ドリーム 2(セカンド)

長坂徳久が語る夢教育(ときどき日常)

AさせたいならB

2014年07月07日 23時59分32秒 | 教育・指導法
少林寺拳法 橋本西道院・橋本西スポーツ少年団 道場通信


ドリーム №758



発行日 2014年7月6日(日) 文責・発行 長坂徳久



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【AさせたいならBと言え】




保護者の方には初めて聞く言葉かもしれません。

各種指導者や保育・教育関係者にはお馴染みの言葉でしょうか。

これは、「岩下修氏」の著書が有名です。


【AさせたいならAという場合】
 

(例)稽古で先生が説明をしているときに、こどもたちがざわついています。
 

「静かにしなさい。」
   
これで静かになって話しをきくなら、この指示でもよい

のです。しかし、静かにならない場合、多くは、

「うるさい!」

と叱ったり、それでも静かにならないときに、指導者が、

「静かにしろ!!」

と怒鳴ることがあるかもしれません。

怒鳴れば効果はあります。しかし、それは一時的な効果です。

だんだんそれに麻痺していき、どんなに怒鳴っても言うことを聞かない状態になっていきます。

これが学級(道場)崩壊状態です。


 こんなとき、叱る前、怒鳴る前に「AさせたいならBといえ」を使います。
 
 たとえば、
 
 「外の車の音が聞こえるかな?」
 
 これで静かになります。
 
 「静かにさせる」(A)のために、「外の車の音が聞こえるかな?」(B)と言います。

 日頃聞きなれない言葉に子どもたちは一瞬注意を向けます。

 そして、知的好奇心が働き、「外の車の音を聞こう」とします。結果、静かになります。すかさずいいます。
 
 「これが静かということです。このままで先生の話しを聞きなさい。」

 このような例が、「AさせたいならBと言え」です。


(その他の例)

・前を向きなさい。(AさせたいならA)

・先生におへそを向けなさい。(AさせたいならB)


・もっと速く突きなさい。(AさせたいならA)

・ピストルのように突きなさい。(AさせたいならB)


・まじめにそうじしなさい(AさせたいならA)

・ゴシゴシする音が先生に聞こえるぐらいやりなさい。(AさせたいならB)


・(座っている時に) 姿勢をよくしなさい。(AさせたいならA)

・背が高く見えるようにしなさい。(AさせたいならB)


※この通信ドリームは、橋本西の拳士、保護者に発行しているものです。それを拙ブログへ転載しています。

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