スノーマン見聞録

ジャンルも内容も気の向くまま~“素浪人”スノーマンの見聞録

THE MOST DANGEROUS ANIMAL

2016年02月23日 | 雑感
日本では武器のことを防衛装備と呼ぶのだそうだ。

さながら昨年発足した防衛装備庁は、世界の常識からすると ≪武器庁≫ だ。

断トツのアメリカではその規模73兆円にも達し、うち民間軍事会社の市場規模は数千億~12兆円という。
戦争の民営化が浸透しその数・延べ14万社にも上っている。
                    (2011~2014・国防総省契約した軍需企業・下請け別)

さて日本。 規模は5.5兆円(世界9位)だが、 軍需産業上位10社への防衛省・自衛隊の天下りが64人
にも達し(2014年)これらの軍需産業会社から自民党への献金も1年に1億5千万円超にもなっているという。


       

経団連を中心に、更に武器輸出の圧力が強まると思われ、しかも経団連はライン増設のための金融支援
や、輸出代金が支払われるまでのつなぎ融資を政府に要望、安倍内閣は金融支援にも前向きとの事。


経済至上主義の名の下、一旦生産ラインが増設されると継続的な受注が必須、つまりそれを買って
くれる国がないと設備が無駄になるということ。 アメリカの如く戦争が無ければ成り立たない国に・・。

企業は人なり、そう、人間の集まりである。 経団連などの組織もしかりだ。
とするならば 企業や組織も本来、人間の顔をしていなければならない。が なぜか 虎やライオンに見えてくる。


名著 『沈まぬ太陽』 のワンシーンの如く、ある動物園の一角に鉄格子をはめ込んだ檻(おり)があり、
そこに人間(自分)を映しだす鏡が掲げられていて、その説明書きにこう書かれていたという。

THE MOST DANGEROUS ANIMAL IN THE WORLD (世界で最も危険な動物)」

世の中 経済 経済 欲 欲。 戦争はもう どうにもとまらない。  
どちらが危険? 言うに及ばず。 
        
        覗いて懺悔 、もう遅いか。              虎やライオンに失礼なりや。