ゆめひこう 

日々の思いを

問いかけるイエス  荒井献

2015-02-17 14:39:45 | カトリック
      

サブタイトルに、「福音書をどう読み解くか」とありました。

福音書は「教典」であると同時に「古典」であると著者は言います。


イエスの死後(紀元後30年ごろ)その大部分が復活信仰を介して成立し、

言い伝えられていた各種キリスト伝承の断片を、初めて「福音書」に

編集したのがマルコである。


ということで、マルコの福音書の、どの部分が伝承であり、

どの部分が、マルコによる編集かを考察します。

また、マルコがまとめている福音書は、紀元60年代のキリスト教信者への

メッセージであることに気づかされました。


マタイは、ユダヤ人キリスト教徒を対象にしています。

一方、ルカは異邦人キリスト教徒を対象にしています。


聖書のそれぞれの箇所を例にあげて、比較して説明されているので、

なるほどと思いました。



マルコには復活後のイエス様は書かれていません。

婦人たちは恐ろしかったので、だれにも何も言わなかったで終わってしまいます。

そのあとの解説がたくさん書かれていて、最近発行されたフランシスコ会訳聖書では

そのことのついてかなり詳しい説明があります。

この本は1994年の出版です。

聖書学はこれからも研究が進み、解釈が変わるのでしょうか。


本当にイエス様はどこにおられるのか、私も彷徨い続けるようです。


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