墨汁日記

墨汁Aイッテキ!公式ブログ

地雷

2005-12-19 20:53:51 | 駄目
 人間は地雷だ。
 
 地雷には、本来的には二つの分類がある。車両用に対人用。
 車両用はオタク。生身の人には反応しない。ただし、戦車やジープとか金物が通ると過大に反応する。
 対人用は繊細だ。人が通っただけで暴発して金属片をふりそそぐ。
 戦車用地雷は、ある意味で寛大。気持ちはゆったりとして炸裂をあまり望まない。だが炸裂したら被害は甚大だ。
 対人地雷は、細かい。木の葉や木の枝でも暴発する。被害の範囲は狭いがやっかいだ。

 で、地雷には第三のタイプも存在する。不発弾だ。
 爆発するように見せかけていても何があっても爆発しない。
 そんなんなんで埋まっている事にも気づいてもらえない。


徒然草 第百六十九段

2005-12-19 19:57:22 | 徒然草
「何事の式といふ事は、後嵯峨の御代までは言はざりけるを、近きほどより言ふ詞なり」と人の申し侍りしに、建礼門院の右京大夫、後鳥羽院の御位の後、また内裏住みしたる事を言ふに、「世の式も変りたる事はなきにも」と書きたり。

<口語訳>
「何事の式という事は、後嵯峨の御代までは言わなかったのを、近き程より言うことばだ」と人の申しましたのに、建礼門院の右京大夫、後鳥羽院の御位の後、また内裏住みました事を言うに、「世の式にも変った事はないのに」と書いた。

<意訳>
 「なんとか式とかゆー言い方はつい最近の言い方だろ。後嵯峨天皇の時代までは使われなかった言葉だ」
 なんてことを誰かが言ってましたが、平清盛の娘に仕えた右京大夫という女房が、平家滅亡後に改めて宮中に仕えました時にその感想を書いたものには、こう書かれております。
 「世の式になにも変わりはないのに」

<感想>
 現代でも使われている「結婚式」とか「入学式」「卒業式」の「式」は鎌倉時代になってから使われだした言葉であろうと誰かが言った。それに対して兼行が昔から使われていた言葉だと反論している。
 ただし、この段は歴史考証的にはなんだか怪しい段であるそうである。
 ハッキリとテキストには「兼行の記憶の誤りか」と書かれている。
 悲しいかな素人の俺には真偽は良くわからん。

原作 兼好法師


退院

2005-12-19 18:57:20 | 日常
 入れたら出すのが自然の摂理だ。
 そんなでおふくろも退院してきた。

 家に帰ったら妹がソファーに腰をおろし、妙に背筋をのばしてテレビを観ていた。買ってきたビールをしまおうと冷蔵庫を開けたら夕飯の下ごしらえが準備してある。

「お帰りなさいは?」

 妹の声じゃない。ドスの利いたおふくろの声だ。

「おかえり。もう入院しないの?」

「しばらくはもういいみたい」

 会話終了。
 おふくろにあんまりかかわるとろくな事がない。ディズニーランドより怖いおふくろワールドに引き込まれる。


凍っている

2005-12-19 18:40:38 | 日常
 パン屋の仕事が終わった後に夕刊配達のバイトをしている。
 今夕の「朝日新聞」夕刊。一面の見出しは「寒っ」。確かに寒い。
 夕刊配達が終了。
 あとは、配達用の原チャにガソリンを入れたら本日の労働は全て終了である。いつもの交差点を左折せずに直進、団地の道を抜けてガソリンスタンドに向かう。
 原チャの左ウインカーを点滅させながら、歩道をつっきってガソリンスタンドに侵入する。

 ズリリッ!
 
 いきなり原チャの後輪が滑った、転倒しかける。
 しかしここはこらえて左足をハッシと大地にのばして蹴り上げてなんとかバランスを保つ。チンタラとスピードを出さずに走っていたのが、転倒を防げた第一の原因だろう。スタンドの敷地に原チャを止めて、後ろを振り返る。
 なんで滑ったんだ?

 アッ。地面が凍っている!

 洗車の排水が、地面で凍り付いている。
 信じられない。
 まだ、12月も半ばだぜ。1月、2月ならソレもわかるよ。日は暮れかけているけど、まだ夕方なんだよ。12月半ばに、日があるうちから水が凍るなんてちょっと信じられない。ずっと東京で生活してきたけど、年内の、日のあるうちに水が凍るなんてことは今までなかったような気がする。

 寒いはずだよな。
 少し異常な寒さだ。地球温暖化なんてどこ吹く風だ。このまま氷河期にでも突入するんじゃないの。
 なんだか今季の寒さは、今までとはケタが違う。下手すると通勤途中に凍死する。とうしようってなもんだ。
 とにかく、防寒対策に念を入れよう。
 12月の給料が出たら、スキー帽と、温かいインナーと、ラクダのモモヒキを購入しよう。どうも、今年の寒さは尋常じゃない。