スノーマン見聞録

ジャンルも内容も気の向くまま~“素浪人”スノーマンの見聞録

若者は いま

2018年06月07日 | 雑感
いつも通っている体育館ジムに、私の為か、新しいマシーンが10台も設置された。
ちとやり過ぎて左腰の筋肉が痛い。  たまには読書でも、と思い数冊読んでいる。
   
その一冊 龍 應台(りゅうおうたい)という台湾随一のベストセラー女流作家が書いた本がある。

1949年といえば蒋介石国民党政府が台湾へ撤退した年で、戦争・内戦という苛烈な社会情勢
のなか、悲惨極まりない戦場の極限状態、当時の人々の生きざまを描いた歴史ノンフィクションものだ。

拷問による処刑、その数多すぎての裏表占いでの処刑やら、戦場での飛び散る肉片の数々、
我々人間は置かれた環境では鬼にもなる、内に潜むその業に読んでいて苦しくなったほどだ。
 

胃カメラで鎮痛剤を使うような軟弱な戦後生まれには是非一読していただきたい本であった。
                                         ( 私のことか! )

      

そういえば、日大アメフト問題も中途半端に一段落のようだが。 

この風景、ここにも戦争同様、置かれた環境でいかようにも作られる人間がダブる、
人間の宿業に、空恐ろしささえ感じたのは私だけではないのでは ・・・。


醜い大人たちの嘘だらけの中、若者たちの清々しさがせめてもの救いだが、
これまた ちとおとなし過ぎやしないか、もっと怒れよ、もっと騒げよ、などと思ってしまう。

封鎖しバリケードくらい築けよ! なんて昔を懐かしんでも ふんっ! っと一笑されるが オチ。

その分父母会やら代理人弁護士やらがしゃしゃり出る。 世も変わったものだ。
おとなし過ぎる若者、そして嘘と泥だらけの環境にドップリ染まった大人に脱皮させられる。

高齢者の運転免許を論ずる前に、25歳越えたら選挙権返上なども論ずる時代に入ったようだ。