懐かしのバレエ

バレエ、パフォーミングアーツ等の感想、及び、日々雑感。バレエは、少し以前の回顧も。他、政治、社会、競馬、少女マンガ。

走り続ける君に ~2013 フィギュア世界選手権 男子フリー終了~

2013-03-16 15:56:37 | Weblog
私のような小心者の心配をよそに、羽生結弦選手が、また信じられないような底力を見せてくれた。見たらFS3位、総合4位に上がってた。

昨日、試合時間に一応お祈りしてみたけど、結果は9位だったし、やっぱ神頼みはアカンと思いつつ、今日も一応祈ってみたけど、状況厳しいと思ってたのに。

羽生選手、素晴らしすぎる集中力!大一番での強さを、またまた発揮・・。
気力、気持ち、って松岡修造入っても、気力だけでフツーは、こんなことできない・・・。凡人の発想です。

お疲れ様、Yuzu!ゆっくり休めるといいね。
・・TV録画ミスしないようにせねば。

以下新聞記事抜粋。

<満身創痍の羽生 意地の好演技で4位に 世界フィギュア>

 「とにかく気合だった…」。もう体に力は残っていなかった。満身創痍の羽生はフリーの演技を終えると、氷上に倒れ込んだ。

 大会直前に痛めた左膝は薬を服用しても痛みが完全に消えることはなかった。1日に1回の演技が精いっぱいという状態で、直前の6分間練習でもジャンプで2度転倒。このときに右足首も負傷してしまったという。

 しかし、いざ本番を迎えると、冒頭の4回転ジャンプを成功。続く別の種類の4回転は回転不足で着氷時に右手をついたが、転倒をこらえた。169・05点でSPとの合計で244・99まで引き上げた。

 羽生を突き動かしたのは、日本代表の責任感だった。五輪代表枠を前回のバンクーバー五輪と同じ最多の「3」を獲得するには、上位2選手の順位合計で「13」以内が条件。全日本王者の羽生にかかる期待は大きかった。「こんな状態で挑んではいけないと、すごく申し訳ない気持ちだったけど、最後までやりきろうと思った」

 左膝負傷前にインフルエンザも患い、直前に20日間も休み、練習不足を痛感させられた。ただ、「1年間やってきたことは、1カ月くらいではなくならないなと思った」。カナダ・トロントに拠点を移しての鍛錬の日々が自らの窮地を救った。

~以上産経新聞より~

他にも、毎日新聞の芳賀竜也氏とかのレポが出てました。記事見て泣きましたよ。
半分、ダメかと思ってたもん。

(選手コメントの、「1年間やってきたことは、1カ月くらいではなくならないなと思った」⇒私も、SPの羽生選手の身体見て、同じような事、思ってた。体調不良と後から伝えられたけど、今回、前より良く見える所も、何箇所もあったし、結果出せない身体で出てきたようには、見えなかった。上背とか、すっくと立ってたし。)

羽生選手の凄さに、なんというのか・・・、言葉もありませんでした。

【ファンは無駄に心配性】
実は今回、SPが始まるより前から、厳しいんじゃないかと案じてました。
似たようなローテの高橋選手が、前回四大陸惨敗。
連戦の緊張感とか、心身の見えない疲れとか、あるのでは?と。

また、四大陸のフリーは、うわべはよくても、いつもの、生き生きしたはしこい小動物みたいな感じがなくて、・・とか、色々と気になることは、あり。
それで、皆を驚かせた、SP9位出遅れ。(今の採点方法で、この状況なら、そんなにそこまで驚く点数でもないんだけど。)

そんな状況下で、この巻き返し劇。こんな超人的なことを、やってしまう人なんですね。

SPよりFSの方が、体力的にも技術的にも、ごまかしが効かないはず、なのに。
SP見た限りでは、私は、羽生選手が今試合で、4回転決められる状況なのか?と不安でした。それが、FSでは、最初の4回転トゥループ決めたそうだから。

【走ること、立ち止まることの話】
チャン、レイノルズ、フェルナンデス・・・、4回転の大技を決めてくる有力選手は、直近の大会で、順位を落とす時は落としてる。

ここずっと、1位、2位だけで来てるのは、羽生選手だけなのでは?
そして四大陸でレイノルズ選手が1位になった時、思ったのは。

羽生選手は、いつも全力投球で来るけど、細かい試合もあり、大会の格付けもあるし、どこかで抜き所を作って、大一番にエネルギーを貯めた方が、いいんじゃないか?と、ちょっと思ってました。

でも、彼は走り続ける人みたいですね。止まらずに、満身創痍のままで、ゴールまで駆け抜けてゆくのでしょうか・・・?。

(この人と運命が選ぶだけだから、それならそれで、無力ながら見守り応援していくだけですが。

もう充分強いのに、「強くなりたい」と言い続け正攻法で勝とうとするこの人に、平凡な大人の私は、「ずるさ覚えて、要領よく勝って」と思ってしまったけど。競馬用語に「ずるさ覚えろ!」っていうのが、あって。ちょっと意味違うけど、勝つためには、正攻法の強さとは違うものも、あるっていうか。)

こんな風に、ぎりぎりまで走り続けて、無理そうなことでも、最後の気力を振り絞って、やり遂げてしまう!

まさに恐るべき18歳。

この人、人気出るだろ~な、と思った。
(競馬でも、先行し順当に勝つダイワスカーレットみたいのより、強さは同じでも、もっとはらはらさせてぎりぎりの所で勝ってくるようなタイプが、さらに人気ありましたからね。)

勿論、私も大好きだけど。でも、
最初は1年前の世界選手権で、表現センスの良さで好きになった選手だったけど、こんなにここまで凄い怪物クンだとは、分ってなかった。自分の身の丈に合わない、凄い人のファンになっちゃってたな、と思ったけど、ま~い~か。

羽生選手に

【男子シングル順位】

チャン選手1位死守、なんと!カザフのテン選手2位、快挙!3位は、やっとあがれたフェルナンデス。(でも、FSは羽生選手の点が上。)私は、この人の表彰台見るの、初めて。
レイノルズ選手は小さいミスありで、5位。でも大崩なし。完璧でないと表彰台に上がれないのか?この人の立ち位置。

高橋選手、ミスが響き点が伸びず6位。7位 マックス・アーロン、インタビューでの自信のわりには、いまいち伸びず。
無良選手は、総合8位。FSの点は高橋選手(154点台)より上で、160点台。
9位 ブライアン・ジュベール、う~ん、こんなもんか順位って。ファンががっかりしてそうな二枚目。

残念賞ミハル・ブレジナ、コーチが金メダリストペトレンコでも、やっぱり伸びず、10位。この人も、見るたび、やりそうでやらない、いまいち順位が伸びそうで伸びない人で、いつか順位上がるのを見られるか?と思うのだけど。

他、自信ありげなコメントだった、アモディオ選手は12位。今頃がっくりしてそう。

アジアの力?ほんとにダークホースの、テン選手でした。前回は下位だったけど、四角く実直そうな表現が、印象には残ってたけど。こんなになるとは思わなかった。

四大陸は中国16歳、ハン選手が3位だったし。

これから、世界の勢力図が塗り替えられていくのか?、多士済々の男子シングル、五輪が楽しみになる、実り多い世界選手権でした。

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« フィギュアスケート 世界選... | トップ | 男子FS観戦 »
最新の画像もっと見る

Weblog」カテゴリの最新記事