ドリーム 2(セカンド)

長坂徳久が語る夢教育(ときどき日常)

少林寺拳法橋本西支部 道場通信 ドリーム No.518

2006年03月09日 01時39分27秒 | 少林寺拳法(ライフワーク)

発行日 2005年7月7(木)   発行・文責 長坂 徳久

 【星に願いを、心に希望を・・・】  

 県大会は無事に終了しました。特に今大会は実行委員長として、その責を終えてほっとしています。

 支部の結果については、長坂の予想よりもかなり悪かったのですが、いつものようにそのまま謙虚に受け入れます。 

 優勝(最優秀)した拳士は予想通りでした。ただ、もう少ししっかり稽古を見てあげていればもっと多くの拳士が本選進出、入賞できたかもしれません。入賞した拳士ももっと上位に導けたでしょう。

 小学団体が優勝したので、帳尻があっているように思ってしまいますが、他の部門、特に小学生組演武はもっと上にいける実力がみんなありました。長坂は次のように分析・反省しています。

・稽古のつめをあやまった。(長坂が本部のシンポジウム参加で抜けた一週間の分)

 ・大会の稽古に入る時期をあと一ヶ月早めるべきだった。読みが甘かった。 

 しかし、反省していても次にはつながらないので、その反省を踏まえて「事実を事実としてそのまま受け入れて、さらに指導者として努力していきたい」と思っています。

《小学団体チームワークの勝利!》

 小学団体が、今年のメンバーで優勝できたのはまさに「チームワーク」の勝利でした。このチームが稽古を開始したとき、過去のAチームと比べた場合、個々のレベルは格段に低かったのが事実です。正直長坂も「今年は厳しい。」と思っていたため、来年以降へつなげるためにも四年生を三人も参入させたのです。また、今年は全体的に体力がないために稽古もあまり厳しくはできませんでした。しかし、今年のチームは、チームワーク(全体としての調和)が抜群でした。12人の力が12ではなく、15にも20にもなったのが今年のチームのよさでした。理由は・・・一言で言って「みんな素直」でした。長坂のいうことを素直に聞いて、やったのが今年のチームの特徴でした。そんな中である時期から一気に伸びたのです。そして、とてもいい雰囲気で稽古を進めていき、終えることができました。長坂にとっても今までのチームの中でも一番指導がしやすく、とても楽しかったです。 

 さて、当日、O君が体調を崩し、出場できなくなりました。風邪による発熱と嘔吐でした。長坂は発熱だけなら出場させていたでしょう。しかし、開会式前に嘔吐したことで不出場を決めました。もし次に演武中にそうなればその演武はすべて終わります。演武前なら他の拳士に与える動揺はさらに大きくなります。また、なによりも公衆の面前でそのようになってしまった場合本人がかわいそうです。厳しい決断でした。  

 しかし、長坂は一人欠けることになっても大丈夫だと思いました。それは、他の拳士への信頼です。(ここまできたら開き直るしかないというのもあります。)

「どしたらいいのか?」と不安そうにしていたメンバーのところへ開会式が終わってから行きました。実行委員長ではありましたが、そこは支部長してメンバーたちにいいました。

『Oは出られないから、そのままYは一人でやれ。いけるな? いいか、Oが出れなかったから負けたといわれたら、Oがつらすぎる。だから絶対に勝って来い!』 

 本選前にはT(リーダー)が全員に「最後だから気合を出していこう!」と声をかけたと後で聞きました。いざというとき、そして、本番に強いのが橋本西支部の拳士の特徴です。だからこの優勝はまぐれでも、なんでもありません。実力です!

 先日、団体メンバーで「不二家ホットケーキパーティー&お菓子の部屋」をしました。「お菓子の部屋」とは、松源で買ってきた、買い物かご山もり3杯分のお菓子を、勤青ホーム図書室の部屋中の壁にすべてセロハンテープで貼っておくのです。まさに部屋は見渡す限り「お菓子だらけ」であり、「お菓子の部屋」の完成です。 部屋に入った瞬間、こどもたちからは、

「キャー!」「オー!」「なにこれ!」

という感嘆の声があがりました。長坂は子どもたちに言いました。

『先生がしょぼいことすると思うか? やるときは徹底してやるで!』 

 そして、単にパーティーをしただけではありません。大会を振り返り反省会もしました。長坂の話は次のとおりです。

『大会というのは、大会までのすべての稽古を含めて大会だ。Oはたまたま大会当日だけ出場できなかったというだけで、一緒にたたかってきたことには間違いない。つまりこの県大会はここにいるみんなで優勝したんだ。和歌山で一番になったんだから、次は全国で一番を目指そう。まだ終わりじゃないぞ!』 

 最後に子どもたちに「県大会団体演武」を俳句(川柳)にさせました。

次です。 「大会で 力を合わせて がんばった。」 「大会で 団体演武 優勝だ。」「団体で 夢がかなった 優勝だ。」 「団体で 心をひとつに がんばった。」「県大会 笑った笑った 全国だ。」 「大会で 力を合わせ 優勝だ。」「大会で ぼくらの夢が かなったよ。」 「大会で 夢をもって 優勝だ。」「全国へ 道を進めば がんばれる。」「全国で 優勝したい がんばろう。」「大会で うれしいうれしい 優勝だ。」 「団体で 全国いこう 夢の道。」

《次は心の報告専用メールへの長坂からの自動返信です。再読してください。》

 『長坂徳久です。今日(6月24日)の心の報告ありがとう! 

 今日の長坂のたわごと『なぜ、人は「苦しむ」のでしょうか? 「期待」と「事実」が矛盾したときに「苦」は生じます。大なり小なり「期待していることと反対のこと」がおこると、人は「苦」になります。「こうするはずだ」「こうできるはずだ」「こういえば、こういう反応が返ってくるだろう」・・このような時、自分の【期待】(予想)に反する結果となれば、人は「苦」を感じます。そして「苦」を「相手への怒り」で表現する人、「自分への悩み」にしてしまう人がいます。どちらも得策ではありません。『そのまま受け入れる』・・これができればいいのですが・・』

『長坂です。この報告も今日で終了です。保護者のみなさん報告メール本当にごくろうさまでした。長坂の戯言『やってやれないことはない。やらなきゃできるわけがない。幸せだなあ。ありがたいなあ。』 

大会は、拳士、保護者、指導者と各々別々の種類の違う緊張があると思います。当然、長坂にもものすごい緊張があります。しかし、長坂は「自分は成功する」ということを知っています。それは今までの経験から得た実証です。橋本西支部には多くの出場者がいます。「橋本西支部」としての成功とはなんなのか? 一部の優勝、入賞が成功か? そうではありません。橋本西支部にとっての成功とは、拳士ひとりひとり、そして保護者が「結果を事実としてそのまま受け入れることができる」ことができるかどうかなのです。一足早く「乾杯!」』

 さて、最後に次のことをご紹介します。大会を振返るときにも当てはめられるでしょう。

1.自分もOK、他人もOKの人→ベストの状態。

2.自分はNG、他人はOKの人→劣等感を持つようになる。

3.自分はOK、他人はNGの人→他人に攻撃的になる。(言葉、態度、行動)

 4.自分もNG、他人もNGの人→ネガティブになる。

橋本西支部 http://www.h6.dion.ne.jp/~h-nishi/

※団体チームの国際大会出場記念映像もあります。


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