墨汁日記

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神話

2005-12-03 21:14:52 | 駄目
 俺は物語に憑かれている。
 だからこそ、ある時期から物語を拒絶しはじめた。
 物語に触れないでいる事が、俺にとり心の平安時代なんである。奈良の鹿の角だ。鼻を当てない方が良い。
 物語は神話を志向する。
 全ての物語は神話になろうとする。このことを俺は筒井康隆に教わった。芸人であるたけしを笑えない。物語を語る者は、芸人より根が深い伝統の職人で、頑固親父の語り部である。
 物語る事は、今も昔も変わらず神話の創造である。
 そのことから脱皮できないなら、俺が物語する必然性はない、むしろ、しないほうが良い。
 神話は、全ての善と悪を産む苗床で、あまりに古くさくカビ臭いように思える。
 神話から脱皮できない限り、新しいスタイルの物語はうまれないが、やはり神話以外の語り方を俺は知らない。


徒然草 第百四十九段

2005-12-03 19:13:16 | 徒然草
 鹿茸を鼻に当てて嗅ぐべからず。小さき虫ありて、鼻より入りて、脳を食むと言へり。

<口語訳>
 鹿茸を鼻に当てて嗅ぐべからず。小さき虫あって、鼻より入って、脳を食うと言う。

<徒然草占い>
 鹿茸を鼻に当てて嗅いではなりません。
 小さき虫あって、鼻より入り、脳を食らうでしょう。
 監修:兼好法師

<感想>
 「鹿茸」とは鹿のツノ。
 「初夏の頃、牡鹿の角が抜けたあと新しく生え変わった角。長くのびない柔らかいうちに、取って乾燥させたものが『鹿茸(ろくじょう)』である。滋養強壮の薬に用いられる。」
 テキストの注訳の丸写し。
 今日は文章も短いし楽だ。

原作 兼好法師