スノーマン見聞録

ジャンルも内容も気の向くまま~“素浪人”スノーマンの見聞録

秋の一冊

2017年09月27日 | 雑感
TV・BSをよく観るのだが、世界には難民やら差別やら貧困格差やら、どうにも考えさせられる番組が
多い。 が、日本のはというと相も変わらずの <このハゲー> を幾度聞いたことか。


苦々しく思いながらもそれだけの数観ている私も確かにいるのだが、読書の秋でもあり、
たまには平和ボケを解消すべくと、原爆とか戦争とかの本を手にとってみることもある。 

今回読んだ本は世界各国のストリートチルドレンを取材してきた著者・石井光太(物乞う仏陀など著書多数)
が5年の歳月を費やし浮浪児の大空襲・敗戦のその後を追い続けたノンフィクションだ。 


       

終戦直後の日本に ≪ 浮浪児 ≫ 今では聞き慣れない言葉だが、12万人もの戦災孤児がいたという。

1945年未明の東京大空襲で焼け出され、食べるものもない極限状態のなか、物乞いをし、残飯を食し、
犬を殺し、強奪をしながら、苛酷な状況を生き延びた子供たち。  

前ブログの ≪ 原爆供養塔 ≫ もしかり、平和と言われるこの日本に住む我々にはどうにも想像の域
を出ないのだが、この二冊 (是非一読を) に書かれていた戦争の悲惨さは確かにあっ出来事だ。 

世界を騒がせている隣りの国から核弾頭ミサイル一発でも打ち込まれたら、そう 一瞬でこんなことになる。

夢みたいに野球をしたり、仲間とハイキングの話をしたり、三食一応美味しいものが食べられたり、
それはそれで平和を謳歌している私でも、もっとすることがあるのでは、そんな気がする懺悔の日々。


札幌も もう 秋。  なんと言われようと もうすぐ 雪は降る。  人生にあせりは禁物 なのだが ?