「表白文奉読」
導師・長坂徳久が以下の文を奉読しました。
表 白 文
在天の祖師達磨大師、並びに開祖道臣禅師の御前(おんまえ)に、金剛禅
総本山少林寺橋本西道院 道院長 大導師 長坂徳久、謹み敬いて曰(もう)す。
我らいま、六親(ろくしん)眷属(けんぞく)をはじめ、有縁(うえん)の人びと、相寄り相集い、
故 水浪まどか 弐段 少拳士の遺徳を偲び、在りし日の面差(おもざ)しに想いを馳せつつ、ここに別れを告げんとす。
夫(そ)れ、人の世のあわただしく、衆務(もろもろのつとめ)を営むといえど、年命(としといのち)の儚(はかな)きこと、たとえば燈(ともしび)
の風の中に消えんこと期(はか)り難(がた)きが如く、忙々六道(ゆくえしれぬまよいのみち)は定趣(さだめ)なく、無上は須臾(すゆ)の間(あい
だ)なり。煩悩また深くして底なく、生死の海は辺(ほとり)なけれども、未だ解脱して苦海(くるしみのうみ)を出ずることを得ず。
されどいま、ダーマとみたまの導きによりて、生死のこと、大(おごそか)なるに思いあるを得たり。何ぞ安穏(あんのん)にして驚懼(おそれ)な
きや。
願わくは、悲しみと追慕の念々に、自ら策(むちう)ち、自ら励まして、乃(すなわ)ち真(さとり)に至らん。
乞い願わくは、みたま安らかに眠らせ給え。
我等の道を守らせ給え。
南無ダーマ
2014年4月19日
法子 長坂徳久