ドリーム 2(セカンド)

長坂徳久が語る夢教育(ときどき日常)

目的と目標

2011年02月07日 03時43分38秒 | 教育・指導法
目的と目標は同じか?


と問いました。


目的は階段を上りきったところにある。


目標はその階段の一つ一つ。


中学生たちは、反対に思っている子が多かった。


「山登り」を例に話す。


世界中の高い山を制覇することが目的だとします。


その人にとっては富士山に登ることは目標の一つ。エベレストも目標。K2も目標。マッキンリーも目標。

そして、


目標を持つことが大切だと話をした。


少林寺拳法人生の目標(これは中学生や高校生には描けないよね?と言った。)

今年の目標。


今月の目標。


今日の目標。


「君たちの場合は目標を三位一体で共有することが大切なんだよ。」


自分自身


先生(指導者)





この三者が君たち自身の少林寺拳法の目標をしっかり理解していれば、みんなが幸せに少林寺拳法をしていくことができる。


実はこれが意外とやっていない。


満腹の人間に極上のステーキを与えても、それを食べたいとは思わない。


しかし、空腹な人間には一杯の茶漬けが最高においしく感じられるものだ。


指導者は、拳士の目標はなんなのかをしっかりと知っておいてあげること。


拳士は自分自身の目標をきちんと指導者に伝えること。


二人の方向性があっていれば大概はうまくやっていけるものだ。


あとは指導者がうまくリードして、その拳士たちの目標を少しずつ、少しずつ高みへ導いてやることだ。


指導者の思いは大切だ。しかし、それが拳士の描いている目標以上のものを与えようとしたとき、それはただただ「重い」だけになる。


「そんな気持ちでやるなら辞めてしまえ。」


と言いたくなるときもあるかもしれない。


しかし、指導者に思いがあるように、拳士にも思いがあることを忘れてはいけない。


相手の持ってるかばんの大きさの分しか、入るものも入らない。


人それぞれ。


さて、今日も稽古前には「今日の目標」を発表させ、終わりにはそれが達成されたかを聞いてやる。


「目標は具体的に。達成されたかどうかが判断できるものに。」


毎日毎日の目標が達成できる。


小さな達成感があるから、人は学び続け、頑張り続けることができる。

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