墨汁日記

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徒然草 第百七十三段

2005-12-23 23:25:10 | 徒然草
 小野小町が事、極めて定かならず。衰へたる様は、「玉造」と言ふ文に見えたり。この文、清行が書けりといふ説あれど、高野大師の御作の目録に入れり。大師は承和の初めにかくれ給へり。小町が盛りなる事、その後の事にや。なほおぼつかなし。

<口語訳>
 小野小町の事、極めて定かならない。衰えた様は、「玉造」と言う書に見える。この書、清行が書いたという説あるけれど、高野大師の御作の目録に入る。大師は承和の初めにかくれられました。小町の盛りな事、その後の事では。なおおぼつかない。

<意訳>
 小野小町って人は謎めいている。
 彼女の、美貌を誇りつつも衰え行く様子が「玉造」という書物に書かれてあるが、実はこの「玉造」の作者が誰なのかも謎なのだ。清行が書いたという説もあるけれども、弘法大師の著作の目録に「玉造」が載っている。
 弘法大師は承和二年(835年)に亡くなられていて、その頃の小町は十代ぐらいの子供であったと推定されるから、小町の盛りは大師の死んだ後だ。まぁ、おぼつかないねぇ。

<感想>
 兼行の生い立ちにも謎が多いが、小野小町はそれを上回るあまりにも謎が多い女で、すでに兼行の時代には小野小町の正確な経歴は不明となっていたらしい。
 だいたい生年月日が、820~830年頃というのだから、なにから手をつけたらというぐらいに謎だらけだ。
 だが、彼女の歌が現存している以上、確かに小野小町という女は生きていたのだ。彼女の歌が生きていたという証だ。兼行が「徒然草」を残したように。

  花の色は うつりにけりな
    いたづらに わが身世にふる ながめせしまに

(花の色 移り変わり 
    いたずらに 我が身世に散る ながめるうちに)

原作 兼好法師 


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2005-12-23 23:20:37 | 駄目
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金曜の朝

2005-12-23 23:10:34 | 日常
 今日も仕事。起きて着替えて外に出る。
 冬の朝の5時半はまだ暗い、半月が頭の真上に出ている。今日も寒い。
 通勤の中央線、俺と同時に5・6人のガキどもが電車に乗り込む。ガキの持つでかいスポーツバッグからサッカーボールが覗かせている。俺がシートに腰かけると、すぐ横にギュウギュウ連なって座り込んだ。
 寒いと他人との距離が近くなる。お友達同士なら良いが、俺はアカの他人だ、友達感覚で俺にまで引っ付くな。コラ、隣に座っている君。君のその肘は明らかに俺の腹の上にあるだろう。もっと離れなさい、取って食うぞ。
 ガキどもの会話の内容から察するに、これからサッカーの試合に行くらしい。寒いのに遠征試合とはサッカー少年も過酷だねぇ。
 今日から冬休みか。