ドリーム 2(セカンド)

長坂徳久が語る夢教育(ときどき日常)

フィードフォアード

2011年04月28日 04時29分11秒 | 教育・指導法
フィードバックはよく聞くが、フィードフォアードは聞きなれないかも。


先を見越して布石を打っておくこと。


指導には欠かせない要素。


たとえば、少林寺拳法の道場で、


「次の稽古のときに10分間ドッヂボールをしましょう。」


と指導者が言ったとする。

言ったことは守らないと「この先生は約束を守ってくれない」となり、反対に子どもたちも約束を守らないようになっていく。


こんなときは、次のことを付け加えておく。


「次の稽古で10分間ドッヂボールをしましょう。ただし、みんながちゃんと稽古してなかったらやらないかもしれないよ。それにどうしてもやらないといけない練習ができたらできいかもしれません。」


まあ、この手の約束は安易に行わないことが何よりも大切だが…


先を見越してダメなときの対策も打っておくのがよい。


うーん、ちょっとたとえが悪かったかな(^^ゞ


今日はドリームコースで一時間キックベースをやらせることにした。
子どもたちは大喜び。


しかし、楽しいゲームもちょっとしたきっかけでイライラに変わることもある。

勝ち負けにこだわり過ぎるのが原因の場合が多い。


次のように言っておく。


「キックベースしたいよね?したい人?」


みんな手をあげる。


「だよね。ただ先生がいつも見ていてイヤな気分になるときがあるんだよなぁー」


『勝ち負けにこだわり過ぎるとき!』


と六年生。よくわかっている。


「正解!だから次の三つを決めておくな。一つ目はルールなどで揉めたりしない。二つ目は、30分間経ったらチーム替えをすること。三つ目は30分経っていなくても10点差がついたらその時点でチーム替えをすること。これでいい人?」

全員納得(キックベースをしたいから当然の反応)


みんな機嫌よくスタート。案の定点差がついてくるとイラついてくる高学年が出てくる。


でもチーム替えを決めてあるので、イライラが頂点になる前にセーフ。


フィードフォアードを絶えず意識していきたいと思う。

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