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『呪いの時代』

2012-06-22 | Min Blog
少し前に、県内大学の地域連携関係有志で集まったときに
立命館の山口先生から紹介していただいた本。

「内田樹」節がけっこう好きな私にとっては、
ツボにはまる話がいろいろあった。



帯に書いてあったメッセージを引用:

ぱっとしない自分?
はい、しょうがありません。
自らを呪うことなく、
ありもので回していきましょう。

他人を呪うことは、自らを呪うこと。
「ほんとうの私」なんてどこを探してもいない。
そろそろ、ありのままの自分を受け入れて、
もっと自分を愛そう。そして他者にも
祝福の言葉を贈ってみよう。


何かを創り出すための「呪い」というものはなくて、
「呪い」は破壊することを目指す。
どうして破壊することが優先的に選択されるかというと
創り出すよりも破壊する方がはるかに簡単だから。
「変化」の絶対値だけをとれば、破壊の方が創造よりも
はるかに大規模で印象的な出力をもたらす。

・・・身の丈に合わない自尊感情を持ち、
癒されない全能感に苦しんでいる人間は、
創造的な仕事を嫌い、それよりは何かを
破壊するような生き方を選択する。(p17-18)

という考えを基盤に、日本の政治家のあり方や、
海外の文化技術の取り入れ方という大きな話から、
婚活や就活の底流にあるイデオロギー、
草食系男子の無意識の戦略?まで、
内田先生独自の主張で解説してくれる。

思いもよらない考え方にびっくりしつつも、
そういわれるとたしかにそうかもしれない、
と納得してしまうところも多々あり。

原子力の扱いについての考え方(第10章)も
すごく興味深かった。

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