私はジャニ喜多に、殊更思い入れのある方では、全くないのだが。
氏の追悼関連で、出ていた2017年の舞台映像。
氏の、戦争体験を元にした舞台で。
あれ?と思ったのが、白い軍服の少年たちが振ったりしてるのが、赤い銃(ライフルの小さいのみたいだった、)
へ~、赤か~、と思って。
ここでは、氏は、ショービジネスで成功した手法は使っても、テーマは、自分のやりたいこと、いいたいことをストレートに出したと思われた。
何でも、地方の大空襲を経験して、生き延びた、という原体験があって。
テーマが明確でまじめな内容なのだけど、ジャニーズのタレント、主役や準主役らしき少年に華があって、
また、その白い軍服に赤い銃を持つ若い兵たちの、群舞の振りみたいなユニークなシーンもあって、
重い内容も、演出と、ジャニーズのタレント陣の華やかな個性で、この種の戦争もの(戦争を描いて、平和を訴えるテーマの物語)の舞台の中では、異彩を放っていた。
あ、これ、こんなんだったら、私ちょっと見たかったかも。
ジャニーズのタレントさんが、大空襲の体験を持つ氏から、平和だから、楽しいコンサートその他の企画がやれるんだ、平和が大切なんだ、みたいなことを(うろ覚えで、正確に再現できてない、ご容赦)言われていた、って解説してくれて、
戦争経験世代の貴重な体験が、若い世代に伝わってる所が分って、そこは良かった。
押しなべて、芸術、芸能系は、戦争になると大きな打撃を受けることの方が多いから。
やっぱり主役は大事で、主役(?)らしき軍服の若者が、表情も良くて、かっこよくもあり、その兄弟か何かの役なのか?少年役の人が、かわいかった。
舞台では、やはり華も大事で。
今回のは、戦争のものの、ジャニーズのトーンのだったので、こういうの、例えば、宝塚とかで、こんなテーマでやったら、また、別の雰囲気の舞台になるのだろうと思って想像すると、それはそれで見てみたい気がした。
今回紹介された2017年の舞台は、最後は意外とハッピーエンドなんだそうで。(氏が生還できた経験も反映されているのかな??)戦争の理不尽を訴え、平和の尊さを語った舞台も、ジャニーズの演出力で、独特のショーアップがあって、華やぎ、見てる人に面白いと思わせる要素もあって、その上で、氏の根底にある想い、重い内容を、後の世代にしっかり伝えられるステージになっている所に、しばし感慨。
彼らの体験の中での教訓を伝えるのに、(今回だけじゃないけど)劇、舞台って、結構有効なのかも、とも思った。)
冷徹なショービジネスの世界で成功した人の、別の面が、その死に際して明らかにされたのは良かったと思った。
(あまりうまく書けなくて、ジャニーズのファンの方々、こんな拙文UPですみませぬ。)