NPO法人 こころとからだの総合教育 育夢学園 はぐくむ学童通信
電光石火
第62号
発行日 2013年2月12日(火) 発行者・文責 理事長 長坂徳久
※この通信は、はぐくむ学童保育の保護者向けに発行しているものです。
【教育技術 静かにさせる②】
騒乱状態になっていたらどうしますか?
これは、机を「バーン」と強く叩いたり、大声をあげるしかないかもしれません。「騒乱状態」ですから。しかし、その状態にしてしまうことに問題があります。子ども達が、わいわいがやがや、キャツキャッして楽しんでいるのは、騒乱状態ではありません。一番子どもらしい光景だと言えます。
まあまあ、聞いているが、ざわつきがある場合。状況により、そのざわつきもとってしまいたいとき。一つは言葉で指導します。
「外の車の音が聞こえるぐらい静かにしなさい。」
「自分の心臓の音が聞こえますか?」
「いま、しゃべっている人は立ちます。その人を見ます。」
など多少の硬軟を取り入れていきます。
静かにさせたいときに、「静かにしなさい。」。これは、《AさせたいならA》ということ。「外の車の音が聞こえるぐらい静かにしなさい。」。これは、《AさせたいならBという。》ということ。
A⇒Aよりも、A⇒Bのほうが知的な空間が生まれ、子ども達は一瞬考えます。そして、そのことが脳の関心となり、効果が高いのです。
家で走り回っていたら、たとえば、「忍者のように歩きなさい。」とか言うといいかもしれませんね。