Min Dagbok

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思いを引き出すこと

2016-02-08 | Min Blog
この前、Community Organizing Training@京都で
思い切ってコーチ役を務めさせてもらった後の
ふりかえりミーティングで、華乃子さんに
「チーム内でのふりかえりを見ていて、
 参加者の思いや気づきを引き出すのがうまい」

と褒めてもらったのを嬉しく反芻していて。

実は、華乃子さんの全体でのシェアリングが
ほんとうに秀逸だったから、それを真似ていた、
というのもあるのだけれど、そのエッセンスを
ちゃんと体現できていたのだとしたら、私の
長所/得意技としてもっと伸ばしていきたいなぁ、
と思っていた。

そしたら、気になる文章にたびたび出会うようになって。

その1つ目は、fence worksメールニュース(2016/2/1)の
非構成的エンカウンターグループとオープンダイアローグ
についての文章から。



エンカウンターグループのファシリテーターが自覚している人間関係や場作りのための
態度的条件は次の3点です。

1.無条件の肯定的尊重(相手のどんな感情や考え、態度でも肯定的に尊重すること)
2.共感的理解(相手の感情をあたかも自分が感じているかのように理解すること)
3.自己一致(言葉と態度あるいは表層意識と体感が一致していること)

フィンランドから報告されたオープンダイアローグが成立するための条件は、
以下の3点の態度的要素をファシリテーター(場を作る者)が志向していることです。

1.ポリフォニー(どんな態度や考えでも尊重し、その存在を認めること)
2.対話主義(理解不能と思われる相手とも、互いに共有できる言葉を生み出し
対話の場を作ること)
3.不確実性への耐性(その場に起こっていることの分からなさに耐え、技術を使って
  早く解決したいという思いに抵抗し、一人の人間としてその場に居続けること)

日本人である僕が実践しているのは円坐ですが、円坐守人としての
僕の方向性を言葉にしてみました。

1.我執
 (人には我執があり、自己中心的に自他や場を操作しているという事実を
ありのまま認めること)
2.辿り
 (たとえどんな言葉でも、形を崩さずそのまま最期まで辿り、「唄って」みること)
3.ことなり
 (自分自身や坐衆の内面に兆す異和感を「ことなり」として真摯に辿り、安定した
  円坐秩序の崩壊を恐れないこと)

その結果として場全体に
4.照らし
 (場の空間や坐衆全員の意識が明るくなること)
が生じます。

さて、エンカウンターグループもオープンダイアローグも円坐も、
同じ視界を違った表現で言っているのでしょうか?
あるいは、根本的な立ち位置の違いがあるのでしょうか。
だとすれば、その「根本的な立ち位置の違い」とは何でしょう?
共に研鑚できますご縁を心より楽しみにしております。


私が一番しっくりときたのは、
フィンランドのオープンダイアログの成立条件
についての言葉使いだったけれど、たしかに
どれも根本的には近いものを見ているような感覚がある。

何が起こるのか分からない、どんな思いを参加者が抱いているのか
分からない状態で、正直とても緊張するし不安だけれど、
それを思い切ってそのまま受け止めてみる、共感してみると
そこから生まれていくものがある、ような。

そんなことを考えていたら、ヒビノケイコさんのBlog
「ふわっとみせてピリッとさせる表現のコツ」でも
ビビっとくる言葉に出会った。

そのまま該当部分を引用すると、

1、ほんわかイラストで、文章を読むきっかけにしてもらう。

わたしの場合、文章を読んでもらうきっかけが「イラスト」になっているのは大きいと思います。ほんわかな雰囲気のイラストなので、気持ちが和んだ後、文章が入っていきます。以外と文章では堅いこととか強い主張をしているときでも、雰囲気が柔らかいのですうっと意識に入っていく。こんな風に、パッと見のビジュアルがほんわかだと、全体としての認識もほんわかになるのかもしれません。

2、まずは共感(心をオープンにほぐす)→その次に理解とアドバイス

これね、順番がすっごく大事なんです。わたしは長年、友人のタイ僧プラユキさんにこの方法を教えてもらい、実践してきたので、もはや自然にやっちゃっているんですが・・・。この順番で行うことで、心理学的にも、こちらの主張を相手が受け取りやすくなる状態になります。

例えばね、嫌なことがあった日、雨の中走って帰ってきた寒くて震えてる子に「こら!なんで傘忘れたの!?あんたはもーーー!」って言ってもつらいだけ。ますます心を閉じてしまいます。だけど、まずはあったかい毛布でくるんであげて、ほかほかのスープや優しい言葉でいたわってあげる。そしたらほっと落ち着くんです。そうやって、心が開いたときに「こうしたらもっとよくなるよー」と改善方法を教えてあげれば、相手も聞く耳を持ち、実践につなげてくれます。

3、ここで大事なのが、「主張はなくさない」ということです。

柔らかく、相手の神経を逆なでしないように・・・と、言うべきことまでなくしてしまっては、意味がありません。何か物を書くときは、かならず一般論ではなく自分なりの「主張」は入れること。大事なのは、「当たり障りのない、誰からも嫌われない人」になることではなく、「役に立つことを(栄養)分かち合うために、味付けやラッピングにこだわる」というスタンスです。

「共感してよしよし」だけじゃダメ。主張を言うこと、理を説明することによって、相手が成長するチャンスになります。そうしたときに、お役立ち性が高まり、価値ができます。それを積み重ねていくうちに、同じ方向を向いて活動する仲間という財産ができたり、仕事につながったり・・・ということが出てきます。


私の場合は、1のイラストはなくて、対面なのできっかけは
相手の話を聞く態度なのかなぁ、とも思うけれど、
2と3がまさに!と思って。まずは相手が思ったこと、気づいたことを
引き出すような質問を投げかけて、それを聞いて共感しつつも、
私が思っていたこと・気づいたこともちゃんと自分の言葉で伝える。

あんまりちゃんと意識していなかったけれど、ここ最近、
NVCのワークショップで何度も練習した「共感」というのが
うまく効いてきてるのかもしれない★


というわけで、探究の旅はまだまだ続く~。

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