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小鷹によき犬、大鷹に使ひぬれば、小鷹にわろくなるといふ。大に附き小を捨つる理、まことにしかなり。人事多かる中に、道を楽しぶより気味深きはなし。これ、実の大事なり。一度、道を開きて、これに志さん人、いづれのわざか廃れざらん、何事をか営まん。愚かなる人といふとも、賢き犬の心に劣らんや。
＜口語訳＞
小鷹に良い犬、大鷹に使えば、小鷹に悪くなるという。大につき小を捨てる理屈、まことにしかり。人の行う事多かろう中に、道を楽しむより味け深いはない。これ、実に大事だ。一度、道を開いて、これに志す人、いずれのわざもすてるだろう、何事をか営む。愚かな人というとも、賢い犬の心に劣らないだろう。
＜意訳＞
鷹狩りに使う犬で、小鷹に向く犬を大鷹に使うと、小鷹に悪くなると言う。
大を知れば小を捨てる理屈で、まぁ当然だな。
人間、やること多い中。望んだ道を楽しむより他に味あいのある道など他にあるのだろうか？
これじつに大事な事。一度、道を決めて、その道を志さすなら、全てを放り出しても良いはずだ。大事な事以外に何を楽しめば良いのだ？
どんな愚か者でも、賢い犬の頭脳に劣るはずはない。
＜感想＞
大事な事。
兼好には、仏の教えが何よりも面白い「大事な事」に思えたらしい。
兼行はこの段で、仏の教えを知るのが面白いと思ったから俺は僧になったんだよと言っている。
ぜひ、「そうなんですか！」と返してあげたい。
要は、自分がつまらないと思う事はするなということだ。溝上さんもそんな事を言っていた（カモシレナイ）。
原作 兼好法師
＜口語訳＞
小鷹に良い犬、大鷹に使えば、小鷹に悪くなるという。大につき小を捨てる理屈、まことにしかり。人の行う事多かろう中に、道を楽しむより味け深いはない。これ、実に大事だ。一度、道を開いて、これに志す人、いずれのわざもすてるだろう、何事をか営む。愚かな人というとも、賢い犬の心に劣らないだろう。
＜意訳＞
鷹狩りに使う犬で、小鷹に向く犬を大鷹に使うと、小鷹に悪くなると言う。
大を知れば小を捨てる理屈で、まぁ当然だな。
人間、やること多い中。望んだ道を楽しむより他に味あいのある道など他にあるのだろうか？
これじつに大事な事。一度、道を決めて、その道を志さすなら、全てを放り出しても良いはずだ。大事な事以外に何を楽しめば良いのだ？
どんな愚か者でも、賢い犬の頭脳に劣るはずはない。
＜感想＞
大事な事。
兼好には、仏の教えが何よりも面白い「大事な事」に思えたらしい。
兼行はこの段で、仏の教えを知るのが面白いと思ったから俺は僧になったんだよと言っている。
ぜひ、「そうなんですか！」と返してあげたい。
要は、自分がつまらないと思う事はするなということだ。溝上さんもそんな事を言っていた（カモシレナイ）。
原作 兼好法師