ドリーム 2(セカンド)

長坂徳久が語る夢教育(ときどき日常)

たほいや式講話

2013年11月04日 00時46分54秒 | 教育・指導法

たほいや式・・クイズ形式で、回答の一つには「それは違うやろ」というものを入れておく。

本当の「たほいや」については、検索などされてください。

 

先日の稽古での講話にて。

17日にブロツク大会があるため、稽古は大会の練習。同時に講話の時間も大会のことを話していく。

 

『少林寺拳法の大会は、次の3つのためにあると言われています。

1.自己の向上のため。自分の道場だけでは、自分の本当の実力はわかりません。そのために他の道場の人たちと大会を通じて、自分と比べ、自分には何が足りないかを発見します。

 

2.大会を通じて、他の道場や仲間たちとの友情や交流を深めます。

 

3.少林寺拳法を知らない人たちにPRや普及活動をします。』

 

この3つは、審判員・考試員講習会の資料から、子どもたちように咀嚼して説明しました。

 

『さて、この3つをするために、橋本西では「何のために大会はあるのか?」を決めています。長坂先生のドリームという本の中に書いてあります。』

「知ってる! 知ってる!」

と言って手を上げる子どもたち。本の中身を知っているということではなく、「何のために大会はあるのか?」を知っているということだろう。

しかし、今日は「たほいや式」を用意しているので、下手に正解されてしまっては元も子もない。だから、スルー。

『橋本西では、「大会は次の二つのためにある」と考えています。

先生が問題を出します。

一つ目。次の中から答えなさい。

1.生きていくため

2.明日のため

3.やせるため

1.2では真剣に考え、3で笑いとなる。

『手を上げなさい。1.生きていくため 3/1  2.明日のため 3/2  3.やせるため 1人  手をあげなかった人? いない?』

どれかに手を上げさせる場合、手を上げないという自由は認めない。ここは詰めておく所。そうしないと、真剣に考えなかったり、指導者の指示が入らなくなっていく布石になってしまうからです。

やせるために手を挙げた子は、ふざけているわけではない。だから、

『そうおもったんだね。いいんだよ、一人でも手を上げるのは偉い! まあ、正解ではないけどね(笑)』(ここで本人も含めて一同、笑い)

『正解は、2の明日のために、です。意味や理由は今度説明します。』

 

『第二問。』

これは板書する。

(                  )勝つ

 

『次のどれでしょう。

1.(かつために)勝つ

「なんやねん、それ!」という声多数。

2.(橋本西のために)勝つ

「それはありそうやな・・」という声。

3.(メダルのために)勝つ

「これは違うわ。だって先生、いつもメダルのためじゃないって言ってるし。」の声。

4.(うまいのはトン)勝つ

一瞬、間が開いてから爆笑。

『手をあげてもらいます。・・・・・』

「まだ正解出てないやん」という声多数。

『いや、出てるよ! 手を挙げてください。』

橋本西のために勝つが大半。

『正解は、かつために勝つです。』

「え~、そんなんへんやん!」

『実は字が違うのです。』

 

克つために勝つ

 

と書きます。

 

勝つのは、相手や試合に勝つこと。

克つのは、過去の自分を抜くこと、自分の弱いところを克服することです。

『自分にかつことを、熟語で何と言いますか? 5年生以上起立。』

順に言わせていく。

全員、「わかりません。」

『土橋(副部長)、わかるよな?』

「克己です。」

『続きは今度やります。終わります。』

 

たほいや式で楽しくやった一例でした。