ドリーム 2(セカンド)

長坂徳久が語る夢教育(ときどき日常)

飛べない豚はただのブタ

2012年01月24日 03時23分22秒 | 教育・指導法
確か、紅の豚でタイトルのようなセリフがあったような…


長坂はうちの門下生たちに言います。


「蹴れない武道家は、武道家を名乗るな!」


いま、仮説を立てて稽古している。


それは


【蹴り】


が全てを良くする!


という仮説。


橋本西は突きを大切にしてきたし、いい突きをしていると思う。


しかし、ここ数年、どうも落ちてきた。


だから、いろいろな方法を試してみたが、いまいち。

では、ダメな突きの何が悪いのかと観察してみると、全員が下半身に原因があるとわかった。


脚を曲げることができない(筋力がない)


重心移動が少ない(股関節の稼働域が狭い)


足首、膝、股関節のトリプルエクステンションが崩れる(股関節を捉えられない)


もうひとつ、思い当たるのが、構えがどうもへちょい。


これも足にあると仮説を立てた。


突きも構えも筋力で足を曲げてキープするのではない。膝、足首の抜きだ。


しかし、最低限の筋力はいるし、子どもたちには難しいことを言っても伝わらない。


だから、蹴りまくらせる。

そこで、下半身を作ってから構えや突きのフォームを直す。


小さい子どもほど、突きが捻れたり、うねったりするのも、原因は上半身ではなく、下半身にあるのだろう。


いまの子どもたちは歩かない。走らない。


どこへいくにもマイカーでのご送迎。


自分が友達の家に遊びにいくのを親に送迎してもらうってどういうこと??


学校が終わったら家に電話して、「迎えにきて」ってどういうこと??


朝、学校へ車通学ってどういうこと??


と??になるぐらい、いまは歩かない。歩かせない。(一人歩きが危険な時代になってしまった。)


そして、長坂は思った。


人間は退化してきていると言われる。


脳がだ。


人間がサルに近づいてきているとさえ言われる。


そして、同時に足、脚が退化しているのだ!
と確信する。


だから、


蹴りから始めよう!


各種蹴りを。


ミットも蹴らせる。


乱捕はさらにバンバンやらせる。


その先には、


きっと、きっと


子どもたちの格段に成長した動きが見れるだろう。


との仮説だ。


春までは、その仮説を信じて、蹴って、蹴って、蹴りまくる。


今日も一人500本は軽く蹴っている。


しかし、それが苦にはならない。


様々なバリエーションや仕掛けで指導しているからだ。

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
共感 (山口洋)
2012-02-02 11:25:13
共感できる仮説です。この年になって感じることですが
すべてのスポーツに下半身強化は通じるものがあると思います。
娘も少林寺拳法を習っていますが学ばせたい練習方法です。
返信する
はじめまして (長坂徳久)
2012-02-07 21:10:37
山口洋さん、はじめまして。
よろしくお願いいたします。

娘さんが少林寺拳法をやっているとのこと。
今後ともよろしくお願いします。
返信する