ドリーム 2(セカンド)

長坂徳久が語る夢教育(ときどき日常)

指導者が動かなくてもよいシステム

2011年11月01日 04時06分06秒 | 教育・指導法
少林寺拳法のこと。


指導者が動かなくてもよいシステムを作っておく。


楽をしたいのではない。


無理無駄を無くす、子どもたちが活動(働く)するように仕向ける。


そのことで、指導者は余裕が出て、非常時の対応やさらに、気になる子への目線の行き届きや言葉がけが行える。


うちの小学生の少林寺拳法の開始は、時間になると指導者の号令も合図もなく、自主的にサムが始まる。


ただし、ここでのサムは雑巾がけだけで、トレーニングの要素が大きい。
(稽古中盤にもう一度作務がある。これは体育館内の掃除。トイレや倉庫なども行う。そして、稽古後にはもう一度床の雑巾がけをする)


稽古開始のサムは以前は雑巾がけ10回だった。
行きは雑巾がけ、帰りは端を走って戻るだった。


いまは、行きは雑巾がけ


帰りは、平均台(逆突・逆蹴を一回ずつ交互に)→ラダー(一回一回種目を変えること。同じ種目はやらない。)→マットの上で受身(前受身、大車輪を交互に。)


まあ、サーキットトレーニングにしてあるわけです。


そして、タイムを計っています。


「たぬきよりも自分抜き」


自分の記録を毎回越えていけばいいのです、と。


無理はさせてはいけない。心臓発作などの要因になる。


一番早い子で六分前後。遅い子で11分ぐらい。


早く終わった子から、その月々の遊びトレーニングを行っていく。


10月は、ナイロン袋蹴り。

9月は、メンコだった。


11月は、大縄。


このサム~遊びトレーニングまでの時間は15分間。
7時~7時15分まで。


サムが早く終わると長く遊べる(中身は練習の一つなのだが)ようになっている。


無理をさせないが、サボらせもさせない。(早く遊びたいのでサボらなくなる。)


15分になると整列をして鎮魂行に入る。


子どもたちの場合はさきに発散させておくことで、そのあとの稽古が集中して、落ち着きのあるものになる。


これを反対にして、きちんとさせてから稽古に入ろうとすればうまくいかない。

動くことでドーパミンが出る。


ドーパミンが出ると脳は満足するから、次にセロトニンが出やすくなる。


子どもたちの場合は約束やルールから入ろうとすれば失敗する。


脳を満足させてから約束やルールを入れると、スムーズに入っていく。


特に多動傾向の子どもは動かせなくてはいけない。


普通は反対をやっている。多動傾向の子どもを言葉や指導で落ち着かせようとする。
だから失敗する。


走り回っている子どもには「一周回って戻っておいで」と言ってやればよい。


続く。

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