いつ出るかわからない、面白少女マンガ系歴史コミック。
19巻発行後、20巻が出るまでに年月が経ち、いつ刊行されたか知らなかった。
内容は、大変面白かった。是非こういう路線の漫画を続けてほしい。
本屋さんも、今時は紙媒体に厳しい時代で、経営が多角化し大変な気がする。
この単行本は、お客の少ない大型店の店員さんが、親切に探して見つけてくれた。
待てど暮らせど出なかった巻だが、読むと、執筆に時間かかってよかったと思える
充実の内容だった。
実力のある人は、時間かけた方が、良い作品が書け易いのかもしれない。
発行直後でなくても探して買う価値はある。
山岸涼子「テレプシコーラ」は、テレビの連続ドラマのように、1巻読んでも続き
が読みたくなる、読後おなか一杯感の少ない作品で、買っても買っても終了感がな
く、10.9,7,6巻読んで休止している。それに対し、この「天上の虹」は、
連続はしているが、各巻ごとに読み応えがある。
20巻の白眉は、持統天皇の孫娘で才色兼備の皇女と、皇子の恋愛と別れの話。
何度も読み返してしまった。
19巻も壮絶な恋愛の後日譚が出てくるが、私的にはそれを凌駕する感動だった。