ドリーム 2(セカンド)

長坂徳久が語る夢教育(ときどき日常)

Aチーム

2007年12月24日 01時50分25秒 | 少林寺拳法(ライフワーク)
少林寺拳法橋本西支部では、大会においては「団体演武」に一番重きを置いている。

だから、その中の小学生Aチームはみんなの目標であり、憧れ。


昨日、来年のAチームを発表した。

橋本西支部のスタイルは、団体構成最大人数の「12人」でチーム編成するということだ。(団体演武のルールは6人~12人)

しかし、12人は大変な面も多々ある。
実力的にも差が出る。
また、人数が多くなるとトラブルの可能性も必然的に多くなる。

だから、今回は、6人か8人にしようかとも思った。

でも、やはり、「勝つことよりも克つこと」を目指すため、一人でも多くの拳士の成長や可能性を伸ばすには12人。結局12人でまた編成した。


といっても、12人しか選べないということでもある。

新しいチームのメンバーを選ぶことは楽しみな反面、つらいことでもあるのだ。
だから、選考するのにすごく悩む。

発表後。

選ばれなかった一人の男の子(4年生)がみんなにわからないように泣いていた。

仲のいい同学年の子達がみんな選ばれたこともあるだろう。

稽古が終わってから、そっとその子に近づき、みんなに背を向けて、やさしくでも力強く次のように言った。

「○○は本当に惜しかったんだ。でも、12人までというきまりがあるから仕方なかった。でも、先生は、○○はすごいと思っている。突きも蹴りも強いし、速い。だから、次(再来年・彼が6年生のとき)は、きっと選ばれる。そのためにも今は力を蓄えておくんだ。つらいかもしれないけど、男としてぐっとこらえて、絶対にあきらめずに、がんばれ。先生も応援する。」

彼は、涙をぬぐいながらも、

「ありがとうございました。」

と言って帰っていった。

本当に応援して、彼を伸ばしてやる。
それが指導者の責務だ。