バレエの美神2023
東京文化会館 11/22(水)19:00~
以下、辛口です。本音で行きます。
<A プログラム>
見た人で、がっかりした、という意見もあるようですが、(まあ、わかるっていうか)
ダンサーの踊り自体は良かったと思う反面、舞台以前の事に、疑問が色々あった公演でした。
拍手は多めというか、多すぎくらいある割に、カーテンコールはあっさり。
前日でも、ネットで売り切れはC席だけで、後の券種は◎だったのに、1階席がそこそこ埋まってるのは変で、売れなかったチケットを別で対応したのかなと思うし、C席売り切れだったのに、5階席サイドは全くお客さんがいないとか・・・。
売れないチケットを、別の手でさばいたのかな、と。(?)
お客さんのマナーも・・・。以下自粛、以下後日。
バレエマニアには勧めないです。
あ、今回は、上演中は会話控えよってアナウンスと、ブラボー言うときはマスクせよってアナウンスがあった。
(会話って、ま、客からクレームでもあったのかな?と)(ブラボー言ってた人はマスクしてたとは限らないが。)他の呼び屋はまねしないよ~に。
第一部
「ロミオとジュリエット」よりパ・ド・ドゥ
音楽:プロコフィエフ 振付:レオニード・ラヴロフスキー
永久メイ&フィリップ・スチョーピン
2022年の永久ロミジュリとは見違えた。
(2022年のバレエの饗宴の、永久メイのジュリエットは、自分はいいと思わなかった。(パ・ド・カトルでは、4人のプリマで一番よく見えた))
いい先生がついて、名門バレエ団で初演するってこういう事なのか。
上を望めばきりないし、自分がすごくいいと思うジュリエットではなくても、これなら見れる。(縦ロールの巻き毛のつけ毛が可憐で、こういうの好き)
踊りはこの位踊れればいいんじゃない、という感じ。長い四肢の白い衣装姿に、少女ジュリエットの無垢さは感じ取れる。
欲を言えば、自分の好みは、もっと恋の熱情が上乗せあれば、なお良し、なんだけど。
でも、日本人はそんなに恋愛情熱的じゃないし、これはこれで、十分見れる、という感じかな。相手は、大人の包容力のロミオ。微笑ましいカップル。
「PIEL」
音楽:アルカ、ランバート 振付:ジャック・ウォルフ
吉山シャール ルイ・アンドレ
コンテで、意味は分からなかったが動きが新鮮な振付で、良かった。
コンテで独特の体の使い方を見出してるっていうか。
「※?」ごめん、演目不明。順番も覚えてない。
ヤコブ・フェイフェルリックのソロ
(相手役のオリガ・エシナが直前でけが降板、でこうなった。
(会場で配られたキャスト表にすら記載なし。張り紙はあったのかもしれないが、昔のバレエ公演みたいに赤入って目立ってもなかったし。
ここのスタッフは、バレエの素人さん的な対応が目立つと、何度か思ってきた。)
これっていったい何なのよ?!という展開。光藍社の寄せ集めのガラ物の、いい加減さに呆れた。
エシナさんも、・・・・そんなにハイテクな演目でもないのに、公演直前の怪我。しかも、宣伝ではこの公演の看板扱い(当初は序列1位だった)。自分が今まで日本公演で見てきたダンサーたちに比べ、プロ意識が足りない気がした。この公演の看板にするプリマだったのか、このドタキャンによって、大いに疑問の残る所。日本で名の売れたスターでもなかったし、所属バレエ団も格下のバレエ団で、かつ、この展開。呆れしかない。
逆に今まで見てきたダンサーたちは、万障繰り合わせて公演に臨んでいたことに、改めて思いをはせた。(それを立派というか、プロだから普通とみるかは・・・)
「ジュエルズ」より“ダイヤモンド”
音楽:チャイコフスキー 振付:ジョージ・バランシン
アリョーナ・コワリョーワ&ザンダー・パリッシュ
コワリョーワさん、よく来てくれました!
自分はこの人が出てるから見に来てた。やはり、腐っても鯛ならぬボリショイ。
いい教師がついて一流バレエ団で恵まれた資質のバレリーナが薫陶を受ける、ってこういうことね、っていうような・・・。
去年同じホールで同じ11月に、ザハロワで、この「ダイヤモンド」を見た事、或いは、昔マラーホフが、思い入れたっぷりで、この「ジュエルズ~ダイヤモンド」を踊った舞台など、思い出してコワリョーワのと比べながら、涙した。
マラーホフの作品への傾倒は素晴らしかったけど、やはりプリマあってのバレエ。
コワリョーワは健脚で申し分なく、そして去年のザハロワは、ザハロワ自体が、この作品のテーマ、ダイヤモンド、そのものだったと、思い出した。
でもそのことも、マラーホフの舞台を見ていなければ、分らなかったかもしれない。
コワリョーワや、ボリショイの今の若手プリマは、また是非、その活躍を見たいと思った。
彼らは、時分の花。コワリョーワは純白のチュチュに、スパンコールがいっぱいついて、きらきら光る衣装。まだ若く、粗削りな面も少しあるけど、大事にきちんと育てられてるプリマ特有の良さが。若くて使いすぎてない体で、長くしなった脚を高々上げて踊っても、安心して見ていられる。眼福。どんなにコンテの人が頑張っても、やっぱ、こういうのみたいのよね。
やっぱ、こういうクラシック、ネオクラシック演目は、入れてくれないと。コンテばかりや、コンテ多めなガラ物は、価格下げるべき。
-休憩20分-
ホワイエは物販が多すぎて、人ごった替えで、バザールみたい。
900円のサンドイッチ、量が減ったかな?
第二部
「眠りの森の美女」第3幕よりグラン・パ・ド・ドゥ
振付:マリウス・プティパ
アリーナ・コジョカル&ワディム・ムンタギロフ
(※コジョカルは、降板したナターシャ・マイヤーの代役)
ちょっと一部振付変えてたけど、なかなか見られない取り合わせで、面白かったです。
(超円熟期の往年のスタープリマと、円熟期だけど踊りはハイテクやるダンスールノーブル)
感想、後日書くかな?
ムンタギロフは売れっ子で、牧バレエ団の12月初旬「眠り」全幕も王子踊る。
今日も良く働きました。
カーテンコール、コジョカルが嬉しそう(?)に見えて、良かった。
姫の恥じらいのある演技。衣装はクリーム色に刺繡があるのかな。結った頭にティアラで、遠目には、自分的には可愛らしいお姫様に見えたかな。(ちょっとおまけ入ってるかな)
アップで見ると年齢が分るかもしれなくても、それを補うものはあったと、主観的には思う。(もう、大バレエ団の東京公演には出てこないと思うけど)
キャリアを反映した精進の感じられる舞台で、彫刻的な感じがした。
ムンタギロフの王子は、かしずくナイトみたいな王子で、舞台上は微笑ましい二人に見えた。
(最後、帰る時は、見落としでなければ、全くの別行動に見えたので、私的にはそんなに関係性の距離が近いわけでもないのかもしれないけど)
「Ghost Light」
音楽:Z.キーティング 振付:ギャレット・スミス
吉山シャール ルイ・アンドレ
コンテで、作品の意味が分かったわけではないんだけど、見たことがないような動きで、私的には良かったです。(前後が全く違う世界になる作品なのに、この作品だけ、きちんと舞台装置がっつり用意していて、そこは感心しました。)
「ジゼル」2幕よりパ・ド・ドゥ
音楽:アドルフ・アダン 振付:マリウス・プティパ
永久メイ&フィリップ・スチョーピン
感想は後日書けたら。
「こうもり」より
音楽:Jシュトラウス2世 振付:ローラン・プティ
ヤコブ・フェイフェルリック
※演目順がここだったか、うろ覚え。
「バレエ101」
音楽:イェンス・ペーター・アーペレ 振付:エリック・ゴーティエ
ザンダー・パリッシュ
「瀕死の白鳥」
音楽:サン・サーンス 振付:ミハイル・フォーキン
アリョーナ・コワリョーワ
良かったです。創造性というか、他の人とちょっと違う動きもしていて、オリジナルの工夫なのか?先生の指導なのか。
色んな事を考えながら見てました。そういう啓示があることが、芸術には大事。
「ドン・キホーテ」よりグラン・パ・ド・ドゥ
音楽:レオン・ミンクス 振付:マリウス・プティパ、アレクサンドル・ゴルスキー
アンジェリーナ・ヴォロンツォーワ&エルネスト・ラティポフ
テクニシャンで、アダージョで魅せた片手リフト2回も垂直に上がって脚も垂直で、相当高度な技。
32回転は、見たことがない技を見ましたが。
グランフェッテ廻ってる間中、フェッテの基本型では入る手の振りが全然入らず、両腕は、くの字に曲げて、手はずっと腰にあて、腕の推進力を使わずに、脚の動きだけで、ず~っと回り続ける離れ業。軸も1点でずれず、安定。なにげにすご技。
大昔のボリショイのマクシーモアが、今回のヴォロンツォーワ同様、腰に手を当てたままでフェッテを回った映像を見てるけど、全部じゃなかったんじゃないかな?(うろ覚え)それに年齢も若くはなく、ヴぉロンツォーワほど余裕もってやってる感じじゃなかった。
ニーナ・アナニアシヴィりは回転巧者で、フェッテの途中で両手を腰に当てて回ってたけど、その後片手だけ腰に置き、片腕は普通に動かしてたかな。全部同じパターンじゃなかった。それとニーナは、32回転が、お祭りのようなノリになって、多少雑でも高い技術見せてお客さんが盛り上がるのを、回りながら楽しんでるような感じだった。
どのみち、回転を全部最後まで腰当ポーズのまま廻ったのはヴォロンツォーワ特有の形で、
これって、非常に難しいんじゃないかと思うので。
・・・凄いもんみてしまいました。
ヴぉロンツォーワさん、ありがとう。
相手役ラティポフさんも、頑張ってました。
やっぱ、ドンキは、こうじゃないとね!
(去年のウクライナ国立「ドン・キ」は不発だったので、やっとこういうドン・キ見て留飲。)
ヴォロンツォーワのフェッテの凄さは、ここの客層だと、分ってない人も結構いたのかも。
これと別種で、こういう凄い32回転の技っていうと、かつてのダンチェンコで、32回転を、全部、脚を水平位置じゃなくて、もっとずっと高い位置にあげて回る、ってやってのけたプリマがいて、それを見た時以来の衝撃、かな。変わり種超絶ハイテクのフェッテ
華やかな赤黒のチュチュの着こなしも良く、ドン・キは、やっぱりこれくらいのもの見せてくれないと、本音としては納得しない。
単純に、エシナ降板で演目減ってたと思うんで、(ライモンダがなくなってたような)
降板あっても、その穴を埋める努力なしの公演って、初めて見ました。
全体に、こうらんしゃの安易さ、や、客層、チケットのさばき方等々、疑問を感じたり、感心できない部分もいくつもあって、・・・・
あまり人には勧めないかな。
ただ、もう行く人向けには、色んな事気にしなければ、舞台のダンサーは、そんなに悪い踊りではないです。
19時開始、終演予定は21:10頃だったようですが、カーテンコールも居てロビーでもたもたしてたら、出待ち場所行ったときは21時半よりあとだったみたい。
公演パンフが薄く小さく、内容も既出の物だったり、記事の一部に疑問もあったりで、・・・・
この公演パンフ2000円は、絶対高いです。買う価値なし。
ただ過去のバレエ美神の簡単な記録が後ろにあったので、自分のようなバレエファンには、そこだけは史料価値あったが、写真も小さいし。
個々のダンサーは、ちゃんと見れば面白かったけど、公演自体は、あまり感心できないことが色々あった公演でした。
ボリショイの若いプリンシパル、コワリョーワがジュエルズ踊るから買ったチケットでした。次回は、この企画は買わないように自分に努力したい。
こういう、いかに~も、志も何もない、寄せ集めのガラ物には、感心しないです。(芸術監督も居るのかどうかも分からなかったし、公演パンフも酷すぎるし)
東京文化会館 11/22(水)19:00~
以下、辛口です。本音で行きます。
<A プログラム>
見た人で、がっかりした、という意見もあるようですが、(まあ、わかるっていうか)
ダンサーの踊り自体は良かったと思う反面、舞台以前の事に、疑問が色々あった公演でした。
拍手は多めというか、多すぎくらいある割に、カーテンコールはあっさり。
前日でも、ネットで売り切れはC席だけで、後の券種は◎だったのに、1階席がそこそこ埋まってるのは変で、売れなかったチケットを別で対応したのかなと思うし、C席売り切れだったのに、5階席サイドは全くお客さんがいないとか・・・。
売れないチケットを、別の手でさばいたのかな、と。(?)
お客さんのマナーも・・・。以下自粛、以下後日。
バレエマニアには勧めないです。
あ、今回は、上演中は会話控えよってアナウンスと、ブラボー言うときはマスクせよってアナウンスがあった。
(会話って、ま、客からクレームでもあったのかな?と)(ブラボー言ってた人はマスクしてたとは限らないが。)他の呼び屋はまねしないよ~に。
第一部
「ロミオとジュリエット」よりパ・ド・ドゥ
音楽:プロコフィエフ 振付:レオニード・ラヴロフスキー
永久メイ&フィリップ・スチョーピン
2022年の永久ロミジュリとは見違えた。
(2022年のバレエの饗宴の、永久メイのジュリエットは、自分はいいと思わなかった。(パ・ド・カトルでは、4人のプリマで一番よく見えた))
いい先生がついて、名門バレエ団で初演するってこういう事なのか。
上を望めばきりないし、自分がすごくいいと思うジュリエットではなくても、これなら見れる。(縦ロールの巻き毛のつけ毛が可憐で、こういうの好き)
踊りはこの位踊れればいいんじゃない、という感じ。長い四肢の白い衣装姿に、少女ジュリエットの無垢さは感じ取れる。
欲を言えば、自分の好みは、もっと恋の熱情が上乗せあれば、なお良し、なんだけど。
でも、日本人はそんなに恋愛情熱的じゃないし、これはこれで、十分見れる、という感じかな。相手は、大人の包容力のロミオ。微笑ましいカップル。
「PIEL」
音楽:アルカ、ランバート 振付:ジャック・ウォルフ
吉山シャール ルイ・アンドレ
コンテで、意味は分からなかったが動きが新鮮な振付で、良かった。
コンテで独特の体の使い方を見出してるっていうか。
「※?」ごめん、演目不明。順番も覚えてない。
ヤコブ・フェイフェルリックのソロ
(相手役のオリガ・エシナが直前でけが降板、でこうなった。
(会場で配られたキャスト表にすら記載なし。張り紙はあったのかもしれないが、昔のバレエ公演みたいに赤入って目立ってもなかったし。
ここのスタッフは、バレエの素人さん的な対応が目立つと、何度か思ってきた。)
これっていったい何なのよ?!という展開。光藍社の寄せ集めのガラ物の、いい加減さに呆れた。
エシナさんも、・・・・そんなにハイテクな演目でもないのに、公演直前の怪我。しかも、宣伝ではこの公演の看板扱い(当初は序列1位だった)。自分が今まで日本公演で見てきたダンサーたちに比べ、プロ意識が足りない気がした。この公演の看板にするプリマだったのか、このドタキャンによって、大いに疑問の残る所。日本で名の売れたスターでもなかったし、所属バレエ団も格下のバレエ団で、かつ、この展開。呆れしかない。
逆に今まで見てきたダンサーたちは、万障繰り合わせて公演に臨んでいたことに、改めて思いをはせた。(それを立派というか、プロだから普通とみるかは・・・)
「ジュエルズ」より“ダイヤモンド”
音楽:チャイコフスキー 振付:ジョージ・バランシン
アリョーナ・コワリョーワ&ザンダー・パリッシュ
コワリョーワさん、よく来てくれました!
自分はこの人が出てるから見に来てた。やはり、腐っても鯛ならぬボリショイ。
いい教師がついて一流バレエ団で恵まれた資質のバレリーナが薫陶を受ける、ってこういうことね、っていうような・・・。
去年同じホールで同じ11月に、ザハロワで、この「ダイヤモンド」を見た事、或いは、昔マラーホフが、思い入れたっぷりで、この「ジュエルズ~ダイヤモンド」を踊った舞台など、思い出してコワリョーワのと比べながら、涙した。
マラーホフの作品への傾倒は素晴らしかったけど、やはりプリマあってのバレエ。
コワリョーワは健脚で申し分なく、そして去年のザハロワは、ザハロワ自体が、この作品のテーマ、ダイヤモンド、そのものだったと、思い出した。
でもそのことも、マラーホフの舞台を見ていなければ、分らなかったかもしれない。
コワリョーワや、ボリショイの今の若手プリマは、また是非、その活躍を見たいと思った。
彼らは、時分の花。コワリョーワは純白のチュチュに、スパンコールがいっぱいついて、きらきら光る衣装。まだ若く、粗削りな面も少しあるけど、大事にきちんと育てられてるプリマ特有の良さが。若くて使いすぎてない体で、長くしなった脚を高々上げて踊っても、安心して見ていられる。眼福。どんなにコンテの人が頑張っても、やっぱ、こういうのみたいのよね。
やっぱ、こういうクラシック、ネオクラシック演目は、入れてくれないと。コンテばかりや、コンテ多めなガラ物は、価格下げるべき。
-休憩20分-
ホワイエは物販が多すぎて、人ごった替えで、バザールみたい。
900円のサンドイッチ、量が減ったかな?
第二部
「眠りの森の美女」第3幕よりグラン・パ・ド・ドゥ
振付:マリウス・プティパ
アリーナ・コジョカル&ワディム・ムンタギロフ
(※コジョカルは、降板したナターシャ・マイヤーの代役)
ちょっと一部振付変えてたけど、なかなか見られない取り合わせで、面白かったです。
(超円熟期の往年のスタープリマと、円熟期だけど踊りはハイテクやるダンスールノーブル)
感想、後日書くかな?
ムンタギロフは売れっ子で、牧バレエ団の12月初旬「眠り」全幕も王子踊る。
今日も良く働きました。
カーテンコール、コジョカルが嬉しそう(?)に見えて、良かった。
姫の恥じらいのある演技。衣装はクリーム色に刺繡があるのかな。結った頭にティアラで、遠目には、自分的には可愛らしいお姫様に見えたかな。(ちょっとおまけ入ってるかな)
アップで見ると年齢が分るかもしれなくても、それを補うものはあったと、主観的には思う。(もう、大バレエ団の東京公演には出てこないと思うけど)
キャリアを反映した精進の感じられる舞台で、彫刻的な感じがした。
ムンタギロフの王子は、かしずくナイトみたいな王子で、舞台上は微笑ましい二人に見えた。
(最後、帰る時は、見落としでなければ、全くの別行動に見えたので、私的にはそんなに関係性の距離が近いわけでもないのかもしれないけど)
「Ghost Light」
音楽:Z.キーティング 振付:ギャレット・スミス
吉山シャール ルイ・アンドレ
コンテで、作品の意味が分かったわけではないんだけど、見たことがないような動きで、私的には良かったです。(前後が全く違う世界になる作品なのに、この作品だけ、きちんと舞台装置がっつり用意していて、そこは感心しました。)
「ジゼル」2幕よりパ・ド・ドゥ
音楽:アドルフ・アダン 振付:マリウス・プティパ
永久メイ&フィリップ・スチョーピン
感想は後日書けたら。
「こうもり」より
音楽:Jシュトラウス2世 振付:ローラン・プティ
ヤコブ・フェイフェルリック
※演目順がここだったか、うろ覚え。
「バレエ101」
音楽:イェンス・ペーター・アーペレ 振付:エリック・ゴーティエ
ザンダー・パリッシュ
「瀕死の白鳥」
音楽:サン・サーンス 振付:ミハイル・フォーキン
アリョーナ・コワリョーワ
良かったです。創造性というか、他の人とちょっと違う動きもしていて、オリジナルの工夫なのか?先生の指導なのか。
色んな事を考えながら見てました。そういう啓示があることが、芸術には大事。
「ドン・キホーテ」よりグラン・パ・ド・ドゥ
音楽:レオン・ミンクス 振付:マリウス・プティパ、アレクサンドル・ゴルスキー
アンジェリーナ・ヴォロンツォーワ&エルネスト・ラティポフ
テクニシャンで、アダージョで魅せた片手リフト2回も垂直に上がって脚も垂直で、相当高度な技。
32回転は、見たことがない技を見ましたが。
グランフェッテ廻ってる間中、フェッテの基本型では入る手の振りが全然入らず、両腕は、くの字に曲げて、手はずっと腰にあて、腕の推進力を使わずに、脚の動きだけで、ず~っと回り続ける離れ業。軸も1点でずれず、安定。なにげにすご技。
大昔のボリショイのマクシーモアが、今回のヴォロンツォーワ同様、腰に手を当てたままでフェッテを回った映像を見てるけど、全部じゃなかったんじゃないかな?(うろ覚え)それに年齢も若くはなく、ヴぉロンツォーワほど余裕もってやってる感じじゃなかった。
ニーナ・アナニアシヴィりは回転巧者で、フェッテの途中で両手を腰に当てて回ってたけど、その後片手だけ腰に置き、片腕は普通に動かしてたかな。全部同じパターンじゃなかった。それとニーナは、32回転が、お祭りのようなノリになって、多少雑でも高い技術見せてお客さんが盛り上がるのを、回りながら楽しんでるような感じだった。
どのみち、回転を全部最後まで腰当ポーズのまま廻ったのはヴォロンツォーワ特有の形で、
これって、非常に難しいんじゃないかと思うので。
・・・凄いもんみてしまいました。
ヴぉロンツォーワさん、ありがとう。
相手役ラティポフさんも、頑張ってました。
やっぱ、ドンキは、こうじゃないとね!
(去年のウクライナ国立「ドン・キ」は不発だったので、やっとこういうドン・キ見て留飲。)
ヴォロンツォーワのフェッテの凄さは、ここの客層だと、分ってない人も結構いたのかも。
これと別種で、こういう凄い32回転の技っていうと、かつてのダンチェンコで、32回転を、全部、脚を水平位置じゃなくて、もっとずっと高い位置にあげて回る、ってやってのけたプリマがいて、それを見た時以来の衝撃、かな。変わり種超絶ハイテクのフェッテ
華やかな赤黒のチュチュの着こなしも良く、ドン・キは、やっぱりこれくらいのもの見せてくれないと、本音としては納得しない。
単純に、エシナ降板で演目減ってたと思うんで、(ライモンダがなくなってたような)
降板あっても、その穴を埋める努力なしの公演って、初めて見ました。
全体に、こうらんしゃの安易さ、や、客層、チケットのさばき方等々、疑問を感じたり、感心できない部分もいくつもあって、・・・・
あまり人には勧めないかな。
ただ、もう行く人向けには、色んな事気にしなければ、舞台のダンサーは、そんなに悪い踊りではないです。
19時開始、終演予定は21:10頃だったようですが、カーテンコールも居てロビーでもたもたしてたら、出待ち場所行ったときは21時半よりあとだったみたい。
公演パンフが薄く小さく、内容も既出の物だったり、記事の一部に疑問もあったりで、・・・・
この公演パンフ2000円は、絶対高いです。買う価値なし。
ただ過去のバレエ美神の簡単な記録が後ろにあったので、自分のようなバレエファンには、そこだけは史料価値あったが、写真も小さいし。
個々のダンサーは、ちゃんと見れば面白かったけど、公演自体は、あまり感心できないことが色々あった公演でした。
ボリショイの若いプリンシパル、コワリョーワがジュエルズ踊るから買ったチケットでした。次回は、この企画は買わないように自分に努力したい。
こういう、いかに~も、志も何もない、寄せ集めのガラ物には、感心しないです。(芸術監督も居るのかどうかも分からなかったし、公演パンフも酷すぎるし)