Que ma vie est belle!

私とは、美しいもの、美味しいもの、楽しいものの集合体。

エッシェンバッハのマラ9@ロイヤルフェスティバルホール、ロンドン

2011-02-25 19:30:00 | インポート
マーラーの交響曲第9番、と聞くと行かないではいられない。という訳で、今日はエッシャンバッハの指揮、London Philharmonic Orchestraでマーラーの交響曲第9番を聴いた。

第一楽章は、なんとなく「ギクシャク感」が否めない。よく分析されているけれど、再統合されていない、というのだろうか。いやがうえにも、ちょっと長い、とか、マーラーちゃんと校正してからあの世に旅立ってくれたら良かったのに、なんて思っていた。
しかし、第二楽章に入って、マーラーがウィーンに住んでいたことを納得させてくれるような、流れるようなリズム感を感じることができるようになり、俄然楽しくなってきた。マーラーの人生のどの部分をこの音楽は表しているのだろうか?彼は何を考えながら作曲したのだろうか、などと考えながら。
先日のGustavoには身びいきがあるので、楽しく聴けて当然なのだけれど、この流れるようなリズム、調子の変え方、今日の演奏は純粋にGustavoの時より好きかもしれない。
第三楽章、今日もこの終わりで誰も拍手しないことに感動していた。
第四楽章。これだけゆっくり引いて演奏しても、嫌みにならない。素晴らしい演奏だった。この曲を書いた人間は間違いなく存在したのだ。また、過去にだけ天才が存在した、なんてことはないはずだ。クラシック音楽の世界ではないかもしれないが、こういう「天才」が今もこの世の中には存在するはずだ。まだ私が気づいていないだけで。ちょっと会ってみたいーそれとも既にすれ違ったのに気がつかなかったのか?
最後の静寂を演奏者、聴衆皆で共有できたことも素晴らしい演奏だった証だろうか?

例え欲しいものが手に入らなくても、この音楽があれば生きてゆけるはずだーでも「この音楽を諦めたら欲しいものをあげる」と言われたらどうするだろう?ーなんて、非現実的なことを考えていた。


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