世界フィギュア2018。
ネイサン・チェンのフリー。「小さな村の小さなダンサー」。(元々、個人的には、五輪の男女シングルで、作品賞を考えるとすれば、これだと思ってた。今日は、いい演技でとても嬉しかった。)
{追記:以下、間違い箇所に後で気づいて加筆修正致しました。マイナーなブログにつき、影響ないと思いますが、気が付かれた方、お騒がせして申し訳ありません。)
ネイサンのSP「ネメシス」は、アップテンポのモダンな曲で、フィギュアスケートの感動に加え、バレエのコンテの好舞台を見たような充足を感じた。
対し「小さな村の小さなダンサー」は、ストーリーの起承転結が分りやすく、バレエの全幕物の好舞台を見たような感動があった。
プログラムの組立てが秀逸で、冒頭から曲想の変わる中段、バレエ「春の祭典」の曲で不協和音の異化効果、その後、中国の大河や悠久をおもわせる胡弓の演奏みたいな曲想に変わったり、そしてジャンプを跳び終えた箇所から、困難を乗り越えた、突き抜けた感のある曲想に変わり、クライマックスの感動を盛り上げた。
鍛錬の果て、課題や困難を克服し、小さな村出身のバレエダンサーが、大舞台で成功を収めた時の万雷の喝采を聞く場面を、ネイサンがはじめての世選の栄光に包まれる、その瞬間の喝采に重ねて感じながら、感激して泣けてきた。
この作品自体が良かったのと、全てのジャンプを無事に跳び、練習通りのメニューをきちんと見せる事が出来た、史上初、4回転ジャンプ6回やり遂げた快挙、さらに、ネイサン・チェンより前の、最終グループの選手が、(五輪直後でもあるから)ことごとく自分のプログラムを設定どおり滑り切ることができず、不完全燃焼感が高かった為、ひとり気を吐いた選手には感動が、いや増した。
(ごく私的には、羽生結弦がいなかったので、ネイサンに勝ってほしい!と思ってみる事が出来た。
あ~羽生がいない所で、思いっきり応援モードで見れて、ネイサンが勝ってくれて嬉しい。羽生が出てたら、やっぱ羽生に勝ってほしいとか、思っちゃうかもだから。レベルの高い争いが見られるのは、やっぱりいい。この二人、しのぎを削りながら、フィギュアスケート界を牽引して行ってくれるんじゃないかと、期待してしまう、かも。)
--------
途中から、もうネイサンが勝つって分ってたのに、あくまで最高難度をやり遂げた、ネイサンの気概は、…。(自分的には、皆がミスを出してハラハラしすぎたので、そこまでやらなくてもい~のに。無難に滑って手堅く勝てば?と思ったりもしたのだが。)
おかげで、2位との点差は、50位ついた。羽生が、フィギュア男子の世界を引き上げた。ネイサンは、高い目標があったこともあって、より厳しく過酷な道を、まっすぐ進んだ気がした。羽生の影響も、少しは多少はあるのかも(ってのは、羽生ファンの主観なので、言わせといてください。)
------
以下は、余談です。
男子最終グループは、軒並みジャンプの転倒、ミスが続出する展開。SP5位:宇野昌磨から、同2位:ヴィンセント・ジョウまでは、あっ、えっ?、うっ!と思う場面が次々と。
特に最高難度4回転ルッツジャンパーたちの、ぼろぼろぶりは、目についたので。
(一番難しい事をやろうとする選手たちが一番リスクも大きいのかも、とは思った。)
中で、五輪でSPもFSも破綻なく滑り、いい演技をしたように見えた割には、順位が4位と振るわなかった,ボーヤン・ジン。
個人的には、現行の採点ルールでは、彼は、どうしても、素人の印象よりも点数が低くなってしまう傾向があって、気の毒に思っていた。
この世選でも、SPは気迫の演技を見せたのに、やっぱり4位。今回、さすがに、彼の神経も持たなかったかな?とは思った。各人、ベストプレイには程遠かったが、中でもボーヤンは、今まで安定してたのが、急にプッツンしちゃったみたいで、・・・。五輪の順位がもう少し上だったなら、あそこまで失速しなかったかも、とは思った。)
SPは、凄かったヴィンセント・ジョウまで、あらあらで、最後のネイサンが出る前までは、昨日のザギトワが偉大に見えてきた。
(ザギトワは、ジャンプも高く回転はしっかりしてたし、一番きつい所で難度高いのをやって取り返そうとしたり、取り返せなくても、ジャンプ以外も最後までしっかりやっていた。
ボーヤンとか、途中から、糸が切れちゃったみたいだったし・・・。ヴィンセントはキャリア的には無理もないとはいっても・・・。
SPは良かったコリヤダ、全体水準から見れば可もなく不可もなくに留まり・・。
上位組で、ジャンプミスの無かった人がいなかった?ようにみえたので、SP5位で順番が早かった、最初の方で見た宇野選手の転倒が、終盤まで見ると、まだまだ軽い方に見えてきたリ・・・。)
「世界選手権」というタイトルで、この試合内容は、・・・。これって、世界最高峰の試合には見えない・・・。練習みたい・・・。(ごめん)
自分はいいけど、これを見に来たお客さんには、こんなでいいのか?という気はしなくもなかった。
しかし。最終滑走者だけは違った。
一人だけ、320点台(羽生に次ぐ、歴代2番目の高得点)。2位3位が270点台で、昨今の男子でこの点差って、あまり見ないような。こないだの五輪の4位が290点台だったことを考えても、
結果として、ネイサン・チェンの独り舞台。こういうことも、あるんですねぇ~。終わってみないと、試合って分らないものです。自分は、こうなると思ってなく、最後の3,4人(SPの最上位者たち)には、期待して見てたから、あらあらのショックが大きかったのかもしれない。
(数年前に、男子シングルじゃなくて、ペアで確か2位より50点以上、上の1位って、あったような気がするが。正確な数字失念。)
五輪後の世界選手権という過酷さを考慮すれば、選手をどうこういうつもりはない。
が、ここに集った、フィギュアスケートを愛する目の肥えた観客たちに相応しいのは、最後のネイサンの演技だったと思う。
お客さん向けには、彼がいてよかった。これでやっと試合に、世選の特別感を味わえる風格が生まれた気がした。
※ついでに、TVでデータが出て、忘れていたけど、羽生結弦って、前回五輪優勝の後、2014年世選でも優勝してるんですね。
だから、五輪に勝ったら、直後の世界選手権は出ない方がいい、って言うのは、定石とは言い切れないかもしれないけど。
でも、羽生が、例外的すぎる、って言うのも、きっと大いにある、ような気が。
負けてもかわいいザギトワ。
【田中刑事選手】順位は上位じゃなかったけど、日本人男子の中では、少し表現資質は、ある方の人みたいで、自分的には楽しんで見られた。SP,FSとも、選曲、編曲、自分的には、こういうの嫌いじゃないなと思って見た。完璧にやるのって、フィギュアって難しいんだなって、試合見ながら思ってしまう。
一部の選手しか、書けてない。寝ます。
ネイサン・チェンのフリー。「小さな村の小さなダンサー」。(元々、個人的には、五輪の男女シングルで、作品賞を考えるとすれば、これだと思ってた。今日は、いい演技でとても嬉しかった。)
{追記:以下、間違い箇所に後で気づいて加筆修正致しました。マイナーなブログにつき、影響ないと思いますが、気が付かれた方、お騒がせして申し訳ありません。)
ネイサンのSP「ネメシス」は、アップテンポのモダンな曲で、フィギュアスケートの感動に加え、バレエのコンテの好舞台を見たような充足を感じた。
対し「小さな村の小さなダンサー」は、ストーリーの起承転結が分りやすく、バレエの全幕物の好舞台を見たような感動があった。
プログラムの組立てが秀逸で、冒頭から曲想の変わる中段、バレエ「春の祭典」の曲で不協和音の異化効果、その後、中国の大河や悠久をおもわせる胡弓の演奏みたいな曲想に変わったり、そしてジャンプを跳び終えた箇所から、困難を乗り越えた、突き抜けた感のある曲想に変わり、クライマックスの感動を盛り上げた。
鍛錬の果て、課題や困難を克服し、小さな村出身のバレエダンサーが、大舞台で成功を収めた時の万雷の喝采を聞く場面を、ネイサンがはじめての世選の栄光に包まれる、その瞬間の喝采に重ねて感じながら、感激して泣けてきた。
この作品自体が良かったのと、全てのジャンプを無事に跳び、練習通りのメニューをきちんと見せる事が出来た、史上初、4回転ジャンプ6回やり遂げた快挙、さらに、ネイサン・チェンより前の、最終グループの選手が、(五輪直後でもあるから)ことごとく自分のプログラムを設定どおり滑り切ることができず、不完全燃焼感が高かった為、ひとり気を吐いた選手には感動が、いや増した。
(ごく私的には、羽生結弦がいなかったので、ネイサンに勝ってほしい!と思ってみる事が出来た。
あ~羽生がいない所で、思いっきり応援モードで見れて、ネイサンが勝ってくれて嬉しい。羽生が出てたら、やっぱ羽生に勝ってほしいとか、思っちゃうかもだから。レベルの高い争いが見られるのは、やっぱりいい。この二人、しのぎを削りながら、フィギュアスケート界を牽引して行ってくれるんじゃないかと、期待してしまう、かも。)
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途中から、もうネイサンが勝つって分ってたのに、あくまで最高難度をやり遂げた、ネイサンの気概は、…。(自分的には、皆がミスを出してハラハラしすぎたので、そこまでやらなくてもい~のに。無難に滑って手堅く勝てば?と思ったりもしたのだが。)
おかげで、2位との点差は、50位ついた。羽生が、フィギュア男子の世界を引き上げた。ネイサンは、高い目標があったこともあって、より厳しく過酷な道を、まっすぐ進んだ気がした。羽生の影響も、少しは多少はあるのかも(ってのは、羽生ファンの主観なので、言わせといてください。)
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以下は、余談です。
男子最終グループは、軒並みジャンプの転倒、ミスが続出する展開。SP5位:宇野昌磨から、同2位:ヴィンセント・ジョウまでは、あっ、えっ?、うっ!と思う場面が次々と。
特に最高難度4回転ルッツジャンパーたちの、ぼろぼろぶりは、目についたので。
(一番難しい事をやろうとする選手たちが一番リスクも大きいのかも、とは思った。)
中で、五輪でSPもFSも破綻なく滑り、いい演技をしたように見えた割には、順位が4位と振るわなかった,ボーヤン・ジン。
個人的には、現行の採点ルールでは、彼は、どうしても、素人の印象よりも点数が低くなってしまう傾向があって、気の毒に思っていた。
この世選でも、SPは気迫の演技を見せたのに、やっぱり4位。今回、さすがに、彼の神経も持たなかったかな?とは思った。各人、ベストプレイには程遠かったが、中でもボーヤンは、今まで安定してたのが、急にプッツンしちゃったみたいで、・・・。五輪の順位がもう少し上だったなら、あそこまで失速しなかったかも、とは思った。)
SPは、凄かったヴィンセント・ジョウまで、あらあらで、最後のネイサンが出る前までは、昨日のザギトワが偉大に見えてきた。
(ザギトワは、ジャンプも高く回転はしっかりしてたし、一番きつい所で難度高いのをやって取り返そうとしたり、取り返せなくても、ジャンプ以外も最後までしっかりやっていた。
ボーヤンとか、途中から、糸が切れちゃったみたいだったし・・・。ヴィンセントはキャリア的には無理もないとはいっても・・・。
SPは良かったコリヤダ、全体水準から見れば可もなく不可もなくに留まり・・。
上位組で、ジャンプミスの無かった人がいなかった?ようにみえたので、SP5位で順番が早かった、最初の方で見た宇野選手の転倒が、終盤まで見ると、まだまだ軽い方に見えてきたリ・・・。)
「世界選手権」というタイトルで、この試合内容は、・・・。これって、世界最高峰の試合には見えない・・・。練習みたい・・・。(ごめん)
自分はいいけど、これを見に来たお客さんには、こんなでいいのか?という気はしなくもなかった。
しかし。最終滑走者だけは違った。
一人だけ、320点台(羽生に次ぐ、歴代2番目の高得点)。2位3位が270点台で、昨今の男子でこの点差って、あまり見ないような。こないだの五輪の4位が290点台だったことを考えても、
結果として、ネイサン・チェンの独り舞台。こういうことも、あるんですねぇ~。終わってみないと、試合って分らないものです。自分は、こうなると思ってなく、最後の3,4人(SPの最上位者たち)には、期待して見てたから、あらあらのショックが大きかったのかもしれない。
(数年前に、男子シングルじゃなくて、ペアで確か2位より50点以上、上の1位って、あったような気がするが。正確な数字失念。)
五輪後の世界選手権という過酷さを考慮すれば、選手をどうこういうつもりはない。
が、ここに集った、フィギュアスケートを愛する目の肥えた観客たちに相応しいのは、最後のネイサンの演技だったと思う。
お客さん向けには、彼がいてよかった。これでやっと試合に、世選の特別感を味わえる風格が生まれた気がした。
※ついでに、TVでデータが出て、忘れていたけど、羽生結弦って、前回五輪優勝の後、2014年世選でも優勝してるんですね。
だから、五輪に勝ったら、直後の世界選手権は出ない方がいい、って言うのは、定石とは言い切れないかもしれないけど。
でも、羽生が、例外的すぎる、って言うのも、きっと大いにある、ような気が。
負けてもかわいいザギトワ。
【田中刑事選手】順位は上位じゃなかったけど、日本人男子の中では、少し表現資質は、ある方の人みたいで、自分的には楽しんで見られた。SP,FSとも、選曲、編曲、自分的には、こういうの嫌いじゃないなと思って見た。完璧にやるのって、フィギュアって難しいんだなって、試合見ながら思ってしまう。
一部の選手しか、書けてない。寝ます。