想風亭日記new

森暮らし25年、木々の精霊と野鳥の声に命をつないでもらう日々。黒ラブは永遠のわがアイドル。

怖い話つづき、GMO

2008-12-11 19:04:19 | Weblog

  うさこの好きな「でん六」の豆菓子にそっくりなまるで同じな豆菓子が
  隣同士に陳列されていて、似てるけどでん六ではない方が100円安い。
  これを不思議に思いつつ、何の気無しに安い方を買い一袋食べきりました。
  ふたたび、豆豆豆と思って買いにいき、お菓子コーナーをみてまわると、
  でん六はでん六のまま、むかしながらのたたずまいなのですが、売れ行きが
  いまひとつのようで、肩身の狭い感じで陳列され、代わってそっくりさんの
  豆菓子はその三倍以上の場所を確保して、100円安いせいか好調な売れ行き
  のようでした。
  うさこはまたしても、100円安いにひっかかり、家にもどり夜更けて
  そろそろ豆でもかじろうとお茶を煎れ、一袋目にかかりました。

  食べよ、食べよ、と三つぶほども食べたのですが、どうにも食べた気が
  いたしません。袋をじっとみて、おまえは誰だ? と豆に聞いたのでした。
  あまりにおいしくないことに気づいたのです。おまえはいつもの豆では
  ないな、と問いただし、一週間ほどもその豆菓子を放置しておいたのでした。
  放置しても味には変わりないことがわかると、スーパーへ出向きました。
  そしてまた菓子コーナーへ行き、今度こそ、でん六を手にとったのでした。
  家に帰って夜更けを待たずに、うさこは豆の袋を開けました。
  やあやあ、でん六。こどもの頃と同じ味のでん六の豆、母さんに食べ過ぎは
  だめとよく注意された豆の味は健在です。
  そっくりさんPB商品は気をつけるべしと学習し、安さの理由を考えたのでした。

  揚げた豆には衣がうすくついているし、豆そのものに味がついていたりして
  加工食品に属しますので、当然、遺伝子組み換えでない豆、という表示は
  ないのです。国産という表示が何に対してなのかも不明です。
  安いPB商品が売れ行き好調なようですが、もともとある売れ筋商品を自社企画
  としてコストを下げて製造して大量販売しようというもくろみは、なにかこう
  商売として邪道な気がします。
  競争とはいえども、オリジナルで創業した会社はかたなしですな。

  気になりますPB(ぷらいべーとぶらんど)商品、
  またの名をストアブランドとも言います。
  大手スーパーマーケット、たとえばジャスコやベイシア、コンビニなど
  に行くとこのごろ目立つのです。
  食品から家電まであらゆる商品を、大手小売業では自社で統一ブランド
  として開発製造し、仕入れコストを下げ、それは低価格で消費者に還元
  できるとしています。
  イオングループのジャスコはコスト面だけでなく、食品の安全管理にも役
  立てるという考えからグリーンアイという統一規格の野菜を扱うなどの
  取り組みをもうずいぶん前からやっていますね。
  バナナが三種類並んでいたら、グリーンアイのシールがついたバナナを
  選ぶという人もいるかもしれません。

  しかしながら‥‥、ほんとうにいいことだけなんでしょうか。
  経済誌には現在の動向と、企業側へのインタビューを元にした記事しか
  ありませんが。一消費者うさこの感想はまた別なのであります。

  遺伝子組換えではありません、と表示されたお豆腐。
  その文字を凝視するように見て、うんと納得してからかごに入れる日常
  なのですよ、この数年。

  豆腐や納豆は単一材料だから明記される。でも諸々の加工食品や調味料
  にはすべての材料を明記する義務がなく、そこに遺伝子組換えの大豆が
  たとえ使われたとしても知りようがないので、日々の努力がちと切ない。


  うちはお母さんの手づくりなんだもの、だいじょうぶ。といったにしても、
  このごろのお母さんが手に入れられる食材は、どこからやってきたものか、
  定かでないものも多々有るわけで‥‥。
  手づくりしてもヤバい感じから抜けられないね、と子どもに言われたら
  お母さんはかたなしです。どうしよう。

  かと言って百姓はいやだという若者、東京へ行くという若者、いまだ多し。
  農業では暮らしてはいけない国を、どうにか変えないといけないのである。
  でないと、アメリカの遺伝子組み換え食糧会社にどんどん種子を売りつけ
  られてしまうので、まずい豆菓子しか食べられなくなるのである。
  それはいやだなー。

  
    遠くからだと子熊みたいな親分、でも純粋血統のラブラドール。
    くんくん癖がなによりの証拠だな。

  純粋種が失われ、遺伝子組換えが流行り、大手をふってまかり通る未来。
  クローン化された動物、植物をあたりまえのように受け入れるなんて、
  オソロシイ。

  独立行政法人の作物研究所所長は
  「遺伝子組換え食物については議論の必要がある」と受容を前提にした発言を
  している。決して否定的ではないところが、脅威なのだ。
  マンモスも作れるなんて話もあるのだから、バカなことと済ませてしまうには、
  ちとオソロシすぎるのである。

  (※PB商品の食品はGMOである、というわけではありません)

 

コメント
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