しぶりの今回はウォルト・ディズニーがディズニーランドに込めた一端を改めて世界中に伝えることを念頭に作られ . . . 本文を読む
2日目の続き
さようならニシ浜。
道具の返却に西浜荘に行ったら、おじいが居ない。
もしかして朝言ってた収穫とやらに出かけた?
「すんませーん」と何度か声を掛けながら焦っていたところに、丁度遠くから向かって来る車を運転していたのがおじいで一安心。やっぱり畑に行ってはったみたい。
ちょっと会話をしてからお別れしました。
さて、帰りのフェリーまであと2時間だけど、宿ご主人から送迎の為に戻って来るよう言 . . . 本文を読む
2日目
前夜は部屋飲みで早々に寝落ちし、6時に目が覚めてしまいました(夜中に起きてちゃんと歯を磨いたし!)。
こんな早朝、二度寝も出来たのですが、宿のオーナーから「最南端に出かけるなら日が昇って暑くなる前の7時過ぎの方が良いですよ」と言われていたのを思い出し、7時過ぎより6時過ぎの方が涼しいはずと、最南端に向かう事に決定。
最南端って何かって?『日本の最南端』ですよ。前の記事に書いたように正確に . . . 本文を読む
前回から1ヶ月。
昨年4月から5回目の石垣島。
ちょっと早すぎるリピートですが、この前は両親をガイドする任務が有ったし、また一人でゆっくりしたくて。
石垣島からは日本最南端の有人島、波照間島へ高速フェリーが出ているのですが、西表島や竹富島とは違って外海に有る島なので、波が大きかったり風が強かったりすると直ぐに欠航してしまうんですね。
石垣島のリピーターは、最終的にここを目指すらしいのですが、俺も . . . 本文を読む
すっかり人気監督になった園子温監督最新作『新宿スワン』を観てきました。
★★★★
原作漫画は未読です。
以前は、人間の中身をえげつなさ過ぎる描写で撮ってきた園子温監督が、全く違う目線の実験的なメジャー映画路線で撮るようになってから3年。
メジャーとは言っても一癖も二癖も有る映像作りで、すっかり人気監督になった感が有りますが、今回は久しぶりに人の深い闇の部分をチラつかせるような内容で、かつて培っ . . . 本文を読む