ドリーム 2(セカンド)

長坂徳久が語る夢教育(ときどき日常)

なぜ日記を書かない?!

2014年11月24日 03時46分20秒 | 教育・指導法
一般部+6年生の稽古。


「最近、日記をだしていない人?」


※道院長として、これをやると決めたことは、止める理由などできるまでは絶対にやめない。


中途半端で立ち消えする企画や諸々は指導者のしつこさが弱いということが原因だ。


理由を聞く。


理由は2つだった。

1 書く時間がない。


2 何を書いていいかわからない。



まず、1は、学生は忙しいよなぁと共感しつつ、それでも受験生である夏帆のようにちゃんと書いてる人もいる。
書いてる人はひまだから書いてるんですか?
自分だけが忙しいんじゃないよね?


ということは、この理由は、言い訳です。


と裁断する。


2 書くことがわからない。


これは一番多い理由になる。
感想文、作文、その他、書くという作業が苦手な人はみんなこれで悩んでいる。


ここは、フォローをする。


何を書くかを示してやればいい。



「少林寺拳法の日記だから、少林寺拳法のことを書きなさい。」


「稽古のことを書けばいい。」


「まず、何をしたか?を書く。これは事実を書くということ。」


「次にその感想を書く。これは意見を書くということ。」


※事実と意見は違うことを教え、練習させた。


みんな書くということを「自分の意見」を書かないといけないと思っている。
だから、思い浮かばない。何を書いていいかわからないとなる。


まず、事実を書く。次にそれに対する意見(感想)を書く。これなら難しくない。


「今日の今までのことだけでもだいぶ書けるよ。」




稽古に来た。ドアを開けて挨拶をしたら、長坂先生から声が小さいのでやり直しと言われた。
(ここまでは事実)


ぼくは、しまったなぁと思った。次からは一回でビシッと決めたい
(これは意見)


稽古が開始され、鎮魂行が始まった。


というように書いていけばいい。



「書いているうちに深くなってきます。内容も書き方も。まずは書くのです。」


深くなるとの例を示した。


「ガラガラ~、とドアを開けた。道場の凜とした空気が僕の気持ちにスイッチを入れてくれた。」

など。


まずい文章は、事実の羅列だけ。小学生の行事作文によくある。

今日はあさから運動会でした。
最初にラジオ体操をしました。
つぎに徒競走をしました。
そして綱引きをしました。
楽しかったです。


というパターン。


クライマックスから書くだけで文章は一変する。


僕はスタートラインに立った。心臓がドキドキしてきた。


など。



文章(作文や日記)の基本は二段落構成。

1 事実を書く。
2 それについての意見(自分の考え、感想)を書く。


もう少し長く書く必要のある作文や少林寺拳法の提出課題、武専や昇格のレポートの場合は、

1 事実を書く。(そのテーマで自分が知っていること、調べたこと、本に載っていること)


2 それに関連した自分の体験を書く。(会話文や心内語をつかえばさらによい体験談になる。)


3 1と2を比べて、自分の意見(わかったこと、考えたこと)を書く。

4 最後に今後自分がどうしていきたいか、いくかなどを書く。


なんか途中から作文の書き方に話が刷りかわってますな。


さてさて、
日記では稽古のことを書けばいいと言われても、それでもまだどう書いていいかがわからない子もいる。

その子には次のように言う。


「本を視写しなさい。少林寺拳法の本でもいい。自分の好きな本でもいい。漫画のセリフでもいい。そのままノート1ページ分写してきなさい。写しているうちに書く力がつくし、文章が体に入ってきて、知らぬうちにいい文章が書けるようになってきます。」


けんしたちは、目から鱗が落ちたようにうなずいて聞いていた。

書く内容も、書き方も、書写も、


なんだ、そんなんでいいのか!


って表情になっていた。


あとは長坂がしっかりコメントを書くことだ。


コメントを書くことは長坂の修行になる。しかも瞬時に次々に書いていくから、きたえられる。


そして、けんしたちとのリレーション(本音の交流、本音の信頼関係)を築いていくことが目的。

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