著者は評論家だそうです。
私は初めて出合いました。
キリスト教徒でない人のイエス伝ということでしたが、
著者は子供のころずっとミサ仕えをされていたとか。
イエス様は体に染みついているのではないでしょうか。
それほど愛情もって丁寧にイエスを読み解いていました。
なんとたくさんの著作を広げて見せてくれたことでしょう。
シュヴァイツァの「イエス伝研究史」ニーチェ・リルケ。
芥川龍之介・遠藤周作、トマスモアやアウグスチヌス・・・
私の理解力と知識では把握し切れなかったです。
聖書のコトバを読むことによって、言葉の奥にある真実を感じ取ること。
4つの福音書をていねいに開きながら、表現の違いや意味の違いの解説がある。
ユダがイエスを売った行為の罪はユダは分かっている。
しかしイエスが捕えられた時に逃げ出した弟子たちは、そのあとも
長い間裏切っている。
罪は、アダムやエヴァを引き出すこともなく、私の中にあると気付かされた次第です。